考え


僕の駄文たち。English will be updated soon...but don't expect,these are poor, and cheap ones.



#1 Human Rights

・・・この前スーパーに行ったところ、掲示板にこんなことが書いてある紙を見つけました。

「日本へ帰るので犬あげます。一歳。人懐っこくてとても可愛いです。誰か貰ってください。」

こんなのが同じ日にもう一枚ありました。

・・・人間って何なんですかね。結局ペットを消耗品としか見てないんじゃないでしょうか。まるでトイレットペーパーみたいに使い終ったらはいさようなら。誰にも貰ってもらえなかったら君は保健所行き、って感じですね。僕は動物好きなんではっきり言ってむかつきます。なぜか悔しい気分になります。でもこれは・・・倫理の問題ですよね。飼い主になろうとする人は貰う前に将来のことをよく見定めてから決めてほしいです。

#2 Congratulation! You Got A Gift!!

・・・懸賞に当たったみたいだ。

まずサンフランシスコなどの旅行券は確実にもらえるらしくて、次にどれか一つなんだけど商品券(15万円)、テレビ(ソニー)、別の旅行券(ハワイかメキシコ)、車(フォード)となんかすごいのが25%の確率で当たるらしい。ことのいきさつはこうだ。

・・・4月20日頃、僕は自分の部屋でテレビを見てた。つまらないMTV、でも時間潰しにはなるだろうと思いながら、とそこに電話が。「****さん?」40代っぽい女の人がまるでクイズ番組の司会者のように僕の名前を呼んだ。僕は「はい、そうですけど・・・。」と応えた。そしたら途端に話し方を変えて「おめでとうございます!当たりましたよっ!!」だって。この女の人僕が英語を学びに来た留学生だともしらずめちゃくちゃ速い英語でまくしたてる。トフルのスコアは480(普通の大学は500から入学できる)なのも知らず。加減ってものを知らない。「すみません、もうちょっとゆっくりしゃべってもらえますか?」って言ったにもかかわらず「あぁ、すみません・・・。」って言ってまたまくしたてる。

ひどい人だ。

そのおばさんの話し方がなんかセールスマンっぽく、「いるの?いらないの?」って終いには聞こえてきてむかついたのでよく意味も分からず「いらないよ。」って言ってしまう。いま考えてみるととんでもない。さすがにその一言にはおばさんもたまげたらしくしーんとしてしまった。多分言葉が見つからなかったのだろう。僕もそのリアクションにやっとこれはとんでもないことなんだと気づく。

とにかくおばさんしゃべるの速すぎ。収入がなんとかカントカ・・・って言ってるんだけど意味が分からない。友達に変わってもらってやっと詳しいことがわかったんだけどどうやら二ヶ月前にショッピングモールで書いたアンケートに当選したらしい。でも問題はアンケートにあった。

そのアンケートは28歳以上71歳未満で年に4000ドル(約40万円)以上稼いでる人でなくては書いてはいけないものだったのだ。

またおばさんを困らせてしまった。

僕は普通の20歳の留学生、該当するわけがない。その後名義を家のホストマザーに変えてもらってこの問題は解決したみたいなんだけど・・・正直今時点では今後どうなるのかまったくわからないからすごい不安だ。っていうのも商品を貰うためには車で小1、2時間のところにある新しいホテルで大衆の面前でスピーチをしなければいけないというアメリカンなことをやらなくてはならないのである。シャイな日本人の僕としてはいっそ当たらなければ・・・と罰当たりなことを考えてしまう。

・・・なんか胃が痛くなってきたんでもう止めます。

#3 I Will Eat You

・・・授業中に死んでしまいたいほど悲しい気分になった。なにか精神病患者のように物をぶち壊したい衝動に駆られた。よっぽどヤバく見えたのだろう、授業が終わった後僕は先生に「お大事にね?」と声をかけられてしまった。

学校から帰る途中Radioheadの”Creep”という曲が僕の頭の中をクルクルと駆け回った。

「俺は駄目な奴で気違いなんだ。一体俺はここで何をやってるんだ?・・・」



昼に牛肉野菜炒めオイスターソース風味を作って食べてみた。

上手い。

上手かった。幸せだ。まじうま。

僕は何でもいいんだけど食べ物を食べてる時、皆に「お前、食ってるとき本当に幸せそうだね。」と言われる。まったくそのとうりだと自分でも思う。だって上手いんだから。本人が美味しいと思って食ってんだからしょうがない。

