THEE MICHELLE GUN ELEPHANT





RODEO TANDEM BEAT SPECTER
このアルバムは自分の中で一番と思うほどミッシェルの中で最強のアルバムだろう。今までと違い何か緊迫としたものを感じる。前作『カサノバスネイク』の中にような少し颯爽なスピーディーな感じの曲はなく常に緊張していて、生と死の境をまさに≪荒馬二人乗り、ビートの亡霊≫が『暴かれた世界』のPVのようにブレーキなしで突っ走る。

『シトロエンの孤独』から始まり曲を重ねるにつれて徐々に狂気感を出していき途中には『ビートスペクターブキャナン、ガルシア』で静寂感を出し、ラストの『赤毛のケリー』でいままでの狂気からその後の孤独感があり歌詞にもあるように全てがもう手遅れになってしまう。

今回のライブについて「ROCKIN’ON JAPAN」ではこう書かれていた。『「ビートの亡霊」ではなく「亡霊をビートする(殴る)」ライブだった。』
つまりミッシェルにはそのくらいのオーディエンスに対する攻撃的なものがあるし、チバのヴォーカルにせよ、アベのギターにせよ、ウエノのベースにせよ、クハラのドラムにせよこの一体となったサウンドが自分達聴衆に襲いかかってくる。ミッシェルは本当のロックンロールなのだ。

クハラ曰く「このアルバムは今までのアルバムがあったらこそ出来た。」と言っている。今までのスピーディーなロックンロールから今回の切迫感に溢れているアルバムができたように、今回のアルバムから次回どういうアルバムがでるのか。とても楽しみだ。




CASANOVA SNAKE
このアルバムはストレートな曲調が多い。『リボルバージャンキーズ』のようなスピーディーなものから『GT400』のようなミディアムテンポの曲やチバのヴォーカルとしての魂がこのアルバムを締めくくる『ドロップ』など。

このアルバムには一人で単車に乗ってずっと長い一本道をぶっ放すイメージがある。信号もなく、他の車やバイク、もちろん対向車もなくひたすら突っ走る。『ピストルディスコ』なんてイイ例。途中には渋い曲などもいれながら、最後で何かを語りかける。

やはりこういう演出はミッシェル以外にはそうそう出来るものじゃない。彼等のサウンドはもう純血のロックンロールでありチバは自分自身がロックだと真剣に語る。音楽雑誌「ROCKIN’ON JAPAN」はミッシェルをずいぶん評価しているのがよくわかる。こういう日本のロックンロールバンドはそうそう出てこないと思うし、全体のハイクオリティーなサウンドは日本ロック界の頂点に君臨していると思う。時々解散説も浮上するが彼等は新たなるロックサウンドでその噂をかき消してしまうだろう。



GEAR BLUES
このアルバムはTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの大出世作となった。彼等の出世作『G.W.D』『SMOKIN’BILLY』など収録されている。この曲以外にもトータル的にも見て渋い曲が圧倒的に多い。

このアルバムはイメージが色々と浮かんでくる。真夜中バイクで突っ走るイメージやたった1人でどこかに向けて進んでいるイメージ。イメージが多く出ていることはミッシェルのクオリティーの高さを表しているのではないか。アルバム「HIGH TIME」「CHICKEN ZOMBIES」ではかなり爽快感溢れる曲、キャッチーな曲が多かった。おそらくこれを感じたメンバーが色々なロックの幅を広げていこうと考えているのではないか。まるで昼から夜に逆転したようになった。

このアルバムは静けさと狂気がある。この狂気のある曲を最後までひっぱっていきラストに『DANNY GO』が始まる。まるで次回のアルバムにストーリーが続くように。毎回アルバムの中にインストに近い曲がある事が多い。これはミッシェルの中で特徴の1つだがこういう曲がアルバムを引き立てていくのだと思うしアルバムのイメージがはっきりとしてくる。

このアルバムによってミッシェルのロックの幅が広がって行くことになるによってまた彼等のクオリティーが高くなっていくコトになっていくアルバムだろう。