Tin Pan Alley/LITTLE MILTON

| どちらかと言えば、極端なモノが好きなんです。個人的嗜好としてはね。 音楽もそう。例えば、ハウンドドッグ・テイラーの突き抜けっぷりに腹を抱えて笑ってしまうし、フェスの眩さに目をつぶってみたりする(笑)。 こうきっちりとまとまったモノっていうのは、『いいけど、ちょっと面白みに欠けるなあ。。。』っていうのが私のスタンスでした。 と、そんな固定観念を木っ端微塵に打ち砕いてくれたのがこの人!リトル・ミルトンさん。 リトル・ミルトンを単にブルースマンと言ってしまうのは少々乱暴でありまして、ブルースの中でもぐぐっとソウル寄りとでもいいましょうか、流麗なメロディ・ラインとゴージャスなアレンジ。さらに嫌味にならないファンキーさ(軽快さ)といったところが彼の持ち味。ねえ、こんだけの要素が揃っていて悪いわきゃあないわけで、もう、かなりキテます。わたし的にはね。まあ、同じSTAX系のアーティストで言えば、ジョニ−・テイラーあたりとキャラがかぶるっていうポジションでしょうかね。そう、ブルースマンと言うよりも(ここ、桂 三枝調でお願いします)R&Bシンガーと言ったほうがフィットするのかもしれませんね。 まあ、この音源を聴いていただくとわかりますが、ここに詰め込まれている楽曲の良い意味でのポップさっていうのは、確かにブルースという枠ではくくれないところまで行っていますからね。 で、この音源も含めて、ミルトンさんを聴いているとね、『ほおぉぉぉ・・・』って唸らされてしまうんですよね。何に?って、彼の完璧なまでのボーカルコントロールにです。旨いなあ。。。って思う歌い手は他にもいっぱいいらっしゃいますがね、こう、ため息がでるというか、隙の片鱗すら見えない完璧さっていうのは個人的には彼が始めてかもしれませんね。まあ、ちょっとしたシャウトとか冷静に聴いてみてくださいよ。只者じゃない!って思うはず。 さて、簡単に音源解説と参りましょうか。 チェスを経てSTAX入りしたミルトンさん。名作『WAITING FOR LITTLE ILTON』、超名作『BLUES'N'SOUL』とSTAX時代の彼の音源は名作揃いなわけですが、STAXでも比較的後期、脂が乗り切った時期の音源がこの作品ですね。 ミルトンさんの音源はどれも捨て曲なし!といか楽曲のクオリティは高いわけですが、この音源でも『4.THAT'S WHAT LOVE WILL MAKE YOU DO』なんていうのはエンドレスで聴き倒してやろうか!というくらいの名曲どすえ。ボーカリストとしての注目度の高さゆえに表立って語られることの少ない彼のギタープレイも、こうツボばかりを集中的に責めてくる、そう、香港の足裏マッサージのような強力さって、またわけのわからん例えですが(笑)、ギターにも注目していただきたい。 この冬も、『Yellow meets Black』はリトル・ミルトンを推します。 1.IF YOU AIN'T A REASON(FOR YOUR WOMAN TO LEAVE YOU) 2.MR.MAILMAN(I DON'T WANT NO LETTER) 3.I'M LIVING OFF THE LOVE YOU GIVE 4.THAT'S WHAT LOVE WILL MAKE YOU DO 5.I'M GONNA CRY A RIVER 6.RAINY DAY 7.LOVIN' STICK 8.TIN PAN ALLEY 9.LET ME BACK IN 10.LET YOUR LOSS BE YOUR LESSON 11.IF YOU TALK IN YOUR SLEEP 12.PACKED UP AND TOOK MY MIND STAX SCD-8582-2 |