人間にとって食べるという行為は最も重要な行為だと思う。すべての行動(運動)は食事を取る事に基づいて行われる。点滴でも何でもいいから何か栄養が体の中を循環していないと人は死ぬのだ。僕は今年21歳になるにもかかわらず食べるということがどれだけ大事なことなのかを初めて知った。

はっきり言って栄養不足だったのだ授業中の僕は。

そういえばここんとこずっと1日1食で多い日でもそれにコーンフレークを足したぐらいだったからなぁ・・・。今日久しぶりに料理をしたのは体が必然的に食べ物、例えば野菜に入ってるビタミン類等を欲してたからなのだろう。

ここでこれを読んでる人に言いたいことは

「毎日ちゃんと・・・ごはんたべよぉ?」

ってことだ。

みんななかなか規則正しい生活など送れてないんじゃないんだろうか?1日1日を健康的にすごしたいんだったらちゃんとご飯は食べよう!なんか言ってることが馬鹿馬鹿しいかも・・・。



野菜炒めによる充足感と幸福感に満たされ、僕は午後の授業へと向かった。

#4 Takeshi! You are so f**king a** h**e!!



「たけしっっ!何度言ったらわかるんだいっ!!」

「かぁちゃん、俺じゃないっつぅーのぉ!!」


#5 "Hi Jack"

6月10日の朝日新聞から。

「ハーイ、ジャック」とあいさつ 乗っ取りと勘違いし空港厳戒


 米デトロイト郊外の空港で、乗客のひとりが飛行機に搭乗した際、顔見知りの操縦士を見つけて「ハーイ、ジャック」とあいさつしたところ、操縦室と無線交信中だった航空管制官がこれを聞いてハイジャック(乗っ取り)と勘違い、通報を受けた警官隊が機体を取り囲む騒ぎがあった。米航空当局が7日発表した。

 発端は、オークランド国際空港で5日、勤務先の会社の専用ジェット機に乗り込んだ男性が発した朝のあいさつ。たまたま管制塔と交信していた操縦士が、直後に無線のスイッチを切ったため、管制官には「ハーイジャック」の一言を最後に操縦室が何者かに乗っ取られたように聞こえた。

 慌てた管制官は地元警察に連絡。ただちに、テロリスト対策の特別機動隊や連邦捜査局(FBI)など総勢数十人が空港に駆けつけ、配置についた。

 滑走路に向かっていた飛行機は、離陸を断念して元の位置に戻るよう命じられ、狙撃隊が遠巻きに銃を構えるなか、機長は指示通り地上に降りた。身分証明書を見せながら、機長は「何の異変も起きていない」と懸命に説明したが、警官隊は納得せず、客室に乗り込んで不審な動きがないか点検したという。

 離陸が数分遅れたことを除けば、この騒ぎで実害は何もなかった。警察署長は「またとない乗っ取り事件の初動訓練になった」と話している。


・・・最近朝日新聞(特に見出し)が面白い。ひんぱんにチェックしてみては? ちなみに朝日新聞は ”網 ” ページにリンクしてあります。

#6 "Do You Know Shingo2?"


「星の王子様」 
武力行使の惑星から逃げ出した宇宙飛行士 
それがぼく  星の王子様 
地球との時差は22光年 
電力ロケットの設計を始めた少年の時から 
解き明かされた彼方からのメッセージは 
地球に届くくらい強く  子宮に届くくらい深く 
長い眠りから覚めたショックは直角的 
昆虫のような第六感  触角的 
春先  雪が溶ける頃に 
大空に光るしっぽを引いて飛び立ったのです 

