メンテナンスのコーナー
ここでは、誰でもできる楽器類のメンテナンス等を取り上げていきます。
1.真空管の交換
割と安く手に入れたと自負している我が家の真空管アンプ達ですが、気になるのは消耗品である真空管の状態です。安かった以上完璧な状態であったということは考えづらく、実際にMarshallのアンプは時折気になる音量の低下が見られるし、Fenderの方もドライブチャンネルでほとんど歪みません。
というわけで、す さんのご指導をいただき、真空管の交換にチャレンジしました。真偽の程は定かではありませんが、ギターアンプの真空管でヘタるのは主にパワー管だという話も聞いていたので、取りあえずMarshallのアンプ用にEL34という管を2本、Fender用に6L6管を2本、秋葉原のアポロ電子というところで買ってきました。楽器屋で買えばペアでそれぞれ1万円位はするようですが、ここでは安いエレハモ(ロシア製)のものならペアでも2千円少々で売っています。
交換は至って簡単です。す さんの古いFender TwinReverbの場合、真空管交換後にバイアス調整などが必要だったようですが、私のアンプは両方とも自動調整だったようで、単純に差し替えるだけです。

左のMarshall
JTM-615の場合、後ろのカバーを外さなくては交換出来ません。
元の真空管(これもロシア製)も特に問題は無いように見えましたが、音質的に大きく変わらなかったので安心感が高まりました。
す さんのTwinReverbは真空管を変えたらちょっと音が変わったとのことだったので、少し心配していましたが。
まぁ、す さんのアンプの真空管は今や生産中止のアメリカ製のものが付いていたらしいので、やはり違うんでしょうね。

右のFender
Blues
Deluxeの場合、裏蓋を外さなくても交換出来ますが、外した方が交換しやすいでしょう。
こちらも、やはり元の真空管はロシア製だったので、音質的には大きな変化は感じられませんでしたが、何と言っても、ドライブチャンネルでまともに歪むようになってくれました。
元の真空管もきれいなものでしたが、やはりアナログ機器にはこんなこともあるんでしょう。
とにかく、これで本来の意味で2種類のアンプを持つ意義が感じられるようになって、非常に満足です。
2.ブリッジ・ サドルの交換
お気に入りのMartin 000-1ですが、どうしても許せない仕様はミカルタというサドル材です。詳細は不明ですが、NASAが開発したエボニー材に近い合成樹脂のようで、殆どのMartinギターに標準装備されています。天下のMartinが採用しているのですから悪くはないはずなんでしょうが、実際はかなり評判が悪いんです。もちろん、象牙とかは色々問題があるのでしょうが・・・。
そこで、私も交換してみることにしました。本当に音が変わるのかということも知りたかったし、GibsonのAdvanced
Jumboの音が響く理由の一つには、使われている牛骨サドル(右写真)もあるのかな?とも思ったもので。
はじめは牛骨を使おうかとも思ったのですが、牛骨は一般的には長方形で売られているものを自分で加工しなければいけないので、それはあまりにも面倒くさいと思い、人工象牙であるTUSQのMartin用というものを買ってきました。これは若干ですがオクターブ調整もされているもので、少しは音程も安定することが期待出来ます(別に不満があったわけではありませんが)。

写真の左側がTUSQ
で、右がミカルタです。写真が色飛びしてしまって色の違いが分かりにくいでしょうが、黄色っぽいミカルタに比べると、TUSQは青白い感じです。また、形が微妙に違うのがお分かりかと思います。
取り付け自体はそんなに難しくもないのですが、元々ついていたものに比べると高さ(写真でも分かるように)・厚みが違うので、紙ヤスリなどで削る必要があります。特に高さはかなり削る必要がある上に、まっすぐ削る必要があるのでちょっと気を使います。
無事付け終わって、あえて今までの弦を交換せずに弾いてみた印象としては、
・確かに音が明るくなったような気がする。ミカルタの時のちょっとくすんだ音色(それはそれで嫌いではなかったが)では無くなった。
・音の通りが良くなったような気がする。
・低音の厚みが少なくなったような気がする(弦が古いからかも)。
どちらにせよ、少し音が変わったような気がします。好みかどうかは別にして、今までマホガニーっぽいと勝手に思っていた落ち着いた音から、派手めの音になりました。サドルくらいで音が変わるんですね。
いつでも元に戻せますから、気楽な改造だと言えるでしょうね。ただ、本当に根気がある人は牛骨を加工した方がお勧めでしょう。
3.トレモロユニットの交換
ジミヘンを気取って買ったストラトですが、どうしても標準のシンクロナイズドトレモロは可動範囲も狭いし、チューニングに不安が残ります。かといって、あの大袈裟なフロイドローズタイプはどうしても好きになれません。そこで、妥協案として部品用として買ったPacificaに付いていたウィルキンソンのものを付けることにしました。
