BlueRabbit ロングシーズン
 L O N G  S E A S O N
佐 藤 伸 治 詩 集

河出書房新社



私だけの音楽が再現され始めている。
それは詩集を通さなくても鳴り響き、終わることのない河の流れだ。 どこともなく流れ、ゆくあてもなく海に交わる。
おそらくこの詩集は、もう読まないままだろう。 購入してから2・3度ほど、眺めはしたが・・・・ そんなものだ。
読むでもなく確認するだけの詩集。私の中ではそう位置づけられた。 思えばフィッシュマンズの歌は、殆ど空で歌えるようになってしまった。 寂しいことだが、時間を経てきたことの証明だ。 全てが頭の中に詰まっている、 それほどまで愛してきた。 詩集を読むことを通しフィッシュマンズの音楽を聴く作業を、私はしない。 フィッシュマンズの音楽を聴くことによって、 佐藤伸治のメッセージを見てきた
言葉が見えた瞬間、それはフィッシュマンズの音楽を聴かなければ ありえることのない刹那だった。
音を聴く作業は、何も詩集を読まなくても出来る。

詩集は発売された。佐藤伸治の言葉は本に納められた。 その意味では、たいへん意義のあることかもしれない。 このことによって、詩集から佐藤伸治の存在を知る人間が現れるかもしれないのだ。 愛するものへ贈るべき詩集だろう。 きっと、フィッシュマンズの事も好きになる。
偶然、手にとった本が「ロングシーズン」だった。
あまりにも素晴らしすぎるそんな出会いに巡り逢ってほしい。 私にはもう体験することはできないけれど、 今でもフィッシュマンズとの出会いは忘れもしない。


できれば「月夜にひろった氷」の、あの詩を載せて、終わりを締めたかった
けれど、それはしてはいけない。私の言葉ではないから
私の言葉で、今の気持ちを留めておくべきだろう

あのときは終わりの一言だけに注目してた
あれほど静かで鮮やかな言葉、忘れられるわけがない
凍ってみせた 記憶の結晶
光りが一面に眩きはじめる
とろけるような寂しい決意
詩全体が、今のこの状況に当てはまっていたことに気付く
一度共感した言葉に
また救われた
機会があれば・・・ということか








ふたつの詩集




t o p  b a c k



by Lucy Stone world lucystone@geocities.co.jp