焼け野原
その日目を覚ますと真夜中だった 頭痛を抱えて僕は出発した
バスセンターは閉め切られていたけど 中に人が多くいたけれど
中はとても暖かそうだったけれど 僕は入れてもらえそうにない
むこうの闇から友達が歩いてきた どちらからともなくいっしょに歩き出した
ずっと闇の中を歩いていた 雨が降ってきた 友達はもう歩けなかった
君を背負って歩いていたけれど もう道に迷ってしまった
君を置き去りにしていくよ
闇の中を歩いている たった一人で
いつの間にか どこかの家の庭に紛れ込んでしまった
闇の中で時間がせまってきた 時間がせまってきた はやく逃げ出さなくては
真っ黒な闇の中 庭に干された洗濯物だけが白かった 庭をさまよい歩いた
真っ黒な闇の中で花壇の花だけが本当の色をしていた
急ぎ過ぎた僕は家の中へ入り込んでしまった
TVと家の人の声が聞こえる
いつの間にか友達が隣にいた 僕もそれが当たり前だと思った
僕たちははやく逃げ出そうと壁のような扉を叩き続けた
はやくしないと見つかってしまう 叩き続けて 友達の扉が先に開いた
その時 壁は壊れて穴が開いて 僕らは逃げ出した
壁が壊れた向こう側はもう真っ赤な夕焼けだけの世界だった
トップページへ