しかし、これは思っていたよりも困難そうなので、後日挑戦します。
快適なアクションのトレモロを装備しているムスタングですが、どうもチューニングが狂いやすいのが難点です。そこで、少しでも改善されることを願って、オーソドックスなぺグの付いていたのをもともとPacificaに付いていたスパーゼルのロック式ぺグに交換することにしました。
スパーゼルのぺグは、一見普通のぺグなのですが、写真のように裏側に秘密があり、このダイヤルみたいなものでポストに通した弦をロックします。(従って、ポストに弦を巻き付けては効果が半減します。)
もちろん、取り付けにはちょっとした加工が必要です(左のピンぼけ写真参照)。
まず、ぺグの穴を広げる。
初めに付いていたのは、クルーソンタイプのぺグで、ヘッドに開いていた穴はφ7mm位だったのですが、スパーゼルを付けるにはφ10mm位に穴を広げる必要があります。
次に、振れ止め用の穴を空け直す。
同様に、クルーソンの取付ネジ穴では位置が合わないので、その穴より少し下のところに3mm位の穴を開ける必要があります(私は、持っているドリルの関係で4mmの穴を開けましたが)。
実際には、電動ドリルが無いとする気が起きないでしょうが、持っていても注意深く作業をしないと、結構仕上がりが悪くなります(ヘッドの表面まで荒れてしまいます)。私は”もうどうでもいいや”と諦めましたが。
右は、元々のクルーソンぺグと取り付け後のスパーゼルぺグの写真ですが、仕上がりの汚さは分かりにくいですね(実際はかなり汚い)。
で、チューニングは安定したのか?ということですが、ムスタングは元々ブリッジが動くため安定しにくいのは宿命なのですが、やはりぺグをロックさせたことにより以前に比べるとかなりチューニングが安定するようになりました。
ってことは、弦の巻き方が悪かったってことだったのかもしれませんが・・・。
でも、なんかスパーゼルってかっこいいですよね。だから、ギター自体は汚くなりましたが、かなり満足しています。
他の項を読んでいる方はお分かりの通り、同じようなTelecasterを2台も買ってしまったので、1台を定番の改造であるフロントハムバッカー(HB)化することにしました。

カバーを外した状態での改造前と改造後。
電動ドリルが無いと、とてもじゃないけど出来ません。仕上げには、ドリルに取り付けるタイプのやすりを使いました。
しかしながら、木材の加工は単純に力仕事なので、どうと言うことはありません。問題は電気配線のほうです。
実際、取り付けようとしたHBはPacificaから取ってきたものですが、これはシングルP.Uを2つ並べたもので、トーンポッドでシングル/ハムバッキングの切り替えができる仕様でした。せっかくですからこのまま使いたいと思ったのですが、配線は本当に厄介でした。
結局、シングル/ハムバッキングの切り替えについては上手くいきませんでした(残念ですが・・・)。しかし、普通にハムバッキングとしては使えるようになりました(実はそれだけの配線ならそれほど厄介ではない)。
で、完成したのはちょっと見にくいですが、こんな感じ。
見慣れないせいか、あんまり格好良いとは思わないです。
気になる音の方は、ご存知の通りテレキャスターのフロントP.Uの音はカバーされていることもあって、元々くぐもった感じの音がしていたのですが、ハムバッキングに変えることによって、トーンコントロールで、その感じを更に強調した音からシャキッとした音まで出せるようになりました。しかも、パワーもあるし、なるほど定番の改造と言うものです。
また、今のところ、一応トーンのOn/Off配線も施した結果、なぜか、スイッチング奏法が出来るようになっています。なぜだかさっぱり分かりませんが。それは今後解消予定ですが。
私には難解過ぎますが、挑戦したい方はこのページをどうぞ。
新着情報でも書いているように、5000円という激安価格で買ってきたオンボロCelebrity(by
Ovation)ですが、その代わりに内蔵ピエゾピックアップから音は出ませんでした。実際のところ価値75%減という感じなので、このまま我慢しているわけにもいかず、取りあえず修理にチャレンジしてみました。
アコースティックギターなのでややこしいのでは?と思ってましたが、一旦分解してみると、わりと簡単でした。ボディー内部のプリアンプはボリューム及びトーンポッドでぶら下がっているだけ(分かりにくいでしょうが、右写真の感じ)ですし、ピエゾはそのプリアンプにピンジャックで接続されていました。電池はマジックテープでとめるだけだし。
取り出したプリアンプをさらにバラしたのが左下の写真ですが、基盤自体はチャチいもんです。さすが安物というべきでしょう。あちこちテスターで調べてみても特に異常が無かったので、色々触っているうちに、ピエゾピックアップのジャックの接触が悪いことに気付きました。といっても単なる接触不良では無く受け側をちょっと加工する必要があり、それを改善すると、ちゃんと音が鳴りました!!
