Return to the 70s 19701970年は私が音楽に興味を持ち始めた年である。当時私の父は地元(博多)の音楽スクールの定期演奏会でたびたび司会を務めていた。その際かつてクラシック(歌)をやっていたこともあり、毎回何か歌っていたいたようである。この年に歌ったのはTom Jonesの曲だった。曲名は忘れたが、これが私の最初のPops体験だったと思う。父が当時まだ珍しかったカセットレコーダーをどこかから持ってきて、音を流しながら練習していた。小学校4年生だった私には驚きだった。本当に迫力があったのである。それまで日本の歌謡曲にならされていた私は、漠然とではあるが違う世界を感じたようだ。それ以来すっかりTom Jonesが好きになり、はまってしまった。当時のTom Jonesは世界ナンバーワンのスターと言われていた(本当かいな)。そのころ土曜の夜遅くTom Jones & エンゲルベルト・フンパーディンク(英語のspellがわからん) Showなるものがオンエアーされていた。私は時々親のゆるしをもらって、というより上手に口車にのせて見ていた(そのころ良い子は早くねていたのである)。ちなみにこの2人、イギリス人である。ここでこの時代の音楽シーンについて一言。60年から70年にかけてのヒットチャートはバラエティに富んでいて、今では考えられない様相を呈していたようだ。アメリカンポップス、モータウンソウル、Beatlesに代表されるブリティッシュ・ビート系バンド等が体勢を占めていたようだが(中でもブリティッシュ系の勢いはすごかったようだ)、その中にあって前述のTom Jonesやエンゲルベルト・フンパーディンクのような歌手の曲もヒットチャートの上位に食い込むこともことがあった。イギリスではBeatlesの「Strawberry fields forever」がフンパーディンクの「Release me」に押さえ込まれ、結局1位になれなかった事実もある。その後このような英国のPops歌手は時代のニーズにあわず消えてしまったが、最後まで健闘した当時の英国Pops歌手に拍手を送りたい。
1971
1971年は、いよいよ私が本格的にPopsを聞き始めた年である。1970では書かなかったが、影響を受けたのは私だけではなく、私の2歳上の兄も同様であった。実はこれが大きかった。この時期の2歳差は、親に対する、説得力、交渉力が全然違うのだ。なんやかや理由をつけて、最新のカセットレコーダーを買わせてしまった(確か、中学校で英語が始まるので英会話のリスニングに使いたい、等と言ってたと思う)。しかもそいつにはFM/AMラジオがついていたのだ。とにもかくにもそいつが我々の(といっても兄が独占していたが)唯一の情報供給源となった(この1年後、私も安物のトランジスタラジオをこっそり買った)。とにかくこの時期、ラジオから流れるのをひたすら待った曲はGilvert O`Sullivanの「アローン・アゲイン」、The Grass Rootsの「恋は2人のハーモニー」、Chaseの「黒い炎」、Three Gog Nightの「オールドファッションドラブソング」等である。カセットレコーダにはいつもテープがセットしてあり、ターゲットの曲を録音するのである。ああ、なんと物悲しい少年時代であろうか。電波にのってくるヒット曲をひたすら追っていたのである。新聞や、当時創刊して間もない(ほんとかな)FM fanをチェックしながら、ターゲットを待った。その年の年間ベスト50とか、1960年から1970年までのベストヒット等の番組はのがさずゲットした。1970年はPops史に残るヒット曲が数多くでた。紙面の都合で別の機会にゆずるが(本当はめんどくさくなった)、この年の日本での年間ベストヒットはPaul and Linda McCartneyのヒットアルバム、「RAM」に収められている「Anotherday」であった。物悲しい一人暮らしの女性のうただが、Paulのベースラインにセンスの良さを感じる。今でも大好きな曲である。そしてこの曲が我々の音楽生活に革命的な変化をもたらしたのである。
To be Continued.
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