King Of Blues Guiter/ALBERT KING

| B.Bキングを「キング・オブ・ブルース」と称するならば、いやいや、負けてはいられません。なんてったってこっちは「キング・オブ・ブルース・ギター」ですから。あれ?スケール小さくなっちゃいましたね。 というわけで、アルバート・キングです。アルバートくんといえば「STAX」!というほどに、「STAX」時代のアルバートくんはのっていますが、その中でもそのものズバリのタイトルがついたこのアルバムは絶対に外せません。 当時の「STAX」といえば、飛ぶ鳥を落とす勢いのガッチガチのソウルレーベルですからねえ。実際、ブルース畑のアルバートくんの契約に際しては、レーベルの内外から疑問視するむきもあったようですが、結果は大オーライどころの騒ぎじゃなくって、ファンキーブルースというジャンルを定着させるまでに至ってしまうわけですね。アルバートくんの路線の成功があってこそ、後のリトル・ミルトンなどブルーズン・ソウルの道も開かれたと言えるのではないでしょうか。さて、良い良いと絶賛しておりますが、何が良いのでしょう。いろいろありますけれども、まずは楽曲の良さ。これは「STAX」のライター陣の力量でしょうねえ。これでご飯2杯は軽くいけるでしょう。さらに、ブッカーT&MGズを筆頭とするバックの演奏。これはもう!「STAX」の至宝ともいえるべきバックバンドがファットな演奏をしています。例えばMGズ名義のアルバムにも「Born Under a Bad Sign」などが収められていますが、それだけで充分ご飯3杯くらいはいけそうなかっこよさありますからねえ。んで、そこにアルバートくんのギターが乗っかる。元来、そんなに多彩なフレーズを持っている人ではないんですが、彼の十八番でもある異常に音域の広いチョーキングに代表されるように、フィーリング豊かなプレイがさらに食欲を刺激しますね。そして極めつけはアルバートくんのボーカル。やはりギタリストとしてクローズアップされることの多い彼ですが、ギター同様、いや、それ以上に魅力的なのが彼のボーカルなのではないでしょうか。抑えの効いた大人のボーカル。うーん、どうも安っぽい表現ですが(笑)、がなることなく叫ぶことなく歌う彼の歌こそが彼の音楽をより個性的にしているのは紛れも無い事実ですね。 まあ、このようにアルバートくんと「STAX」の合体が全て良い方向に反応したことによって、このような音楽が作られたわけです。ええ。 さて、ここからは余談でございますが、アルバートくんといえば?そう「フライングV」。その個性的なシェイプゆえに、プレイする人間の志向する音楽性の幅を狭めてしまうのでしょうかねえ。主にハードロック系のギタリストに熱狂的に支持されているモデルなんですけれども。ブルース界においてはめずらしいですねえフライングVは。まあいずれにしても。アルバートくんとジミヘンの2人が「フライングV」の存在意義を高めてくれていることは確かで、アルバート聴いたあとは欲しくなるもんなあ、フライングV。 3「Oh,Pretty Woman」基本的なブルースとはちょっと離れた8ビート。この時代にこのような演奏を残したのは彼だけだろう。7「Born Under A Bad Sign」同じく従来のブルースの形を崩した名曲。クラプトンがクリーム時代に取り上げたことでも知られている。 10「The Very Thought Of You」とろけるようにメロウなスローナンバー。いい曲だが彼のマテリアルとしてはちと疑問。どうせならホーンではなくルーシーを泣かせてほしかったなあ。 1.Laundromat Blues 2.Overall Junction 3.Oh,PrettyWoman 4.Funk-shun 5.Crosscut Saw 6.Down Don't Bother Me 7.Born Under A Bad Sign 8.Personal Manager 9.Kansas City 10.The Very Thought of You 11.The Hunter 12.I Almost Lost My Mind 13.As The Years Go Passing By 14.Cold Feet 15.You Sure Drive A Hard Bargain 16.I Love Lucy 17.You're Gonna Need Me |