KLEZMER!

Jewish Music From Old World To Our World


 「クレズマー/klezmer」っていうのは、東ヨーロッパに住んでいたユダヤ人が結婚式やお祝いのときに演奏する音楽です。その中東風ともヨーロッパ風ともいえない不思議なメロディーやリズムは、楽しくもあり悲しくもあり、にぎやかでもあり切なくもありといった感じで、聴く人の心を揺さぶります。

 大昔に祖国を滅ぼされヨーロッパ各地に散り散りになったユダヤ人は、自分達の独特な宗教や生活様式をかたくなに守ったため、常に周囲から迫害を受けました。迫害から逃れるためドイツからポーランドやルーマニアといった東欧に移住したユダヤ人はその地で独特の文化を発展させました。ドイツ語にヘブライ語やスラブの言語を取り入れた「イディッシュ語」や、自分達の音楽に中東や東ヨーロッパの音楽を取り入れた「クレズマー」はその文化の結晶なのです!

 また、20世紀の初頭、ロシアや東欧からたくさんのユダヤ人が希望の地アメリカをめざして移住してきました。その結果クレズマーにスウィングジャズの要素が加わり、大編成で演奏されるエキゾチックなダンスミュージックとして、アメリカでクレズマーが大流行したらしいです。第二次大戦後ユダヤ人のアメリカへの同化が進むにつれ、クレズマー音楽への関心も減ってきました。しかし80年代ぐらいからアメリカで生まれ育ったユダヤ人世代が自分達のルーツ音楽に注目しはじめ、「クレズマーリバイバル」とも呼べるムーブメントが起こり、現在ではたくさんのミュージシャンが活動したり、CDの復刻がおこなわれています。


クレズマーのCD、これがオススメ!

In The Fiddler's House イツァーク・パールマン Itzhak Perlman 「In The Fiddler's House」

ユダヤ系のヴァイオリニスト、イツァーク・パールマンが現代クレズマー代表するミュージシャンたち(ブレイブ・オールド・ワールド、クレズマティクス、アンディー・スタットマン、クレズマー・コンサーバトリー・バンド)と共演したCD。クラシック音痴のオレが聴いてもパールマンのバイオリンの音色の深さはすごいです。個人的にはKCBとのWedding Medley」「Der Heyser Bulgar」が好き。



Live In The Fiddler's House イツァーク・パールマン Itzhak Perlman 「Live In The Fiddler's House」

イツァーク・パールマンがクレズマーのミュージシャン四組と共演したライブの模様を収録したCD!「Bulgars(with the Klezmatics)」「Meron Nign/In The Sukke (with the Andy Statman Klezmer Orchestra)」「Heymisher Bulgar/ Wedding Dance (with Klezmer Conservatory Band)」など観客が手拍子で演奏を盛り上げていて楽しい。参加ミュージシャン全員で演奏してフィナーレを飾る「アレ・ブリデル(Ale Brider)」は圧巻です。



King Of The Klezmer Clarinet ナフトゥル・ブランドヴァイン Naftule Brandwein 「King Of The Klezmer Clarinet」

 アメリカでクレズマーが流行した1920年代に人気を博したクラリネット奏者ナフトゥル・ブランドヴァインの録音を集めたCD。まろやかな音色のクラリネットを音が割れてんじゃないかってくらい激しく速く吹く演奏スタイルで、「クレズマー界のチャーリー・パーカー」の異名をとる(一部うそ)。ブランドヴァインは現在のクレズマーグループに与えた影響がとても大きくて、好んで彼の曲が取り上げられています。



Newolreans Klezmer Allstars ニューオリンズ・クレズマー・オールスターズ Newolreans Klezmer Allstars 「The Big Kibosh」

 オレをクレズマー中毒へと導いた、ニューオリンズ在住のクレズマー好きの若手ミュージシャンのバンドです。 2000年5月に行ったニューオリンズ・ジャズフェスティバルでのステージを見て「こんな音楽があったのか!」と衝撃を受けました。ドラムのリズムの刻み方がニューオリンズ風味。6曲目の「Di Zilberne Khasene (The Silver Wedding)」って曲の「hey!」っていう掛け声にしびれる(笑)。





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