V.A.「TRIBUTE TO FLIPPER'S GUITAR~FRIENDS AGAIN」 2/4一部改訂


思い出は、遠くにありて思うもの、などと抜かして文学青年っつうか嫌味な語彙力青年を気取るつもりはねーんだけれども(ていうかそんな大したこと言ってないですよね;;あんまバカなこと言うとみんなの反感買うっつうの・・・)、なんというか、やはりパーフリが解散して十二年ってのは僕らパーフリストにとっちゃあたまんない重みとしてあるわけですよ。


そんなことを21の僕が言ったところで全く説得力に欠けるんだけどさ。それは兎も角としてその重みってのはさ、彼らに対する信奉とか崇拝とか、その力に転換して僕らの中にあって、基本的に彼らの事を神格化して崇め奉ってる部分ってありますよね。


音楽にしても他のメディアにしても、その評価を下す価値基準としてパーフリの色だとか悪ガキイズムだとか、ほんとに、ある意味オウムで言う尊師のようなもんでさ


その神の領域に、下劣極まりない人間が軽々しく足を踏み込んでしまったとしたら、果たしてその事実を僕らは許容できるかどうか・・・?


具体的な話をするならば、曲に当たり外れが多すぎ。正確に言うならば「外れとそれなりの作品」なんだけど・・・。まず、ましなほうを挙げるならさすがパーフリのコピープレイヤーの旗手、ロボショップマニア「カメラ!カメラ!カメラ!」


ボッサアレンジもバランスを崩すほど過激じゃないし優しいし、パーフリスト的には聞いてて一番安心できた感じっていうのがありますね。評価しすぎかもしれないけど、ロボショップ結構見直した。ていうか普通過ぎて僕らの頭の中のパーフリ像をあまり壊さなかった、って言うのが一番大きいのかもしれないな。それは、わからんけど。


そういう意味では「やがて鐘はなる」「ラブアンドドリーム」「コーヒーミルク・クレイジー」もいいですよね(というよりそれはロボショップと同じくファンなら多くの人が抱くであろうパーフリ的世界観を壊さなかったからであって、客観的に第三者視点でひとつひとつの作品を見たらきっと、どうってことない)。


ていうかスウィンギング・ポプシクルって「サテツの塔」のあたりからスタンスとかすっげえ嫌いだったんだけど、こちらもなんつうか少しばかり見直したかもしれません。ただあのバナナマンの日村みたい顔の人だけはどうしても馴染めませんけど(笑)。


あとはイノトモの「アクアマリン」。これもパーフリ云々っていうより全く別物だと思って聴けばかなり聴ける。なんか宮崎映画が頭に浮かびました。そのかわりパーフリ作として聴くといろんな意味で愕然とするんだけど。


では、問題のはずれサイドに行きましょうか。まあこれも評価は僕の主観でしかないからみんながどう思ったかは知らないけどね。


まずこの作品のレーベルマスターイズミカワソラの「グルーヴ・チューブ」


これは・・・どうなんだろうね(笑)。


ポップなジャズ・アレンジとaiko系(似てるわけではないですよ。あくまで「系」、っすよ「系」・・・)ボーカルの違和感・・・。新しい世界を作るには弱いしかといってオリジナルを生かしてるかといえば全く違うし。


ていうかボーカルラインに中途半端なフェイク入れちゃ駄目だわ。「さあ早くグルーヴ・チューブを」のところの音程がオリジナルと一部違うのは彼女なりのアレンジなんだろうけど原曲を聞きなれてる僕らにとっては耳障り。やるなら全体的にもっといろいろいじった方がよかったんじゃないの。すごく半端。