こんな風に始まった旅の物語は 
辺りが静かになって初めて聞こえたのでした 
  

まず初めに降り立った月の表面は  光る砂が敷き詰められ 
日本庭園のように岩が所々に置かれていました 
まんなかには水のない川が静かに流れ 
そのほとりでは  そよ風が暗闇のなかへと 
小石をせっせと運んでいくのです 
月の裏側には  地球を見たこともないという女性がひっそりと住んでいました 
「なぜ明るい方へ移らないのです」 
と訊くと彼女は  彼女は僕と目を合わさずにこう答えました 
「私には興味がないの  ここで幸せですもの 
それにこの宇宙は広いようで  本当は何もないだけ 
 それよりもあなたはなぜ一人で旅をなさるわけ?  教えて」 
「僕は知りません  でもそれを知るために旅をしているのだと思います」 
と自信なく返しました 
彼女は不思議そうな  切ない顔をしましたが 
僕は月をあとにすると  火星へと向かったのです 

火星にはロボット文明が栄えていて 
最初に降り立ったロボットの偶像が祀られていました 
災害を免れた栽培は植物をもたらし  種がお金になっていました 
畑一面の巨大な葉っぱ達は太陽にむけられ 
囲いで寒さから守られています 
「君たちは機械なのに植物を大事に育てているんだ」と感心すると 
ロボット達は「他に何を大事にするのです」とそっけなく答えて 
仕事場へと戻っていきます 
「僕は今  何が大事なのか探しているんです」とあわてて言うと 
彼らは加えてこう言いました 
「水星に行ってごらんなさい  あそこは誰も住んでいないから 
  ゆっくり考え事ができるでしょう」 

こうして次にやってきたのが水星です 
なるほど  この地には誰も住んでいません 
でも他にも  ぼくのように憩いを求めてやってくる旅人もいっぱいいました 
ぼくがその人を見て「やぁ」と言うと 
向こうは迷惑そうに「やぁ」と言います 
きっとその人も一人で考え事をしに来たのでしょう 
それからぼくは長い長い一日のなかでいろいろと考えました 
そして発つ時に  旅人に「じゃあ」と言いました 
その人も「じゃあ」と言いました 

木星は打って変わって大変にぎわっていました 
みんな新しくできた斑点を一目見ようと 
いろんな惑星からの学生や家族連れが  崩れた石を採集して楽しんでいます 
ぼくは  と言いますと  旅をしているはずみに寄っただけで 
ただそこにたたずみ  風に涼みながら景色を一人で眺めていました 
そして地球のことを考えていました 
「どうしたんだい」と背後で声がするので振り向くと 
そこには緑色の少年が立っていました 
ぼくが何も言えずに彼の容姿を観察していると 
「昨日一人で泣いていたからさ」とぽつりと言うので 
ぼくは少し考えてから「今ぼくの星はもっと泣いているんだ」と答えました 
少年は「知ってるよ  地球だろ  よかったらぼくんちにおいでよ」と笑って飛び立っていったので 
あとを付いていくことにしたのです 

そして次の朝には金星につきました 
金星は一日が一年よりも長いという不思議な星です 
硫酸の雲を通り抜けると褐色の大地が広がり 
それは熱い  熱い空気に包まれました 
「あそこでピクニックをしているのがぼくの家族だよ 
  うちのお父さんは物知りだから話してみるといいよ」 
と少年に連れられ 
8000年も生きているというおじさんにぼくの身の上話をしました 
「ああ  空気がありすぎてパンクした星ね 
  そりゃ一度は行ってみたいけど住んでみたいとはおもわねえな」 
と言われて  何も返せずに困っていると  彼はもう少し優しくこう言いました 
「わかるかい  みんな落ち着ける場所さえあればいいのさ 
  誰もが壁のない部屋に入れられていると  ゴキブリのように隅を探したくなるもんさ」 
ぼくがその意味を理解できるようになったのはずっと後のことです 
おじさんは 
「とにかく明日は久しぶりに土星でオリンピックをやるから  行ってみて感じてきなさい」 
とだけ言い残してぐったりと眠ってしまいました 
ぼくは少年にありがとうを伝えてから  その日のうちに土星へと向かったのでした 

