![]() CORNELIUS「Fantasma」 |
| 完全に「POINT」への布石。このアルバムは個人的に思い入れがありますね。中学校の修学旅行から帰ってきて、まだ懐が豊かなときに近所の玉光堂に走りましてね。それで・・・旅行明けのなんつうかトリップしてるとも気が乗ってるとも表現できない・・・要するに行っちゃいっぱなしの脳髄に、小山田の 「マイクチェー、ア、ア、マイクチェー」 なる不可思議な謎の文字列が不気味に浸透してきて・・・、なんかすっげえ頭マジでイっちゃいましたよね、これ(笑)。 もう、なんかこのアルバムでようやくコーネリアスたるコーネリアスっつうなにかを悟って「ああ、僕はやっぱり、この人に一生ついていく」なんて決意を新たにしたもんです。 しかもその余勢でなぜかビデオ「LOVE HEAVY METAL STYLE~」まで調子ぶっこいて買っちゃった位にして。大して意味も良く分からずに。ですからこのアルバムについて客観的なレビューを求められるとごっつく辛いんですけど、まあ、なんとかしましょうわな。 確かに、世間で言われてるように「69/96とPOINTのあいの子」、っていう評価は強ち間違っちゃいないんだろうね。一応歌詞らしい歌詞はあるし、でも分かりやすい音は一切合切ない。 むしろわかりにくいですよね。底が深い、っていうのが正しいんだけど、やっぱりファーストクエスチョンアワードみたいに手探りのアルバムや、69/96みたいにマイケルジャクソンの流れを汲んだ(本当にそうなのかは知らん。小山田本人が言ってたこと)シブヤンロック(謎)ど真ん中の作品からすれば、はるかに奥行きが広い。 ていうか小山田が初めて本気になって遊んだアルバムだと思う。 バイノーラルマイクの「マイク・チェック」にしろ、(正直普通のファンにとってどう考えてもいただけなかった)限定版のヘッドホン&通常版のみのトラック、みたいなパーフリの「ヘッド博士」以来のギミックが盛りだくさんで、これははっきり言ってしまえば「小山田がリスナーに向けて作った」作品じゃなくて、一種の「自己満足の完成系」なんだろう。思いつきを缶詰にした、と。 そしたらこれだけのものが出来ました、と。じゃあ皆もどうぞ、みたいな。すごいやり方。 だけどさー、もしそうだとしてね、こんなことを社会的な制裁無しに普通に出来るアーティストなんてそうそういないよね。あと思いつくだけでいうと岡村靖幸とか大滝詠一とか・・・?どっちにしてもすごいじゃん。なんかね・・・。 こういうのとかってさ、やっぱ小山田のレーベルマスターゆえのカリスマ性がそうさせんのかなー。まあこのスタンスはほぼ4年失踪しても契約を切られなかった小沢もスタンス的には近いのかもしれないけどね。 そうやってトータルで考えると、マジでパーフリってどんだけの人たちだったのさって話。世間からも認知されて動かないくらいの物凄い天才と秀才じゃん。すげえよ。 で、僕らパーフリストはこうして彼らの存在を所謂自慰的に考えることで、彼らへの尊敬と狂信をより一層深めていったりするわけです。 引く人は強烈に引く表現かもしれないけど、ある程度はその要素も否定し得ないことはあるわけでさ。教祖と信者の関係、っていえば早いんじゃない。 音楽は宗教だし狂気だよ。 自分の信じてる神は絶対だけど、それに反抗してくる別の何かは徹底的に排除する、という。それはある意味「愛し愛されて~」以降天使の側に回った小沢と(しかもほんとに彼も最終的に岩戸に篭ったけども)完全にアンダーグラウンドに(意識的に)廻った魔王子小山田の、ファン同士のせめぎあいとかイズムの対立とか、その辺の部分も含めて考えればまんざら間違ったメタファーでもないと思うんだ。 ごめんね、今更変なことを蒸し返すようで。 なんかね、ディスクレビューじゃなくなってる気がするんだけど、まあ、それはいつものことだし、べつにどうでもいいか(爆)。 |