5000円のギターの価値が明らかに4倍くらいは上がりました。しかもコストはゼロで・・・。このギターの元の持ち主が幾らで買い叩かれたかを考えてみれば、どうせ売るんだったら、取りあえず修理にチャレンジしてから売ることをお勧めします。(直ったら売る必要もありませんが・・・。)
基盤右上部がピエゾのジャックです。
最近購入したFlying-Vですが、私のにはピックアップカバーが付いていませんでした。しかもエスカッションも付いてない(ピックガードに2点のネジ止めのみ)ので、PUはグラグラするしむき出しなのはどうも不安です。
たまたま、在庫処分品の純正カバーが激安(200円/個)で売っていたので、取り付ける事にしました。他のパーツはクロームなので、本当は金色ではなくクロームのがあれば良かったのですが、金色でもジミヘンぽくっていいかなと思って買いました。
取り付けるのは、当然上から被せるだけ(もちろん弦は緩めなくちゃいけませんが)なので何てことはないのですが、どうやらフロントとリアでサイズが違うようなので、私が買ったように在庫処分で何の情報も得られない場合は注意が必要です。私はたまたまうまく選んだみたいです。
取り付けてみると、以前に比べると少し音が落ち着いたような気がします。高音が少し抑えられたのか、暴れながらも分離が良くなったような気がして、より好みの音になったのでいい感じなのですが、残念ながらグラグラするのは抑えられなかったし、ルックス的にもいまいち??
ちょっと色調が合ってないんですけどね。
愛用のGibson ES-135なのですが、環境が悪いせいか、あるいは他のなんらかの原因があるのか、もともと少し12ft付近で3.4弦がビビり気味だったのが、1.2弦までビビりはじめてきました。ネックが反ってるのかな、と思いましたがそれは大丈夫。オクターブ調整も狂ってません。まぁ、弦自体が古くなっているということもあるのですが、それだけで解消しないのは経験済みです。もっとも簡単な解決法としては弦高を上げればいいんですが、そうすると非常に弾きにくいギターになってしまいます。
そこで、他の項でも書いているように、購入時から減っていたフレットの調整をすることにしました。”なぜビビるのか”といえば、(ネックが反っていない場合)良く使うポジション及び弦(上記のフレットの減り具合から見て、前の持ち主はジャズ研の人では無いかとニラんでます)のところのフレットだけが磨耗してしまい、その他の磨耗していないブリッジ側(ピッキングする側)のフレットに接触するからです。一番いいのは、フレットを打ち換えることなんでしょうが、楽器屋の人に聞くと、それが必ずしもいい方法ではないそうです。(結局ネックや指板自体にダメージを与えてしまうので。)第一、素人の手には負えません。次が、今回行ったフレットを全体に均一に削って、高さを合わせるファイリングという方法です。
必要なのは左の写真の様に、非常に細かい目(コンパウンド用位でちょうど良い)の紙やすりと堅い木です。木については、本当はネックのアールに沿った形状のものが良いんでしょうが、あいにくそんなものは無いので、置き物の台になっているカマボコ板みたいなものを使いました。
フレット自体は柔らかい金属(アルミとか)で出来ている場合が多いので、すぐに削れるので、削り過ぎないように注意しましょう。あとは、均等に力を加えて削ればO.Kでしょう。(高さを合わせるのが目的なので。)
右の写真では見にくいですが、削り終わるとフレットはきれいに光っています。終わって、新しい弦に張り替えて弾いてみると、心無しかビビりはかなり改善されています。もう少し削れば完全に無くなったんでしょうが、一回削ったものは復元できないと思うと、なかなか思いきって削れません。さぁ、Pat MethenyのTravelsの練習でもしようっと。
なお、この項を実践するにあたりS氏には多大なる御教授を頂きました(多謝)。
(後日談)チタン製のブリッジ駒を手に入れたのでそれに付け替えることによってさらに弦自体のビビリは減りましたが、溝切りを失敗したのか、逆にテールピースとの間で一部ビビってしまうようになりました。本来はやはり専用の工具が必要だと思いますし、意外と調整が難しいですね。本質的にビビりを止めるには、フレット、ナット、ブリッジの3点を全て見直せるプロにまかした方がいいんでしょうね。
(写真の駒だけがチタン製なのですが、分かりにくいですね。)
