少し悲しいハナシ

君はいっつもお風呂の中
同じ言葉をつぶやいてる
「あたしはどこにすすんだらいい?」
お湯をすくえばすぐこぼれ出す
  
涙の流れる意味すら
ルーティンワークで価値薄れんの
立ち位置がそこから揺らいでる
明日の朝 彼女は夢を忘れる

僕はいっつもベンチの上
ささいな言葉を組み立ててる
「これからさきはどうすればいい?」
風に身を任せ慰めてる
  
五感を愛でるこの視界すら
たまに冷たく牙むきだすの
立ち位置がそこから揺らいでる
明日の昼 僕は何かに気付く

二人の日々は常にうたかた
珍しく言葉を交わしてる
「三年後にもここであいたい」
互いの道は二つに別れる
  
人並みに重ねた思い出すら
日々繰り返してきゃ美化してくんの
立ち位置そこでまた確認する
明日の夜二人は頬を濡らす

接触