音域の狭さもなんか苛立つときがあるし、そういうところも含めて言えば微妙だよこれ。とにかくレーベルマスターの作品じゃないね。


あとこのジャケットのイラストワークとかやったの、彼女なんでしょ?これ。それで自分のことをプロットではマルチアーティストみたいに紹介してたけど、


あのジャケットでマルチアーティストを自称できる神経も僕には分からんしね。それは音楽レビュー関係ないしどうでもいいけどさ。


あとは磯崎健史×鈴木秋則=センチメンタルバスの「恋とマシンガン」。これには、突っ込ませてもらう。


・・・ていうか、なにこれ。


あのさあ・・・、恋とマシンガンってパーフリの代表曲だってことくらいファンなら自覚してよ・・・。ここまでいろんなもんぶち壊されるとちょっと・・・。


イズミカワ以上に中途半端なアレンジ。こんな細切れでパンクはさむようなみょうちくりんな作り方をするくらいなら全編そっち系で作ればいいじゃん。


意図がさっぱりわかんない。この手法が革新的だとかおしゃれだとか思って作ってるんだったら最悪。センチメンタルバスが終わった原因が分かる気がする。所詮あの人らって一発屋だもんね。ああ・・・。


あとコーネリの「ラブ・パレード」と小沢の「愛し愛されて生きるのさ」のフレーズのパロディーあんな形で挟むなよ!!マジで許せない。はっきり聞えないんで間違ってるかもしれませんが、「パレードは続く~誰かのために祈るようなそんな気にはならなかった頃」って、


こっちはそんなおまえらのために祈るような気持ちにはならないよね(笑)。


勝手に言ってろって。あんたら勘違いしてるだろ、なんか。小山田は兎も角小沢が喜ぶとでも思ったか、そんな無神経な遊びで。


あとは・・・Fleming Pie「星の彼方へ」。アレンジは悪くない、確かに。それは認める。確かにベースメインであまり派手に作ってないスコアのラインは好感が持てる。


ただし、ボーカルは・・・ほんとにこれでいいのか!?


これは・・・味があるないっつうより単純に聴きにくい。普段のこの人たちのことを知らないからあまりいえないけど、もしかしたら歌下手!?もしそういうのも全部フェイクでやってるんだったら凄いけど。ここまで音痴の真似が出来るってのはそうそう出来る事じゃないでしょ。天才かも知れん。


でもそうじゃないとしたら(爆)・・・。


・・・総括として言えば、このアルバムはまさに「こんなものだろう」を体現する出来でした。悪い意味で期待を裏切ってません。所詮偶像は偶像なんですからこんなもんでしょう。


ただ言えることとして、こういうアルバムって、僕らがアタマに思い浮かべてるパーフリ像を生かしてくれてるか殺してる、それをどう感じるかで個人の評価って変わってきますよね。


僕も極力客観的なレビューを心がけたつもりではあるんだけど(どこがやねん!>ていうか完全に客観視してレビューしたらこの作品には大して誉めるところがない)、それでもやっぱり限界ってのを強く感じたし。


まあ来年に、別のパーフリトリビュートが別レーベルから出るらしいですからね。そちらを待ってそれから総合的に評価すべきなのかもしれません。


フェイクはフェイク同士じゃなきゃ正しい評論なんか出来ないですよね、やっぱり。神の真似をしてもただの人間はただの人間なんですよ。さらにその中には勘違いしてるのも絶対いるわけだし、自主制作ならNGもないんだろうしストッパーも利かない訳だからね、難しい世界だといえばそうだよね。


でも彼ら批判されると思って作ってないんだろうなあ。ていうか肯定されるとも思ってなさそうだけど。「やりたいものをやるんだ」みたいな。そこはインディーズのいいところですけど、駄作も平気で生むわけだから難しいね。


だから僕なりにこの作品のポジション的に言えばコーネリアス作品ミックスコンテスト入選作を集めたアルバム「PM」と一緒かなと思ってる。部外者が自分でアレンジして自己満足のいった作品を世に叩きつけてると。その出来はともかくとしてもね。


でもあのアルバムに全くといっていいほど評価を下せない僕としてはこのトリビュートにも複雑な気持ちを抱かざるを得ないわけですよ。さらにいえばこっちはPMと違って一応プロやセミプロばかりが作ってるんだから・・・。なんかなあ・・・。


まあどっちにしろ、よりいっそうセンチメンタル・バスは嫌いになりましたけどね(爆)。


それが全てかもしれません(笑)。







インディーズネットドットコム・
イズミカワソラインタビュー(誰にも誘われなかったからですわっはっは、じゃねえだろボケ)

http://www.indiesnews.com/interview12.html





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