土星では思ったより慎ましいオリンピックが開催されていました 
「みんな参加することに意義があるのです」と二酸化炭素ボンベを背負った冥王星人が胸をはって言いました 
競技はただ一つ  宇宙遊泳の美しさを順番に競うのです 
メダルもありません 
みんな違うスタイルで誰もが華麗に踊り  海王星の女の子が一番きれいに舞いました 
いつのまにかぼくの番になって  遠慮をしていると 
「では君の星の人はどんな舞をするのかね」と訊かれ 
「私たちは地面に足がくっついているので  できないのです」と答えると 
「そんな不自由な人たちもいるものね  かわいそうに」とまわりに真剣に同情されました 
ぼくはそのとき何かを言いたかったのですが  なんだか悲しくなって土星を離れました 

結局最後に残ったのは  ぼくと太陽と地球  この三つでした 
真っ暗闇の宇宙で絶えず燃える太陽は  辺り一面を大事に照らしているのですが 
ほとんどの光は反射されることなく  永遠に休みなく走っていきます 
ぼくが目をつむって太陽を浴びていると  自分がしゃべる声がかすかに聞こえました 

ぼくは恋しい おいしい空気 
音と匂いと形と色が 
水と草と動物と人が 
  夜明けと夕方と昼と夜が 
雨と晴れと曇りと雪が 
春と夏と秋と冬が 

これを聞いてぼくは  自分のなかの疑問がゆっくりと  消えて去っていくのがわかりました 
ぼくは太陽にお礼を言ってから  涙を捕まえて地球へと向かったのでした 

月曜日は月に降りたって 
火曜日は火星の植物と戯れて 
水曜日は水星で一休み 
木曜日は木星で友達に会ってから 
金曜日は金星でピクニック 
土曜日は土星のわっかでオリンピック 
日曜日には太陽に光を浴びに行って 
暑くなったから地球に帰ったんだ 
  
  

「地球が滅びていくのをただ黙ってみていろっていうのか」 

「なにか地球を助ける方法があるかもしれない」 

「さて  その後地球はどうなりました? 
まだだいぶ人はのこっとるじゃろうか  人はまだたくさんおりますか 
お?  こりゃいかんな  こりゃいかんぞ  早く逃げないとえらいことになるぞ 
それがわからんのかな  え? 
早くここへ  この星へ逃げてこなければいかん 早くこの星に・・・ 
ん?  燃えてるんじゃろうか?  ああ!  地球が燃えとる  ああ!地球が燃えとるぞ 
ああ!燃えとる!  燃えとるぞ!  ああああ  燃えとる燃えとる・・・ああ 
とうとう地球は燃えてしまった  ああぁ・・・」


(勝手に抜粋。すみません。)

君はshingo2を知ってるか? 実はまだ僕もよく知らないんだけど彼はサンフランシスコで活躍している日系MCミュージシャンらしい。この人の詩は僕にとってとても独特で興味深い。この人の作詞に独特のセンスを感じるのは僕だけだろうか?しかもこんな詩をラップで表現しているというんだから一体どんな感じの音楽なんだろうか・・・。とにかく今回はできればここを見ている一人でも多くの人に彼の詩を見てもらえたらと思って紹介してみました。他の詩もすごいからぜひ、ぜひここに行って他の詩も読んでみよう!



#7 Warmer And Colder

こちらへ。冷たいものをお望みの方こちらへ。管理人としては暖かい方から見るのをお薦めします。なお、この記事は朝日新聞11/5からの抜粋。


#8 I Am Scolded By My Teacher!

I got scolded by my teacher..."Kenichi....You must improve your learning skiils...or I won't pass you from this class!!" And....sadlly I'm failed my English class...shoot.


#9 Sawadee and Irani

8/21日(火)
台風が迫る中、成田空港を離陸した僕を乗せたタイ航空は約10時間半をかけてアメリカ、ロサンジェルスに到着した。飛行中はいたって快適だった、っていうのも幸運なのだがエコノミークラスの席が満席になったため余っていたビジネスクラスが転がり込んできたからだ。生まれて初めてのビジネスだったのだがフルーツはでるわ前菜はでるわ、席は広いわ、シート側の人はしょっちゅううろうろしてたので楽にトイレに行けたわと快適そのものだった。

