LIVE 2004

Artist Date/Place
EVANESCENCE 2004.1.24 ZEPP TOKYO
DREAM THEATER 2004.4.26 日本武道館
U.D.O. 2004.6.5 渋谷CLUB QUATTRO
AEROSMITH 2004.7.20 東京ドーム
THE ROCK ODYSSEY 2004 2004.7.24 横浜国際総合競技場
THE DATSUNS 2004.9.14 渋谷O-East
SCORPIONS 2004.9.20 東京厚生年金会館
2004.9.26 東京厚生年金会館
SILVERTIDE 2004.10.21 リキッドルーム ebisu
BLACKMORE'S NIGHT 2004.10.22 渋谷公会堂
EAGLES 2004.10.30 東京ドーム
Angela Aki 2004.12.6 南青山MANDALA
2004.12.23 渋谷7th FLOOR
MANDO DIAO 2004.12.10 CLUB CITTA'





EVANESCENCE 2004.1.24 at ZEPP TOKYO

 あたしが2003年に最もハマったニューカマー、EVANESCENCE。去年の1回きりの来日単独公演は、最後の手段、業界人のコネも含めて八方手を尽くしたにもかかわらずチケット争奪戦はあえなく撃沈。ブートのDVDやCDでその姿と音を指をくわえて見ている(聴いている)しかなかった。そして、満を持して実現した初の日本ツアー。今回はありとあらゆる手段を使って早々にチケットGet。とはいえ、去年の暮れにバンドのリーダーであり、メイン・ソングライターでもあるベン・ムーディーがバンドを離脱というショッキングなニュースが入ってきただけに、バンドの今後を占う意味でも非常に重要な意味合いを持つ今回の来日公演。期待と不安に胸膨らませながら会場となるZEPP TOKYOへと向かった。
 この日は完全Sold Outで当日券も出ていない。一応チケットの整理番号は40番代と、気合いを入れれば最前列近くも狙える番号だったけど、さすがにこの老体に最前列近くで汗だくになって盛り上がる体力も気力も根性もないので(汗爆)、大人しくフロア後方の、PAルーム側の一段高くなっている辺りに立ち位置をGetし、開演を待つ。開演時刻近くにはさすがにフロアは一杯で、恐らく2,500人以上の観客が溢れている様は圧巻だ。
 開演予定時刻の18:00ちょうどに場内暗転。大歓声がフロアを包み込む。オープニングのSEに導かれて始まったのは"Haunted"だ。エイミー・リーはフリルの付いたスカートの白いノースリーブのワンピース(?)姿。ベン・ムーディーの代わりにはサポートのドレッドヘアのギタリスト。バンドの演奏はタイトで、あたしの立ち位置からは音のバランスも良好だ。モチロン、エイミーの声も良く出ている。続いてメジャー・デビュー・アルバム「FALLEN」 のオープニング・トラック"Going Under"。エイミーの低音の導入部から「Going Under!」とヴァースに流れ込む構成がカッコいい。その後に演奏される"Taking Over Me"、"Everybody's Fool"、"My Last Breath"、"Father Away"などでも、アルバムどおりの歌声を聴かせ、アグレッシブにステージを動き回る。ただひとつ気になったのが、アルバムの音を再現しようとするためか、かなりの部分をプログラミングされたSEに頼っている面。時折曲間に妙な間があいて、ステージ進行がギクシャクするような感じ。どうせなら、サポートのキーボード(ピアノ)をツアーに帯同させて実際に"生"の音を出せばいいのに。あまりにもプログラミングに頼りすぎると、ロックの持つ"熱さ"が感じられなくなる危険性があると思うんだけどな。
 そういったモヤモヤとした気持ちも、インディーズ時代の"Even In Death"、SOUNDGARDEN のカバー曲(タイトル不明。註:後日"4th Of July"という曲であることが判明)に続いて演奏された、エイミーのエレピをフューチャーしたこれまたインディーズ時代の"Breathe No More"(なんか聴き覚えのある曲だと思って、後から某所で入手したレア音源集を引っ張り出して聴いてみたらこの曲だった)、去年の来日公演では演らなかった"My Immortal"(エイミーのエレピの弾き語りに始まり、途中でバンドが入るバンド・バージョン)がいいアクセントになって緩和された。
 さらには、これまた導入部がエイミーのエレピ、そして徐々に盛り上がる構成が今まで見聴きしたブートDVD、CDとは違う、EVANESCENCE の名を世界に知らしめた、アルバムに近い構成の"Bring Me To Life"、そして"Tourniquet"〜"Imaginary"の流れは圧巻で、本編ラストまで一気に駆け抜けた。そしてアンコールを求める観客の大声援に応えて、最後に"Whisper"を演奏して70分弱のライヴは幕を閉じた。アルバムを1枚しか出していないからやむを得ないとはいえ、ヘッドライナーで70分弱のショウというのは短いと思う(長ければいいというものではないが)ものの、「FALLEN」 アルバム自体がこれ1枚で完結した世界観を体現しているだけに、ダラダラとカバー曲やインディーズ時代の楽曲でお茶を濁されるよりは潔いのかなという気もする。
 また、ライヴ全体としては余計なMCを挟まずに楽曲勝負という姿勢は大いに好感が持てるし、エイミー・リーの圧倒的な歌唱力、バンド全体のアンサンブルも含めて新人ライヴ・アクトとしては十分な合格点を与えられるだろう。経験を積めばもっともっと優れたライヴ・アクトになるのではなかろうか。それと、ライヴにおいてはベン・ムーディーの不在というのもさほど問題にはならなかったように思える。ただし、前述したようなSEに頼り過ぎの音響面はどうかと思うし、さらには、バンドのメイン・ソングライター(モチロン、大半の楽曲はエイミーとの共作ではあるが)であるベンの離脱により、セカンド・アルバム以降の曲作りにも微妙な影響を及ぼすのではないか、そのことがライヴにおける「FALLEN」 アルバムからの楽曲との整合性という面で、何らかの影響があるのではないか、そんな気もする。それ故、今後の大いなる可能性と共に課題も見え隠れした今日のライヴだった。

