その日僕は全て吸い込まれてしまう気がした 虫食いだらけの本がそう教えてくれた 外に出て歩いていると 目の前に一人のおじさんが立ちふさがった おじさんは地面に片ひざをついて スポイトのようなもので僕を吸い込もうとした 僕が抵抗したその時 おじさんは地面を吸い込もうとした その時僕は 僕の左ななめ後ろに もう一人のおじさんが立っているのに気がついた おじさんは地球のてっぺんに立っていた 地面にひざをついたおじさんはもう犬になっていた 地球のてっぺんから おじさんは僕にむかってゴムまりを投げた でもそのゴムまりは軌道をそれて 犬の目の前をバウンドして おじさんの家につっこんだ おじさんの家は大爆発をした …僕だけは家の中ですいかの皮の匂いのする うす暗い部屋にいたから大丈夫だった * * 次の日僕はこのことを生徒会に報告した おじさんは死んだようにうすっぺらなアニメのセル画になっていた みんなは地図を広げて赤い印をつけていたけど 本当の地面を見たものは誰もいなかった * * 灯が消えた 誰も灯をもうつけなかった 音も聞こえなくなった 空気の流れも止まったトップページへ