わたしは、自他ともに認める立派な俗物なので、当然のようにブランドには弱いんです。折しも、中国では日本に作ったトンネル会社を使って、ヤマハだのホンダだのの偽スクーターが大量に出回ってると言うではありませんか。その偽スクーターを作っている会社の中国人社長へのインタビューをテレビで見てて、かなり腹が立ったんですが、妙に感心してしまうところもあって、そこで自分の持ってる安物ギターをブランド品に変えてみようと思い立ちました。
よく中古店等には、一目で個人でレタリングしたことが分かるGibsonギターを売ってますが、すぐに偽物と分かる上にそういうものを売りに出すのもどうかと思うので、目標としては、1.現状復帰が可能なこと、2.一目見たくらいでは分からない、というものにしたいと考えました。
素材に選んだのは、昔、早い時間から酔っぱらってフラフラっと入った楽器屋に置いてあったので衝動的に買ってしまった、国産のGRECOのJ-160Eタイプのギター(中古品・購入価格9800円)です。実はネックに難が有るのですが、相当古いギターらしく充分乾燥しているのか音は結構気に入ってます。唯一気に入らないのが、当時のGRECOのロゴで、まるでGibsonと間違わせようとしているみたいです。(ある意味では、昔の国産ギターメーカーのロゴはみんなそうでしたが、いっそ今みたいに違う感じのロゴなら別に気にならないのに。)しかも、優秀な日本の技術で、姿形もほとんどGibson J-160E(但し、The Beatlesが使っていた初期型では無く、後期型ですが)なので、これほど素材として適しているものは無いと思われます。そこで、いっそインチキGibsonにしてやろう、と考えたわけです。(左の写真は見にくいでしょうが、すでにGibson化しています。)
改造方法は、まず、インクジェットプリンター用の金色のシール(A4 4枚入りで1000円くらい)を手に入れて、あとはGibsonのロゴをスキャンして、Photoshopで加工・印刷して張り付けるだけです。注意点はスキャンした画像を原寸に合わせることと、金色の所は印刷しないようにする(元地が金色だし)ことくらいでしょう。シールを張り付けるだけなので、すぐに元に戻すことができます。


元は左の写真(ロゴがGibsonの猿真似)ですが、上の写真のようにしました。
しかし、遠くから見たら分からないでしょうが(ひいき目に見て)、近くで見ると、一目瞭然で偽物と分かる出来にしかなりませんでした。理由としては、ちょっとロゴが大きめなのと、スキャンした後の画像の加工がうまく出来てないのと(要するにPhotoshopを使いこなせていない)、
インクジェットプリンター(つまり印刷であること)の質感の違いで、仕方ありませんが、あんまりこだわるのもいかがなものか、とも思いましたので、取りあえずはここまでとします。
*・・・とはいえ、あまりに汚い出来だったので、堪えきれずに今回はIllustraterを使って再度挑戦してみました(ホント我ながら俗物です)。今回についてはデータとしてはわりと上手く出来たのですが、結局今一つ上手く行きませんでした(張り付ける時にちょっとずれた)が、もうこれ以上は絶対に止めようと思っています。出来映えは右写真でご確認ください。
一応、念のために書いておきますが、この改造(?)はあんまり誉められたこととは思われませんので、私としても、皆さんにお勧めするわけではありません。
最近のお気に入りのアンプなのですが、ちょっと不満な点はクリーン/ドライブチャンネルの切り替え用のフットペダルが付属せずにオプションになっていて、それが定価6000円もすることです。そこで自作してやろうと、決意しました。調べてみると、単純なOn/Offスイッチなので、簡単でした。
必要なものは、ケーブル(普通の電源コード)、On/Offスイッチ(450円で購入)、標準ジャック(断線したシールドのものでも可、但し、モノラル仕様のもの、買っても200円)、箱(今回はクッキーの空き箱利用)だけです。
作り方は、書くのもバカ馬鹿しいほどで、箱に穴を開けて、ケーブルをジャックとスイッチにハンダ付けすれば、終わりです(作業時間 約20分)。Marshallのロゴは入りませんが、1000円以下で作れるので、持ってない人は作ってみては?なお、基本的にアンプの切り替えスイッチは、どこのものも同じらしく、これでFenderアンプの切り替えも出来ました。
いかにも自作っぽい?