SET LIST
01. Haunted
02. Going Under
03. Taking Over Me
04. Everybody's Fool
05. My Last Breath
06. Father Away
07. Even In Death
08. 4th Of July
09. Breathe No More
10. My Immortal
11. Bring Me To Life
12. Tourniquet
13. Imaginary
Encore
14. Whisper

2004年の目次へ   INDEX   ページトップへ


U.D.O. 2004.6.5 at 渋谷CLUB QUATTRO

 思い起こせば15年前、ACCEPTの名を継承するべきU.D.O.の初来日公演がアナウンスされたとき、あたしは病院のベッドの上。さすがにライヴに足を運ぶことは難しいと思っていたんだけど、その後の経過が良好で、退院できる目処が立ったものだから、迷うことなく病院の公衆電話に飛びついてチケットをGet。しかも届いたチケットの席がなかなかの良席だっただけに、期待に胸膨らませていたらあえなく来日中止の報。それから15年。ACCEPT亡き後も良質のアルバムを発表し続けてくれたU.D.O.の、今度こそはの初来日公演が実現した。
 今夜のライヴの会場となる渋谷CLUB QUATTROは、満員御礼とは言わないまでも、それでも9割近くは入っていたのではなかろうか。しかも、年齢層高く、男度高し(笑)。もともとACCEPTは地響きのような野太い男声コーラスが売りだったし、ACCEPTを継承するU.D.O.もやはり"男のメタル"。若い世代にアピールするとも思えないので、こうした客層は予想通りか。
 オープニング・アクトに起用された日本のMASTERMIND(メタルが好きで好きでたまらないという姿勢が非常に好感度高かった)が会場の雰囲気を温めた後に、いよいよU.D.O.が登場。1曲目はニューアルバムのタイトル・トラックである"Thunderball"。再結成後のACCEPTの1996年の解散ライヴ以来となるウド・ダークシュナイダー、さすがに50を過ぎて頭にも白いものがちらほらと混じっているが、一層凄みを増した彼のその歌声を聴くと、やはり彼はHM"しか"歌えない、唯一無二の"HMボーカリスト"だとの思いを強くする。3曲目で早くも"Metal Heart"が披露され、ACCEPTの名を世に知らしめたこの名曲に、会場のボルテージが一気に上がる!ヘッドバンギングに没入する者、拳を振り上げてサビを歌う者、そして間奏パートでの"エリーゼのために"に、場内大合唱だ。これぞHMのライヴの醍醐味。ここからは、完全に観客の心を掴んだ彼らのプレイに身を委ねるだけ。ウドの貫禄十分のVo.もさることながら、ACCEPT時代からの盟友ステファン・カウフマンを始めとするバンド・メンバーの演奏もタイトで安心して観ていられる。
 選曲は予想通りというか、今日ここに集まった観客の望みどおりというか、ACCEPT時代の楽曲をメインに組み立てている。"Up To The Limit"や"Living For Tonite"、"Restless And Wild"などの定番曲から"Neon Nights"などのレアな曲まで。オマケに"Son Of A Bitch"まで演ってるし。観客がこの曲のサビを大合唱するのって、そりゃ確かにこういう場でもないとできないけどさ〜、傍から見てるとかなりアブナイよね(爆)。モチロン、U.D.O.の楽曲もニューアルバムからだけでなく、過去のアルバムからもしっかり演奏してくれる。特に嬉しかったのが、ACCEPTの名を継承するのはこのバンドであると宣言したも同然の1stアルバムからタイトルトラックの"Animal House"を演ってくれたこと。一気にこのアルバムが発表された16年前に気持ちがトリップしたような感覚を味わった。
 本編最後は当然の如く"Balls To The Wall"。この曲における盛り上がりは尋常ではなく、そこから大団円のアンコールへと突入する。アンコール1曲目はお気に入りの曲ではあるものの、この位置で演るとは結構意外な"Holy"。そして今となってはあの苦笑モノのプロモ・クリップが懐かしい(笑)"Im A Rebel"、これまたシンガロング・パートでの大合唱が嬉しい"Princess Of The Dawn"ときて、やはりこれを聴かなきゃ帰れない、導入部分の「Hidee hi do hi da hidee hi do hi da 〜」の大合唱にウドのスクリームがカットインする屈指のHMファスト・チューン"Fast As A Shark"。これが最後とばかりに歌い、頭を振り、拳を振り上げる。そして後に残る心地よい疲労感。これぞHM!あたしがHMのライヴに求めるすべての要素が詰め込まれていたかのようなこの日のライブ。かなり弾けたおかげで、適度に身体を動かしたのが功を奏したのか、何故か腰痛も治まるという効用もあったりして(笑)、やっぱりメタルのライヴは最高だとの思いを強くしたのでありました。

2004年の目次へ   INDEX   ページトップへ