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2000.11.10 渋谷DeSeO

行き慣れているLive House。だけど、彼らのために行くのは、初めてだった。いつも より少し早めの時間。今日は少し客が少ないかな?と思いつつ、中に入る。いつもの 仲間たちがもう既に来ていた。挨拶をした。あとは、彼らの出番を待つばかりだ。い つから生の音を聴いていないだろうか?渋谷?そうだ、Take Off 7以来で、1ヶ月近 くになる。そして、名古屋から始まったツアーの最終日にあたる。いろいろな意味で 楽しみだ。

SE。登場した。待ちに待ったDRUG STOREのLiveが始まった。TETSUがGuiterを鳴らし た瞬間、寒さで冷え切った身体に血が廻りだした。そして一気に沸騰した。聴きなれ ているはずの曲が新鮮に感じる。なぜだか今日は音が非常によく聴こえるのだ。新し い音もする。え?え?こんなアレンジってありなのか?ありなのだろう。Live中、全 く気を抜かせてはくれない。聴き逃すまいと、音に全神経を集中させる。しかし、そ れも束の間、興奮で全身が宙に浮き、意識も彼らの世界に引き込まれていった。
"I don't care if you want"ではコーラスが光っていた。思わずEijiを見てしまった 。そしてTETSUを見る。Guiterソロも歌詞も固まり、これからの彼らを象徴するよう な曲になるのだろう。いつのまにか口ずさんでいる自分がいた。一緒に歌いたくなる 不思議な曲なのだ。こういう時は周りなんて気にしていられない。どんなに他の客が 静かでノリがいまいちであっても、彼ら自身を見せてくれれば良いと感じる。

TAKA-Cの相変わらずの飄々としたDrumsは冴えていた。白いDrums setを囲んだ彼はと ても落ち着いているように見えた。他の二人の様子を見て、調子を感じてたたく。ど んな時にもあまり乱れを知らないように感じる。曲によって、様々な顔を見せる。に こにこと笑い、そしてふいに真剣になる。もうすぐ彼はDRUG STOREとして1年になる 。当初の頃とは比べられないくらいに、身も心も大きくなったような気がする。

Eijiは自分のしてきた事を試すかのように、そして、これからの挑戦のように、聴い たことのない様々なアレンジを聴かせてくれた。いつものように足元から這い上がっ てくるBASSの音は、全身に鳥肌を立たせた。今まで以上に遊び心が出てきたようで、 これからも楽しみな感じだ。相変わらず、おシャマで、怪しい手の動きをさせたり、 カメラに向かってウィンクやポーズをとるのは当たり前。一体こんなEijiの仕草を どれだけの人が気付いているのだろうか?

ツアー最終日だと言うのに、声がよく響き渡っていたTETSU。そしてあっという間に 全身から汗を拭き出し、同じくらいに力をみなぎらせている。これでもかと言う位に ステージから客を睨み付ける。目が合うとふと微笑み、「楽しいなぁ」と語りかける 。調子も機嫌もとても良いのが伝わって来た。余計な言葉はいらない。ただTETSUの 歌を、声を聴いていたいと思う。彼の声は背筋からぞくぞくと這い上がってくる何と も言えない感触がする。それがたまらなく気持ちいいのだ。

はっきり言って、DeSeOの雰囲気はいつも上品だ。最初はこわごわ様子をうかがって いるようだったが、しまいには彼等に静かに聴き耳をたてているのが判った。そうや っていつの間にか、ハコ全体を包み込みながら、当たり前のように、さらに先へと進 んでいく。
そして、いつも思っているのだけれど、DRUG STOREの音は、耳だけではなく、身体全 体で聴く音なのだ。何かが駆り立てられる音なのだ。明らかに、前回聴いた時よりも いい感じで違っている。Liveをする度に新しい顔を見せてくれ、自分はそれを発見し て、驚かされるのだ。

Liveは幕を閉じた。
彼等は今年最後のツアーで何かをしっかりと掴んで来た。それはこのLiveに参加して 一目瞭然だった。やはり一時も目が離せられない。 今、DRUG STOREは、次の音源を生み出すべく、新しい一歩踏み出したばかりである。


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