黒田倫弘「out of the garden」
スペシャルトーク&LIVE act1,act2
2002.7.27 at 鶯谷 東京キネマ倶楽部
act1
MENU
1.revue
2.RENEGATE DIVE
3.SCAR OVER
4.オレンジ
5.月のあかり
6.blue (笠原紳司)
7.時には昔の話を(紅の豚)
8.幼い月
9.侍Do it!
10.スリルバカンス
11.トカゲの陽
会場のキネマ倶楽部は5.6階が吹き抜けになった円形のレストラン形式のシアターで、全体的にバロック調というか、倫くん曰く「古き良き浅草の大衆劇場の」というような感じの劇場。ステージが高い作りです。5階のフロアはテーブル席にビロード生地の椅子、ソファーがセットされていて、トークの時はそのまま使っていたのですが、LIVEの時はテーブル席の前に4列くらいステージに向かってずらりと並べて席を作り、テーブル席の配置はそのまま使って座ってもらい、残りの人はスタンディングという変則的なオーディエンスの席でした(笑)。
展示中は6階も使っていたんですが、LIVE中は5階only。
螺旋階段を、降りると既に椅子席は満席のようだったので、ステージ横の壁際に立つ事に。でもかなりBABIちゃん側で、ステージに近くてよく見える所でした。
ステージには赤いビロードのスツールが2つと、テーブルがその椅子の間に置かれて、水、タオル等々がセットされてました。マイクスタンドの横には譜面台が。
ステージの壁には黒のカーテン。下手には6階に繋がるような感じで、「宝塚」とからかわれた短い螺旋階段が造り付けにされていて、踊り場のところには倫くんの写真作品「舞い」シリーズが置かれていました。階段下くらいにA1の作品「生」が。(この写真の前で歌うの?と思ったり:笑)
10分押しくらいで現れた倫くんとBABIちゃん。
倫くんは久しぶりにbarefootツアーで着ていたゴブラン織りのスーツ!に白のシャツブラウス。
赤いビロードのスツールに腰掛け、そのまま始まった曲のリズム「え?」と。
jazzヴァージョンの「revue」!。ついに2人でもやるんだ、と感動(笑)
倫くんのリズムを取る手の鳴らない指がちょっとおかしい(笑)。でも、すごく楽しそうにBABIちゃんに向かって笑顔を振り撒いてました。この曲のBABIちゃんとのコーラスの掛け合いがめっちゃ好き!倫くんのfakeも冴えてました。
続いて始まったのは、アルバムからの「RENEGATE DIVE」
倫くんの緊張感を纏った歌い方と切ない声が、訴え掛けるよう。前日のトークで、棚橋さんがこの曲の歌詞について触れて、倫くんの説明を聞いた後だったので、余計に痛さを感じた曲でした。
「こんばんは、黒田倫弘です」と挨拶した倫くんが、「久しぶりにものすごく緊張してます」と言っていて、笑いを誘ってました。二階席の真ん中には小松さんが見ていらしたんですが、それもあるんでしょうか??(でも、慣れてるし:笑)
「写真展をやっていた訳なんですが、もう観てもらえましたか?と訊くと会場からはもちろん、観た!の声が。隣りでBABIちゃんが「俺見てない」と言っていましたが(笑)
「観てないんだ?」と意外そうに訊いた倫くんが「観てください、良いですよ」と(笑)。自分で言うかな(笑)
続いて、おなじみの「SCAR OVER」。すっかり2人ヴァージョンに耳が慣れてしまって(笑)。毎回、違ってカッコ良くて好きですね。
歌い終わって椅子から立ち上がった倫くんが「座ってるからいけないんだな」と言って、マイクスタンドを高く直してギターを掛けて「オレンジ」へ。
手拍子を煽る倫くんとBABIちゃん。倫くんはタンバリンを持って渡す人を物色して下手の子に(笑)。
ところが、今日の倫くん微妙に変。すっごく楽しそうに弾いて歌っていたんですが、ポロッ、ポロッと歌詞を間違えて、妙に焦ってるのが伝わって、がんばって歌っていてすごく良いのに何かつまずく、みたいな(苦笑)
歌い終わって、「このジャケットが…」と言って、ジャケットを脱いでテーブルに。その仕草にも会場から歓声が。
「なんだろう?」としきりに自分で不思議がっている倫君。
「なんか、ずっと写真の事を話していたこの場所で、皆が居て、歌って…良いよね…?」既に自問自答の世界に行っちゃった感じ。確かにどこも間違っていませんが(苦笑)
「でもこういう日もあるよね。LIVEで自分がコントロールできなくなっちゃう時とか。それに負けつづけるとダメなんですが…」と、かなり本気の話に入りそうな感じの時、BABIちゃんが、フォローしてくれて。
「でも、そういうの見てるの楽しいよね」