空港に着いた僕はタクシーに乗って家に帰ることにした。正直タクシーに乗るのは気がためらった。空港から家へ帰る方法は2つある。1つはタクシー、そしてもう1つはバスだ。アメリカ、特にサンタモニカ周辺で運行しているバスは50セント(約75円)とすんげー安い。にたいしてタクシーの場合家の前で降ろしてくれるのは良いものの日本円で2、3千円かかってしまうからだ。
2つの重たい(やく40KG)バッグとパンパンに詰まったリュックのいでたちでバスは去年経験済みだ。渋ったが空港玄関の手前で停まってるのを1つ見つけて乗ることにした。僕は幸運だった。
荷台からバッグを降ろしてタクシーに乗せようとした時、背の高いタクシーのおじさんが「ハイ!」と言って手伝ってくれた。なんか人がよさそうな人だと思い車に乗った。そのタクシーは横幅が日本のよりも若干広い気がする。くつろいでるといきなり「どっからきたの?」って聞かれたので日本からというとおじさんはいきなり「もうかりまっか?」「ぼちぼちでんなー」と自分で聞いて自分に答えていた。すかさずおじさんは「おげんきでっか?」というので「お元気ですよ」と僕が答えるとおじさん大喜び。運転中なのに手をパチパチして喜んでた。とそこでおじさんの携帯が鳴る。おじさんはそのまま5分ほど携帯に向かってつばを飛ばし続けた。そのタクシーには客と運転手の間にアクリル版なんてものはなかった為、おじさんの声ははっきり聞こえたのだがイタリア語みたいな発音の聞いたことがない言語でまくしたてていたためさっぱり聞き取れなかった。携帯を切った後おじさんに何語を喋っていたのと聞くとイラン語らしい。マイケルというそのおじさんはアメリカに移住してもう40年間もタクシーの仕事をしているという。ロスに限ったことじゃないのかもしれないけどこの町にはほんとに色々な国から来た人が働いている。タクシーなんかは特にそうだと思いながら小言を話してたら歌の話題になった。どうやらおじさんは日本が好きらしい。いきなり「さからー、さからー」と桜の歌を歌いはじめた。なんか一曲歌ってくれというのでおなじみの上を向いて歩こうを歌ったらおじさんは運転中なのにまた手放しで喜んでくれた。日本の歌をここアメリカのタクシーの中で歌うとは思っても見なかった。おじさんはこんどはこれも日本の歌だといって「しゃぶしゃぶしゃぶしゃぶ・・・」と歌い始めたのだが、初耳でまったくわからなかった。

やっとのことで家についた僕とマイケルのおじさんは握手をし、お互い頑張れと言い合いその場を離れました。



#10 How was I fascinated by Radiohead?

98年、CrossBeat の雑誌に載っていたBernard ButlerのインタビューがRadioheadを知るきっかけだった。バーナードは初期90年代のイギリスで話題をよんだSuedeの元ギタリスト。ヴォーカルのブレットアンダーソンの完全に個性的な歌声とバーナードバトラーの感情的でまるで歌を唄っているようなギターは、日本ではイエモンやアインスフィア等多くのバンドに影響を与えたものの、当時そのあまりにも性的で直接的な歌詞による話題でイギリスでは正しく解釈されず、結局二枚目のアルバムを発売寸前、バーナードはバンドを脱退してしまう。

バーナードはスウェードを離脱した後の初めてのソロアルバムに絡んだインタビューを日本で行なってた。このインタビューを収録した雑誌を僕は買わずにアーケード街にある本屋で立ち読みしてたのを覚えてる。「僕の好きなギタリストはレディオヘッドのJonny Greenwoodだ。」文章は違うけど彼が確かにそのようなことを言ったのを覚えてる。

当時の僕はチャゲ&アスカ、クイーンと続いてスウェードに魅了されていた暗い高校生であった。また同時にもっと色々な音楽、特に洋楽を聞いてみたいという好奇心にも駆られていた。毎月発売される日本の洋楽誌をいつも学校から帰る途中音楽の知識を蓄えるため(決して買わずに)1、2時間立ち読みしていたものだった・・・。

冬のある日、無け無しの金を握り、CDを買おうと決心した僕はチャリで近くの伊藤楽器へ向かった。・・・ああしかし、その日僕は一時間以上の熟慮の上、レディオヘッドではなくマニックストリートプリーチャーズを買ってしまったのだ。

