CORNELIUS「69/96~96/69」






こんだけやっといて今更なんだけど、あんまり小山田の仕事を文字で語ることに興味ないんですよね。


そういう調理に適応した素材じゃないもん、コーネリアスって。時々言ってるけど、コーネリアス以降の小山田圭吾の楽曲なり活動って感覚や感性だけでうごいてる(いやまあ実際はそれが戦略と呼べるものになってるから凄いんだけど)感じが凄くあって、それゆえに小山田は一種のカリスマたりえてるわけで、


だからね、そんなそんな簡単に、好き嫌い以上の欠点らしい欠点なんか探しようがないわけですよ。そのかわり、逆もまた然りなんだけども・・・。


要するに感じ方なんだよな・・・。ある人にとっては最高に思える音のギミックも、犬派には居心地悪すぎて耐えられなかったり、内に篭り気味の歌詞とかも窮屈に思えたりすると思うしさ。すっごい曖昧な言い方をしてホントに最低だと思うんだけど、コーネリアスって・・・人によって見方がらっと違いますよね。だから下手なこと言えないんですよ。丸く収められないんですよ。だから・・・


敢えてぶっちゃけて言っちゃいますけど、書き直す前のフレッシュ「CM/CM2/FM/PM」レビューは実は、かなり疑問提起系の文章です。「PM」についてどうしても、どうしても納得がいかないつうか言っちゃえば困惑しまくることがいくつかあって。で、この仕事はほんとに小山田がやりたかったことなんだろうか?っていうアプローチで、色々書いたんです。


ただし、それは前述の要素を踏まえて考えると「受け入れられもするけど嫌われもする」事なわけで、しかしまたそれがサイトリニューアル直後の今の僕にはどうしようもなく恐ろしかったりする事なわけで、いったいどうするやら、って今でももうずっと思案してるんですけど、気付けば此処で口調が黒板純くんみたいになってしまっているのは決して意識的じゃないわけで(爆)。


これが2003年、秋のパーフリサイトの出来事だ(死)。


まあそんなコントはどうでもいいとして(爆)、それもねー、文章の出来そのものは悪くないと思えるだけに、特に微妙なんですよねえ・・・。つうかそれにしてもなんにしても、「第三者の要素を考えれば考えるほど」今までのレビューワークも、小沢のそれに比べればなんか中途半端にまとまっちゃってさあ。


正直今でも気持ちはなにレビューすればいいの、って感じなんですよ(此処まで来てなにを言うとるのか、っていう感じだけど)。だからこのアルバム二枚には、ただ自分の思い入れを語るに留まってしまうんじゃないかなと思って、それって凄く嫌なんだけど僕の実力はそんなもんでどうしようもなくて。


確かにこれはいろんなな角度からの戸惑いが多いアルバムではあると思います。特にパーフリからファーストクエスチョンアワードの流れだけで小山田を判断してきた人にとってはなかなか馴染みにくいというかなんというか。


マイケル・ジャクソンにインスパイアされた、と言われても「MOONWALK」っていうタイトルの引用のことなのかと思っちゃえばそれまでだし、骨太ロックと打ち込みのアプローチの仕方もあまりに「先駆者」で、耳馴染みがない分とっつき難かったんじゃないかなと思うんです。まあ僕は年齢的に幼稚だったから(その時っていくつだったっけか・・・14か!?きっついなあ)、わりかし何の疑いもなくすっと聴けたんだけども。


96/69も小山田作品のリミックスとしたら「PM」よりよっぽど聴きやすいしかっこいいし。亡きhideが参加してるところもポイント高いかも。まあ僕みたいに彼に何の思い入れのない人から見たら彼の存在もあくまで「大勢のなかの一人」でしかないけれども。


ミックスも際立って面白いポイントがあったとは思わないし。ただギターはかっこいいと思うけど。だけどそれは69/96のコンセプトとhide自身がギタリストだった、っていう事実を考えれば当然な気もするし。


だけど、その後へのものすっご重要な布石であることには間違いないんだけど。キーパーツって言い換えてもいいかな。小山田とリミックスの関係をなんとなく予習して今後につなげていくには一番いいと思う。


というより義務だね。これを聴かないでその後のCM/CM2/FMなんか絶対に聴けない。ていうか、楽しみきれない。だからこのコンテンツでは本来、カテゴリを統一して記事にしても良かったくらい。だけどまあ、今回はあくまで分かりやすさを重視してみました。


これを聴いて小山田作品をミックスするアーティストの方向性や感覚を感じ取ることで、その後のFM/PM/CMの方向性との差異を感じ取るのも大きな味わい方でしょう。歌の楽しみ方って、そういうところもあるんじゃないのかな。


ただ耳に流れてくる音を脳で情報として処理するだけの味わいもそっけもない聴き方よりは、右脳を働かす分世界も広がるし、馬鹿に出来たものじゃないでしょう。海馬もね、なかなかさあ。池谷裕二氏じゃないけれども。


そういう奇妙な捉え方も、いろいろやってなれていくと面白いですよ。そういう意味では僕は、このCDを小山田なりの「リスナーに向けた音楽の参考書≒はじめからていねいに」だと思ってて、大事なものなんじゃないかなと思ってます。


なんか良くわかんないけど。



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