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◇ESSAY 第五回
平 賢之助
THE BONSAW Drums
■ 「A HAPPY NEW CENTURY!!」編■

 A HAPPY NEW CENTURY!!新世紀を迎え、皆様いかがお過ごしでしょう か?昨年末あれもしよう、これもしなければと考えているうちに歳を 越してしまった訳なのだけれど、別段、特に何も困る事も無く明けた 2日目の今日迄過ごしている。今世紀も俺はこんなものである。    

我々、BONSAWの21世紀幕開けの瞬間は、下北沢本多劇場の楽屋 で騒然と迎えた。"New Year Rock Festival"なるものに氏神一番&THE BONSAWとして、出演させてもらっていたのである。内田裕也さん、安 岡力也さん、ジョ−山中さんを中心としたこのイベントも、もう20 数回目を数えるという。何しろ物凄い活気で、客席も楽屋もステージ のソデ迄人に溢れていた。出演者の顔ぶれもスゴイ人達ばかりだった。 (どの位スゴイのかは、各自勝手に調べてくれ給え。)あ、あの人だ! うわこの人!なんて有名人と、当たり前の様に廊下ですれ違うのであ る。思春期に口ずさんだあの曲やあ、この曲知ってる!的なあの曲が 同じステージの上で演奏されているのである。  

正に同じ土俵である!!同じ土俵に立っているのである!!同じ土 俵というのは、土俵が同じという事である!!この興奮をどう押さえ れば良いのであろうか!!同時に今迄味わった事のない様なするどい 緊張が全身を支配していくのである!!俺は只々この小さな身体を震 わせ、静かに耐えているばかりであった。  

シーナ&ザ・ロケッツが終わった年明けの午前1時08分、我々氏 神一番&THE BONSAWの出番である。ここへ来て、いつもの様に自らド ラムのSettingを手掛ける必要は一切無かった。椅子に腰掛けて入れ ば数名のStaffがするどくスバヤクSettingしてくれるのである。これ は全く初めての経験であり、驚いてしまった。板に上がり幕が開いて しまえば、もうこっちのものであった。あとは開き直って派手なショ ーを観せてやるばかりだ。氏神さんの(カブキロックスの)代表曲で ある゛お江戸″をはじめBONSAWの゛のら猫″なんかを演った。15分 間をいう短いステージではあったけれど、誰よりも良いステージであ ったと自負している。その後楽屋では、冷たいビールが振る舞われた がそれがうまくて仕方がなかった。これこそ、勝利の美酒をいうやつ であろう。  

元旦の朝迄、下北沢の居酒屋でアホアホに仲間うちで飲み明かし、 帰り道は、第三京浜の多摩川の上で新世紀の日の出を拝んだ。神秘的 で感動的な日差しに目を細めつつ、しばらくはその夜の余韻に酔いしれていた。

帰宅してから、ついさっき迄ずっと寝ていた。これから買い貯めた 古本を読み漁ったり、気の向くままに近所に散歩に出掛けたりして、 あと数日余る休暇を優雅に過ごそうと考えている。  この1年の全てに全力を尽くす為に、全力で怠けるのである。 何 てリッチな俺、こんな私を、皆様今年もどうぞ宜しく。

2001.1.2  賢之助

TEXT by Kennosuke.