今考えてみれば2時間以上かけてもいいから熟慮の上でレディへを買うべきだった・・・。あのとき買っておけば彼らの来日ライブに間に合ってたのに。しかも僕にとってマニックスのアルバム“ディスイズマイトゥルース・・・”はよかったんだけどなぜか僕には奇麗すぎるように感じてハマれなかったのだ。スウェードはギターバンドの鳴らす音のかっこよさと感動を与えてくれた代わりに僕を普通に売れる音にピンとこないように毒ずけてしまったのである。今は大体何でも聞くようになったんだけど。

マニックスのアルバムを買った3、4ヶ月後ぼくはレディオヘッドのアルバム“The Bends”に完全に没頭していた。ニルヴァーナとキングクリムゾン、それにクィーンが集まった音のアルバムという裏のジャケットに書いてあったレビューに触発され手に取ったのが、まったく彼らの音を聞いたことがない僕が手に取った決めてだった。家に帰って一通り聞いて、もう一度聞き直したときに腕が痺れ毛が逆立つのを覚えた。それはアルバムの2曲目ザベンズのクライマックス、ヴォーカルのThom Yorkeが「I wanna live, breath, I wanna be a part of the human race.」と歌いギター3本が絡み合いグチャグチャになるところで来た。

2001年10月、Radioheadの日本公演が終わった、しかしまたしても僕は彼らの音を直に聞くことは出来なかった。僕が今、正義をかざして人を殺しているアメリカ合衆国に留学しているためである。チャンスは何回もあった、でも爆発的にレディオヘッドに対する人気が膨れ上がっているアメリカではチケットの獲得は争奪戦になり手に入れることが出来なかった。彼らを生で日本で観てみたい、しかしグレイのようなビッグバンドが演奏するドームやスタジアムでは出来れば聞きたくない。ロサンゼルスのダウンタウンにあるドジャースタジアムに僕は Dave Matthews Band を聞きに行ったことがあるが僕の席がステージから余りにも離れていたために音が鮮明でなかったこと、あと明らかに音楽を楽しむために来たんじゃないないなく葉っぱを吸いに来たんだな、という輩がそこらじゅうにいたからだ。音楽が売れればコンサートの規模も大きくなる、それはしょうがないことなのかもしれない。でも人は自分の興味を他人と共有したいから宣伝するわけで・・・。代わりに小さなコンサートを複数回やるのもバンドにとっては肉体的、精神的にも苦痛だろう。

いい意味で彼らには僕らを突き放していってほしい。今年の夏に日本に帰ったときの飛行機の中で雲の景色を小窓から覗きながら聴いた“Pyramid Song”は今でも脳裏にありありとよみがえってくる。

二年半たった今でも僕はどのバンドよりもこのバンドが好きだ。



#11 What do you have in your mind?

アメリカに来てもうすでに2年半がたった。同世代の日本の友達はほとんどが就職も内定。こっちではある人は母国に帰り就職、またある人は別の大学に編入していってしまった。畳部屋にあるファミコンでぎゅうぎゅうづめになりながらも熱心に遊んだあの頃の友達や、一緒に部活でいやいや球拾いをした友達、学校の帰り道88円のカレーパンを食いながらつまらなそうに坂道を下った時に居た友達も今は大人だ(年齢的には)。

アメリカに来てもうすでに2年半がたった。本当に自分は何をやりたいんだ?と自問自答してきた、だけどいつになったらわかるんだろう?そう考えれば考えるほど頭に穴が開く。

何か取り残されたような気持ちがする。

・・・後でちょっと資料通してみようかな?



#12 Let me tell you!

アメリカに来てもうすでに二年半がたった・・・そこで一つうちの大学について気づいたことがある。

それは・・・


なんで机の裏にガムくっついてんの?


だ。

かならずだ。必ず机の裏を手でさすると固まったものが板にこびりついてるのがわかる。しかも大半は苺のにおいがする(かぎたくは当然ないんだよ・・・くせなんだよ)。なんでみんな銀紙の一つや二つを捨てずに持っておかないんだ!?煙草もそうだけど・・・




せめてガムくらいはちゃんと捨てようよ!?


