LIVE IN COOK COUNTY JAIL/B.B.KING
| 普段、温厚な人が怒ると怖いですよね。逆に日ごろから小出しに怒りをあらわにしている人の場合だとね『また?』って感じで、怖さに対する免疫が出来てしまうから、ちいとも怖くないわけです。 そうそう、小学校の時、何をされても怒らない上林くんっていう子がクラスに居たんですけど、そんな彼が怒った時のパワーは凄まじかったですね(笑)なんたって、職員室まで追っかけてきたもんなあ。こっちだってさ、職員室の中はグリーンベルトっていうか、まあ、安全地帯っていう考えがあってね(笑)、職員室に走りこんで『何事だ!』って先生に怒られるリスクはあるものの、とりあえず身の安全は保障される場所でしょ?って思っていたんですが、甘かったですね(苦)。まあ、なぜそのような事態になったか?っていうのはですね、私と上林くんの個人的な問題なので。ええ、こういった場ではちょっとあれなんですが(笑) さて、というわけでこのような前フリに導かれつつご紹介する音源は?と言いますと、天下のB.B.キング!!『LIVE IN COOK COUNTY JAIL』という実況録音版でございます。 多作!超長いキャリア!ということで、キングさんにも数限りない実況録音版が存在するわけですが、こと代表作は?っていうことになると、かの『リーガル』と相場が決まっているわけでございます。確かに『リーガル』は名盤・かつ名演なわけですが、個人的にはこちらの音源の方がより凄まじいのではないか?と常日頃思っているわけです。 どかが凄いか?っていう点をですね、以下列挙したいと思うわけですが(笑) まず、B.B自身のテンションが異様に高いわけですね。 彼のライブ音源って、いろいろ聴いてますけれど、常に一定水準以上のブルース・エンターテイメントというのでしょうかね?品質保証マークがばっちり貼り付けられたようなライブを聴かせてくれるわけです。それはなかなか出来ることではないし、凄いの一言なんです。きっちりとB.B自身が自分自身とショーをコントロールできているっていう感じ。だからこそ常に完成度の高い、ハズレの無い演奏、ショーが展開できているわけでしょう。 が、こと、この音源に関して言えば、B.Bさん、そうとうに熱くなってます(笑)、あの老獪さすら漂わせるB.Bが『前後の見境も無しに突っ走っている』っていう貴重なライブがここにあるんです。 刑務所の慰問ライブという特殊な状況がそうさせるのか?それともショー前の聴衆たちのブーイング(司会者に対するもの?)にキレたのか(笑)、いずれにしてもテンション上がりっぱなしのサーモスタットぶち切れ状態。 B.Bを紹介する司会者の声、それに対する囚人たちのブーイング(?)に続いて、ショーののっけを飾る『2.EVERYDAY I HAVE THE BLUES』 この曲については、最早解説の余地すら残っていないような大スタンダードナンバーなわけですが、この曲って料理の仕方によって、重く悲しく、切ない切ないブルースナンバーにもなれば、アップテンポに乗せて軽快に演じることも出来るような、非常に良く出来たブルースナンバーなんですが、B.Bのここでの演奏は、う〜ん、パンク?(笑) どう、聴いても聴衆に喧嘩を吹っかけているとしか思えないような、熱く鋭い演奏はB.Bのキャリアの中でも随一といえるものではないでしょうか。 以下、スローナンバーであろうと、ミドルテンポであろうと、大ヒットした『7.THE THRILL IS GONE』であろうとも、一貫したB.Bの挑発的なスタンスは変わらず、『おいおい、どうなっちゃうんだよ!?ギターぶん投げて、ステージ降りちゃうんじゃないの?』聴いてるこちら側が不安にすらなったところで、B.Bのひとこえ 『さんきゅう♪』が響き渡る。。。 ・・・・やられたっ!!ここまで計算してたって言うんかい? う〜ん、まさに老獪!!狡猾!!知能犯!!確信犯!!愉快犯!!もう何とでも言ってやる!!アンタはたいしたモンだね!B.Bさんよお!! ほんとか?計算か?真意のほどは私ごときには計り知れませんがね、B.Bが感情に振り回されながら、歌い、ギターをかき鳴らす。その熱いドキュメントを捉えた一枚として、かけがえの無い、外し得ない1枚といえます。大推薦!! あ、もしかして、職員室まで追いかけてくるっていうのも、計算だったのか?上林くんよお?!
MCA MCAD-11769 |