追い討ち?というようにBABIちゃんを見る倫君にBABIちゃんが、慌てて「そうじゃなくて。その後それをどうにかしようとする時ってカッコイイよね」って。
聞いていて、わぁ…、とBABIちゃんの発言に感動しかけた瞬間、「ダメだけど」と釘を差すBABIちゃん!(笑)さすがに音楽のプロ(笑)
ここ暫く歌っていなくて、すごく歌いたい!状態になっていて、でも写真展や他の事があってそっちも頑張っていて、歌いたい気持ちを押さえていたのが、ここで出て、気持ちだけ空回りしちゃったのかな?と、かなり本気で自己分析する倫君。
ちょっとおどけたように笑って、でもかなり本気で「ゴメンナサイ」と。
BABIちゃん苦笑してました。
「BABIちゃんは、写真展観ていないって言ってましたが、写真についてなにか思います?事務所で僕の写真見るじゃないですか」とBABIちゃんに振ると、
「今観たら、ぐわぁ!って」と、会場に張ってあったものすごく大きな垂れ幕状態のスクリーン写真を差すBABIちゃん。
モノクロのトカゲの裏ジャケットと写真展の案内に使われていた思い切り見下し視線の倫君のUPの写真なんです。
笑う倫くんがその写真を差して他人事のようにBABIちゃんに解説を(笑)
「良く訊かれるんですけど、あの写真の彼はどこを見てるんですか?って」
「ああ、どこか見てるよね。どこ見てるんです?」と切り返されて、一瞬止まった倫君が「え、と。夢に向かって」と発言すると、え〜!という会場の反応が(笑)
たじろいだ倫君が吹っ切るように「夢です!」と前を差すとBABIちゃんも会場も爆笑(笑)。倫君は本気なんでしょうけれど冗談にしか聞こえません(笑)
「僕、皆にも話したんですが」と、めげずにBABIちゃんに話し掛ける倫君。まだスクリーン写真を観ていたBABIちゃんはそれに気付かず、「聞いてます?」と倫君に言われて「あ」と向き直っていました(笑)
もうその2人のやりとりが!(笑)。どっちもカワイイ!!!(笑)
「曲って4、5分で伝えるじゃないですか、写真て一枚でその曲を伝えなきゃならないから」
BABIちゃんも「拘りあるよね?」とジャケットの写真等々の話をしてました。
最近は何をしていたのかという話題では、BABIちゃんの新しいプロジェクトの「SoBaKa’s」の事とか。BANDメンバープロデュースの曲の事とか。
「SoBaKa’s」って染谷さんと葛GとBABIちゃんのユニットなんですが、倫君その音聴いて良かったと言っていました。(羨ましかったのでは?:笑)この名前が、「これってかなりベタなんでしょ?」と倫君にからかわれてましたが、BABIちゃんも「反対したんですけど押し切られました」と笑ってました。3人の名前の頭を取ってるんですよね(笑)
BANDメンバープロデュースの曲については、倫君がかなり楽しそうでした。メンバーの個性が現れていて面白いんだそうです。BABIちゃんはなんとなく分かるけど、他の人の曲が読めなくてと。キーが大変だったとか、Aメロ全部違うとか、レンジ広すぎますよ!とか、そんな事を話しつつ、すごく楽しそうでした。こういう話ってふだん聞けないから新鮮で。JURIは「今必至で作ってるだろうね」と倫君が笑っていると、BABIちゃんが「詞書く事になるんだろうね」と倫君に切り返してました(笑)本当に楽しみです。
次は「初めて他人のために書いた曲です」。と紹介して「月のあかり」を。
加藤さんが歌う「月のあかり」も好きだけれど、やっぱり倫君が歌うこの曲がものすごく好き。
切なくて優しくて愛しい…。聴くたびに思います。
「では、スペシャルゲストをお呼びしたいと思います」と倫君が前振りをすると会場から歓声と笑い声が(笑)。
「映画、月のあかりの男役」と紹介すると、隣りでBABIちゃんが不思議そうな顔をして、「男、っていう役の名前なんです」と解説してました(笑)。BABIちゃん…映画のイベントにもLIVEでも笠原さんと一緒だったんじゃ…。
「笠原紳司君です!」と呼び込むと、上手から白のTシャツにジーンズ、下駄という姿の大きな「男」が、とっても低姿勢で(笑)登場。
「お邪魔します」と挨拶した笠原さん。ステージにもう一つスツールが用意されて倫君が横に移って、開いた真ん中の椅子に着席。
座ってもやっぱり大きい!(笑)。倫君も長身の方だけれどちゃんと体に肉が付いている分、笠原さんはがっしりして大きい感じ。
「相変わらずでかいよね」と笠原さんを見てからかうように笑う倫君。
「背ばっかり大きくて」と笠原さんも笑っていました。