以上。



#13 Stupidest Thing

5月23日の5時半頃、たったさっきまで寝ていた僕は友達のブッダと二人で玉を突きに彼の運転するアルティマでサンタモニカ通りにあるバーへと向かった。そこのバーは毎週木曜日はサービスで二時間やれば1ピッチャーが付くという話に“今日は運転してるからビールじゃなくてコーラ。悪いな。”“あー・・・そういえばそうだね。別にかまわないよ。ってことは身分証明所は持っていかなくていいよね?”“あぁ大丈夫だよ。”と普段から行ってることもあり僕は今回IDを持ってこなかったのを特に気にもしていなかった。Weezerの最新アルバムを聴きながら満杯の駐車場に車を停めた僕らは店の中に入っていった。

駐車場に停めてあった車の数に比べて店内の客はいつもの半分。突いてる人も少なく、台の照明が半分以上消えてる店内はとても暗い。僕らはカウンターで飲んでる人と“ギャラガ”という一昔前のテーブルゲーム機の間を通り、レジで1セット予約をしようとした。店員は金の結婚指輪をつけた180cmくらいの白人で一見するとおとなしそうにみえる。店員は僕に映画The Young Americanで車の中に火炎ビンをほうり込まれ爆死した刑事を思い出させた。彼は言った。
“IDを見せてもらえますか?”
考えてみればここは人が酒を飲んでいる場所だ。アジア人は規定の年齢以上でも18歳以下に見られる傾向が多い。僕は今年23歳で無精ひげも生やしていたが、どうやら顔パスのアメリカ人とは違い大人には見られなかったようだ。ブッダが俺らはプールをしに来ただけだ、酒を飲むつもりで来たんじゃないと抗議したが、明らかに分が悪いのは僕ら2人だ。僕は“証明になるものを持ってまた来るよ。”と言い、いったんその場を離れた。

アメリカ合衆国では21歳以上の人のみ酒を買うことを合法化されている。年を偽った高校生が居酒屋で騒げる日本とは違って、ここは年齢制限に関しては大変厳しい。自分の身分を証明する物(例えば留学生ならパスポートや国際運転免許証等)は購入するとき必須で、僕は日本で発行した国際運転免許証を身分代わりに使っていた。写真の僕と今の僕とでは多少、そう多少違ったように見えるが疑われるほどのものではない。正直言うが・・・この運転免許証は99年に発行されたもので、有効期限は発行日のその日から1年後、つまり僕の免許証は期限切れなのである・・・。しかし、本物のパスポートを常に持ち歩くほど僕は自殺悲願者ではない。それに車を運転する期限は切れてしまったがそれは日本政府が公に交付したものだ、最低限自分の身分を証明することはできる、ということで僕はそういう時の場合、常にパスポートではなくこの免許証をIDとして持ち歩いた。

一度家に帰り、胸のむかつきを静めるためにジャックダニエルをキャップ一杯飲んでから僕はIDを持って家の前で待機していたブッダの車に乗り込んだ。

“これは使えないよ。”

店員は言った。正直彼の口からでた言葉は僕にその意味をもたらすのに2、3秒かかった。

“・・・でもなんで?”僕は不思議だった。というのもこのバーには7、8回訪れていて今まで一度足りとも問題は無かったからだ。店員は言った。

“これは使えないよ。オーナーにIDを掲示しない人は許可するなと言われてるんでね。僕は君の証明証は今まで見たことがないし。それにここに君の写真が貼ってあるだろ?ひょとしたら君がここに元あった写真を剥がして自分のを付けたかもしれないじゃないか。写真の上に政府公認のスタンプが貼ってあるじゃないかって?そんなの知らないよ。君が上に無理矢理付けたのかもしれないだろ?納得いかないって言われてもね、僕はここで働いてまだ3日目だし、オーナーの言ったことに従わなくちゃならないんだ。僕の立場のことも考えてくれよ。君の立場?君はここに玉を突きに来ただけ、僕はここで働いてるんだ!(What about your position? You just came here to play pool, and I'm working in here!)今オーナーはいない。誰も他にはいないよ。パスポートを取りに一度帰ってくれ。”

帰る車の中ブッダは言った。

"This is the stupidest thing I've ever had."
“今までで一番馬鹿げてる。”




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