顰蹙

何をそんなに怒っているの? 久しぶりのデートなのに
泪でいっぱいの君の瞳(め)は 触ると壊れちゃいそうだ

君の友達の事を 褒めすぎたのが拙かった?
軽い冗談もうまく流されて 断崖絶壁に立たされるよ

僕のTシャツの裾をつかんだまま 君は僕の後ろを歩く
なにも云わないまっすぐな瞳(め)が 余計に胸を締め付けるよ

陽射しがとても強い今日は
出会ったあの日と一緒で
君のはにかんだような顔が
今でもはっきりと浮かんでくるよ

僕の横顔を見ながら 「かっこいい」って云ってくれた
そんな君のために隣でいつも 呆れるほどに笑っているから

短い休日が半ばを過ぎても 後ろの君の顔は曇ったまま
僕が無理に握った右手も するりとかわされてしまうよ

自転車に乗って走り出す君
あの丘へとまっすぐに
僕は後を追いながら
その背中に笑いかける

丘のてっぺんで振りかえる
悪ガキのような君の笑顔
そんな君が心から愛しいから
僕はギュッと抱きしめるよ

そして…このままで夕陽を待とうよ…


彼女の気持ちを考えないで接するバカな主人公。それでも彼女を好きなわけで、
ケンカになってもいつも謝るのは男の方。そんな二人を題材にしてみた。ケンカしててもこういう二人は強いはず。
お互いを思いやる気持ちが大切だと思う今日この頃。

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