スポーツマンぽい笠原さんの外見を「良いよね〜」と言っていた倫君が、「スポーツなんかやってるの?」と振ると、「特に何も…」と言っていた笠原さんなんですが、最近サッカーにハマって、一昨日フットサルをやったばかりと嬉しそうに語ってくれました。
「この間一緒にやった時、サッカー負けちゃったじゃないですか。(月のあかりLIVEの日がトルコ戦で、日本が負けた日だったんです。皆、会場でTV観戦していたらしい)あれで」と話す笠原さんに、倫君が「ちょっと待って。あの後ハマったの?!」と驚き、「だっせ〜!(笑)その前からハマんなきゃ」と暴言(笑)
妙にスポーツの話しで盛り上がり、聞いているだけのBABIちゃんも巻き込まれ、珍しく倫君がBABIちゃんをいじってました(笑)。「BABIちゃんはスポーツやらない派なんですよ。ギタリストなんで手に影響するから、地方に行った時に皆でボーリングに行ってもBABIちゃんだけやらない」とか。
「ボーリングは好きなんだけど、如実に指にくるから」と話すBABIちゃんの横で、「如実に…」となぜが笠原さんが反応。そして笠原さんに「あからさまに」と言葉の意味を語るBABIちゃん(笑)。これって天然?!(笑)
「あと、泳ぐのは好き」というBABIちゃんの意外な発言に、笠原さんが隣りで横泳ぎのまねっこをする笠原さん。大笑いの会場と倫君とBABIちゃんでした。
笠原さんの今の仕事とか、フットサルの事とか、また歌を歌ってほしいとか、つきることなく話し続けそうな勢いのトークだったのですが、ついに笠原さんの「blue」に。
しっかりと笠原さんは譜面台に歌詞カードを準備してました(笑)
「見ないで歌うって言ったんだけど、やっぱ見ちゃう」と笑う笠原さん。なんでも今日は見ないで歌うとFCか何かで宣言したらしいのですが(笑)
でも、しっかりと歌詞カードを見て歌ってました。隣りでギターを弾きながらコーラスを入れる倫君はやっぱりこの時だけは「お兄さん」ぽかったです(笑)
無事に歌い終えて、ほっとした感じの笠原さんに「良かったよ!」と拍手を送る倫君。笠原さんも照れたように嬉しそうに笑ってました。
笠原さんを送って、椅子を戻して元の位置に戻った倫君。
しんとした感じのステージで、「月のあかり」に出た事で色んな出会いがあって、加藤さんと歌で共演できて本当にいろんな事を教えてもらったと。
「恩返しという訳ではないけれど、自分にできる事がないかなと思った時に、加藤さんの歌を自分なりに歌ってみようと思いました」と言った倫君に「もしかして」と期待!
「忘れられない曲でもある、紅の豚のエンディング「時には昔の話を」を…」と倫君が曲紹介したとたんに歓声が!
もう一度あの曲が聴けるなんて!もう、すっごく幸せでした!
この歌を歌う時の倫君の歌詞の一つ一つを大切そうに歌うのがすごく好き。そして、この歌詞って倫君自身を思わせるものがあって胸に響きます。
映画関連の曲が続いて「幼い月」に。
生なので毎回雰囲気は変わるんですが、不思議と男っぽい(笑)「幼い月」だった気がします。
椅子を下げて、マイクスタンドからマイクを外し立った倫君とBABIちゃん。
「サ〜ムライ Do it!」
一転して激しく動き回って歌う倫君。ステージが結構広いので上手に下手にと動き回り、でも椅子とスタンドの所が狭くて絡まるコードに苦労してました(苦笑)
曲が終わると同時に「スリルバカンス」のイントロに。
ギターとほとんど一緒に会場からの手拍子が始まるのが、毎回見事!(笑)。倫君ももちろん煽るように。
が、歌い出した瞬間に歌詞が出てこなくなる倫君!
(え?嘘!)聴いている方も信じられないようなmiss。
誤魔化して歌いつづけようとしたのですが、次の小節でも歌詞が2番とMIXしてしまって…。
「ごめん!」
一声叫んで、歌い止めた倫君がBABIちゃんと視線を合わせ、即、歌い直し。
そのタイミングの息の合い方がさすが!
「ますます増してく 熱い君への想いが〜」一瞬、また、と思わせる危なさを乗り切り、いつもより激しく歌う倫君。間奏のギターソロではBABIちゃんがギターのボディを手で叩いてリズムを取ったり。カッコ良かったです。
微妙な緊張感のあった「スリルバカンス」が終わって、「トカゲの陽」に。
う〜ん、倫君やっぱり動揺していたのかも…。
いつものように倫君の痛い叫びのような「トカゲ〜」。でも、歌が走り過ぎて、BABIちゃんがその後を追いかけるような所も。途中で持ち直して歌い切った倫君に拍手。
「どうもありがとう!」そう言って手を振ってステージを降りたんですが、でも、倫君個人的にダメ出ししているのがはっきり分かる表情していました(苦笑)
たぶん、私的には初めて見た負けLIVE(本人曰く)…だったようです。
(でも、直ぐにリベンジが待っていました!:笑)