BACK DOOR WOLF/HOWLIN' WOLF
| いろんな扉を開けまくってみても、あえて雑音に耳を傾けてみたりしても、結局はここにたどり着いてしまうのねん。 十字路に見えたあの分かれ道は、ぐるっと回って、やっぱりここに続く道だったのねん。 ぐるぐる、ぐるぐる、巡って、迷って、たどり着くのは真っ直ぐに伸びた太い道。それを王道と呼ぶのかな。。。。ってなことを思いますね。ウルフさんとか、マディさんとかのブルースを聴くとね。 う〜ん、上の文章を読むだけでも、『煮詰まっている』っていうのが、手にとるようにわかるところが『ウソのつけないお・か・た』ってところでしょうか(笑)いやあ、こう言ってはなんだが、煮詰まってるんですよねえ。嫌だねえ、人間ってさ、仕事って何?組織って何? まあ、仕方がないんですけどね。でも、そんな時にこそ、ブルースがあるんだよ。煮詰まって煮詰まって、味噌ダレみたいにどろどろになった時にさ、モーニング娘は癒してはくれないでしょ?いや。。。そうでもないかなあ。。。かわいいし。。。 つうことで、今回は吼える狼!ハウリン・ウルフの『BACK DOOR WOLF』をご紹介しましょう。 まあ、この音源を語るときに『ウルフ渾身のラストアルバム』なんていう陳腐な常套句が付いて回ることが多いのですが、そういったあらゆる形容や先入観を『ふっ』と蹴散らすような、ゴツゴツしたブルースの塊がこの音源だと思うんす。 くどいようだが(笑)ウルフの声は届く。何気に聞き流すことは絶対に無理。岩石みたいなウルフの巨体が目の前で両手を広げて通せんぼをしてくる。まるでウクレレのように見えるテレキャスターを巨体にぶら下げて、汗と唾と涙を撒き散らしながら吼え続けた男。ブルースを通して、『歩け!生きろ!前を向け』と呼びかけた男。くうっ!泣けてくるぜ!ウルフさんよお! そして、ウルフを語る時、忘れちゃいけない恋女房。梅にうぐいす!おすぎにピーコ!って、こればっかですが、ウルフと言えば?のヒューバート・サムリン!彼もね、まさかこのセッションがウルフとの最後のセッションになるなんて思ってなかったんだろうなあ。。。いや、もしかしたら、感じていたのかもしれないね。ブルースギターの異端児、パンキッシュなプレイでウルフに寄り添っていたサムリンのギターもどことなく寂しそうに聴こえてしまうんだなあ。 兎に角。ウルフには『ありがとう』と言おう。助けてくれてありがとう。背中を押してくれてありがとう。癒してくれてありがとう。楽しませてくれてありがとう。今回もあなたの力をちょっとだけ借りて、前を向かせていただきます。
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