花宴
「んあ゛・・・・・」
紙切れを前に、唸り続けてもう数分が経過しようとしていた。
椅子の背凭れに、思いっきり身体を預けながら、努は考え続けていた。
某誌での、質問の答に頭を悩ませていたのだった。
「どうした、さっきから・・・」
いい加減にしてくれといった感じで、徹は読んでいた文庫本を閉じて言った。
「何唸ってんだ?」
すっと立ち上がり、後ろから努の手元を覗き込む。
「とぉ〜るちゃ〜・・・・・」
努の手から紙を取り上げ、目を通す。
「・・・・・・・・・・」
「とぉ〜るちゃ〜ん。何欲しいぃ〜??」
身体を反ったまま徹を見上げて言った。
努が悩んでいる質問とは、
“機会があれば徹にプレゼントしたい!と思うものは?”というもの。他のメンバーへは、さっと答えが書けたのだが・・・・
どうにも、徹に関しては、なかなか決める事が出来ない。
さっと紙に目を通して、徹は顔を上げ、努に言い放った。
「・・・・・・バカか?お前は・・・」
努は、ムっと頬を膨らませる。
「なんでー?俺はタダ・・・・・」
「こーゆーのは適当に書けばいいだろーが。そんな真剣に考えなくても・・・」
呆れた顔で徹は努を見つめる。
「徹ちゃんの事は、いつでも真剣〜♪・・・ダメ?」
じぃっと努に見つめられ、徹はつい目を反らしてしまう。
「バカ。さっさと書き上げなさい・・・」
「だってぇ・・・」
徹は再び元の椅子に座り、読書を始めた。
「ん゛〜・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「あぁー・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「う゛ぅ・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「とぉるちゃ〜ぁ〜・・・・」
「・・・・・・・・・」
「ねぇ〜・・・・」
「・・・・・・・・・」
「とおるちゃ〜」
「・・・・・・・・・」
「とーるちゃっ!!」
「・・・何?」
徹はさすがに無視できなくなり、本を閉じた。
「あ、・・・・・怒った?」
「いや・・・呆れた」
再び立ち上がり、徹は努の隣の椅子に腰掛けた。
ちょうど二人は向き合うカタチになった。
「で、俺に何くれんだ?」
「だからー。決まらなくて。何が欲しい?」
「努から貰えるなら何でも・・・」
努は顔を真っ赤にして、俯いた。
「それじゃっ・・・ダメなんだよ。徹ちゃんが欲しいモノをあげたいから」
「だったら、そう書けば?」
「うっ・・・・・・」
「それじゃイヤなんだろ?ん〜・・・・・」
「なんか・・・ナイ?」
「
“努を1日中1人占めできるような環境”が欲しい」真顔でそう言った徹の顔を、努は直視できなかった。
「そ・・・それって・・・」
「ん?オフがあって、どっか高級ホテルのスイートとか用意されてて・・・」
「・・・・・・・・・」
「よーするに、ちょっと贅沢してみたいってわけだ。わかるか?」
「なんとなく・・・わかった・・・」
優しく微笑みかけ、努の頭をクシャっと撫でると、徹は再び読書を始めた。
Fin...
*****作者の感想*****
ゲロ甘とおつと♪徹×努はやっぱFtCの基本っすね〜(笑)これはヴィシャスの2000年6月号から思いついた
モノですね。
“機会があれば徹にプレゼントしたい!と思うものは?”“努:豪邸とバスローブとたくさんの赤いバラと冷えたシャンパンを(できれば子犬も)
”・・・・・とおつと最高!!(謎爆)
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