転移

 

 

「ゴホっ、ゴホっ・・・」

TAKEOは先程から咳込んでばかりだ。

レコーディング作業は、全く進んでいなかった。

「大丈夫〜?」

アイジが心底心配そうにTAKEOに尋ねる。

「あぁ・・・っ、ゴホっ・・・」

アイジに心配させまいと、必死に平然を装うが、ダメだった。

咳止め薬が効く気配もなかった。

「もぅー無理しないっ!!」

TAKEOの背中を軽く叩いてやるアイジ。

「薬はぁ〜?」

「飲んだ・・・」

アイジは、TAKEOの前髪を掻き揚げ、自分の額を合わせる。

「あ゛っ!?熱あるよ!?」

「ん゛〜・・・・・」

TAKEOの額から、直に熱が伝わってくる。

いつものTAKEOとは違い、目も虚ろだった。

アイジはまだ顔を遠ざけようとしない。

「ねー、俺に風邪ちょーだい?」

「ん・・・あ??」

アイジの腕は、何時の間にかTAKEOの首に廻っている。

熱があるせいだろうか、TAKEOの首筋はとても暖かい。

アイジの腕の冷たさは、TAKEOにとって心地よいものだった。

「人にうつしたら治るって言うから。ね?」

「何バカなコト考えて・・・」

呆れ顔でTAKEOが言う。

「いいからっ!!」

アイジはTAKEOにそっと口付けた。

「ん・・・」

いくら風邪をひいているからといって、TAKEOのテクニックは落ちていない。

しっかりとアイジの身体を支えながらも、舌をアイジの口内に挿入させる。

リードしていたアイジは、気がつくとTAKEOに全てを委ねていた。

いつもより熱っぽいTAKEOの舌や口内の感触。

必死でTAKEOに抱き付いているだけで、いっぱいいっぱいだった。

ゆっくりと透明な唾液の糸を光らせながら、TAKEOはそっと唇を離した。

「バカ・・・」

「バカでもいいよ。TAKEO君の風邪が良くなるんだったら」

ニッコリと微笑んだアイジの顔が、TAKEOの笑顔を誘った。

 

 

 

Fin...

 

 

 

*****作者のコメント*****

バカップルTAKEO×アイジです。甘いっすねぇ・・・(苦笑)

この後は、軽い運動(爆笑)をして汗を流したコトでしょう。

もちろん、アイジはしっかり風邪を貰ってね(微笑)・・・あぁー俺バカだっ!!(笑)

ってか、こういう風邪の話ってどこのHP行ってもあるよねー(苦笑)ありきたり!?

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

+BACK+   +TOP+