囁声

 

 

「お疲れサマでしたーっ!」

大勢のスタッフの声が響き渡った。

ライブの打ち上げ会場。

メンバーは一列に並び、グラスを高く掲げた。

薫の横には、もちろんDieが陣取っている。

「薫・・・」

盛り上がっている周囲を余所に、Dieが薫に耳打ちする。

ライブ後の開放感と充実感から、薫は満面の笑みをDieに向けた。

「ん?」

薫の頬が、微かに赤く染まった。

 

 

曲も中盤に差し掛かったとき、Dieはギターを抱えて走り出した。

京の後ろを通り、逆サイドの客を煽る。

薫もDieの横へ歩み寄り、二人で大声を上げ、観客に向かって手を広げる。

Dieが薫の背後へと廻り込んだ。

後ろから手を回し、薫のギターを弾く・・・

いつもと変わりのない、絡みのように見えた。

しかし、薫の側から離れる瞬間だった。

Dieの舌が、薫の首筋を舐め上げた。

「ひあっ・・・」

薫は一瞬、身体を硬直させ、微かに喘いだ。

おそらく観客からは、何も見えていなかっただろう。

Dieは満足そうな微笑を浮かべると、再び自分の定位置へと戻って行った。

 

 

薫はその出来事を思い出したのだろう。

「可愛いかったで・・・」

Dieは追い討ちをかけるように、薫の耳元で囁いた。

 

 

「いいなぁ〜。薫くんは。」

ShinyaがDieの後ろで呟いた。

「あぁ?」

Dieが、鋭い目つきで振りかえり、Shinyaを見下す。

「だってさぁ〜。ライブ中にあんな事されてるしぃ・・・」

「てめぇ・・・全部見てたんか!?」

Dieの額には血管が浮き上がっているようにも見えた。

薫は苦笑いをしながら、Dieを宥めようと背中を擦る。

「だって見えるんだから仕方ナイでしょ〜♪」

にっこりとDieに微笑むと、Shinyaは逃げるように走り去った。

 

 

 

Fin...

 

 

 

 

*****作者のコメント*****

はい、妃路さんの好きなDie×薫です。ライブ中の絡み・・・エロいっすよねぇ・・・v(爆)

大好きなんですよーDie君が、薫サマのギターを弾く構図がv

 

 

 

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