上記に掲載したのは、とりあえず、シングルのB面収録曲(1〜18、32)とサントラやオム二盤、ベスト盤にしか収録されていないものだけである。つまり、後になって、編集盤で「未発表曲」として発掘された音源は入っていない。 まず驚かされるのは、オリジナル・アルバムのリイッシューがほぼ完了したにもかかわらず、アレサほどのビックネームでも、ボーナス・トラックにすら、ならなかったシングル曲が結構あることだ。もちろん、ジャズぽっかったコロンビア時代にそれは多い。しかし、コロンビア時代に焦点を当てた編集盤がいくつも出されているにもかかわらず、それらの収録曲は似通っていて、収録されていないシングル曲がCD化されないまま残っているのだ。おまけに、よくわからないのが、その手の編集盤には大体、「未発表曲」と称する曲が入っていたりする。それなら、まず上記2,3,5,6,7,8,10のような曲をいれるべきではないか?そういった編集盤収録の「未発表曲」の多くがソウル・ファンやジャズ・ファンに受けると言い難いものだけに、シングル曲を入れないことが非常にミステリアスなのだ。 11〜18はソウル時代以降のB面曲。時期的には68年〜72年に集中している。それ以後は、B面に未収録曲を入れるというスタイルはほぼなくなったといっていい。(リミックスなどの別ヴァージョン収録は別、また久々のシングルでの未収録曲32はオペラ曲。パヴァロッティなんかも歌ってる曲だが、アレサが歌うとオペラ曲であることを忘れてしまうというのは言うまでもない。) しかし、この時期のものは、2曲を除いて、CD化に際してのボーナス・トラックやベスト盤などに収録されているので、比較的入手はしやすいだろう。 まず11。この曲は元々B面だったのだが、A面のI Say A Little Prayerよりも結果的にヒット(R&B 2位、Hot100でも6位!!)してしまったという曲。なので、オリジナル・アルバムには収録されていなくても、ベスト盤には入っている。12はジョニー・エイスのカバー曲で、なかなかの好録音。シングル以外ではボックスでしか聞けないというのは残念。同じくカバーでは17がある。おなじみ、ビル・ウィザーズのカバー曲だが、これに至ってはシングルを探すしかない。シングルのみ収録のものは13もある。面白いことに、これまたジョニー・エイスのカバーのメドレーである。14,15,16もカバーだがいずれも大ヒット曲なのでベスト盤に入っているのが嬉しい。(14はR&B3位(Hot100 19位)、15はR&B 2週1位(Hot100 6位)、16はR&B3週1位(Hot100 2位)) 特にS&Gの15はアレサにとっても代表曲になっている。この時代のラスト、18は『Hey Now Hey』のリイッシュー盤CDにボーナス・トラックとして収録されたが、元々は『Hey Now Hey』のセッションで録音された曲。ヒットはしている(R&B8位 Hot 100 33位)のに、なぜかアルバムには入らなかったものだ。(続く)