予感

 

 

 

大きな溜息と共に、潤はシーツに沈んだ。

 

スプリングの軋む音と、荒い呼吸だけが静かな部屋に響いている。

 

キリトは、すっかり萎えてしまった自らのモノから、潤の体内に埋め込まれていたという痕跡を拭き取っている。

 

そして、ベッドの上で呼吸を整えている潤をチラリと見ては、満足気に頬を緩ませる。

 

極度の疲労感と体力消費で、動くことさえできない潤。

 

まだ余裕さえ覗えるキリト。

 

キリトの指が、潤の背中を下から上へと、ゆっくりとなぞる。

 

潤の口元から、先程までの行為の余韻を残した甘い息が漏れる。

 

それと同時に、ビクっと身体を跳ね上げる。

 

キリトが潤の耳元で囁く。

 

「・・・まだ足りねぇの?」

 

挑発的で、自信に満ち溢れたキリトの言葉が、潤の理性を貫く。

 

ふいに近づいてきた顔を見ることができず、逆方向へと首を捻る。

 

潤は返事をしようとしているのだが、掠れきった声は言葉になることなく消えていく。

 

キリトの問いかけに対して、否定を意味する言葉が出ない。

 

そんな潤を知ってか知らずか、キリトの指は動きを止めない。

 

舐めるように、首の後ろから首筋、頬を撫でる。

 

潤の頬からは、周囲より微妙に高い体温を感じる。

 

キリトは、掌から伝わってきた熱で、潤が赤面していることを悟った。

 

「もっとしたい?」

 

「・・・っ!!」

 

潤の答えを聞かぬ間に、キリトの唇は潤の耳朶を捕らえていた。

 

やんわりと口で包み込み、尖らせた舌でなぞる。

 

ただでさえ動くことの出来ない潤の上に、覆い被さり、動けなくする。

 

その間も、キリトは潤の耳を、舌と唇を使って丁寧に愛撫し続ける。

 

「・・・んふ・・・っ・・・」

 

呼吸器が圧迫され、息をすることさえ苦しくなる。

 

「そんな甘ったるい声出すってことは・・・」

 

くちゅっと音を立ててキリトの唇が耳から離れる。

 

キリトの唾液が絡まった耳に、部屋の冷たい空気が触れる。

 

その冷たい感触に、一瞬、潤の身体が震えた。

 

キリトが口を動かす度に、微かに湿った唇と耳が接触する。

 

潤は、耳元に神経が集中していることを、キリトに知られないよう、必死に気を紛らわせる。

 

それでもキリトは、潤の耳から、わずか数cmのところで囁き続ける。

 

「・・・拒絶しないってことは・・・」

 

いつも話している声より低めの声で、キリトは囁く。

 

潤の頬に添えられたままの手の小指が、悪戯っぽく唇をなぞる。

 

ベッドサイドの淡いオレンジの明かりだけが、光を放ち続けている。

 

「明日が休みで良かった・・・」

 

キリトは口元を緩ませて呟いた。

 

 

 

Fin...

 

 

*****作者のコメント*****

中途半端なキリト×潤(爆)これもねぇネタが無い時に書いたから、ヤバイわぁー(――;

もぉ、これ以上この作品については語らないよ…

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