FISHMANS Remixed by ZAK
WALKING IN THE RHYTHM





『WALKING IN THE RHYTHM』は、ロングシーズンと競べると評価が低いような気がする。 同じ土俵には、これからも立つことはないのかもしれない。
ZAKが残していったお土産と呼ぶにはちょっと勿体ない。 ZAKは本当に、最後の最後まで、でっかい仕事をやらかしていった。
フィッシュマンズとZAKとの関係がどうして終わったのかは知る所ではないのだが、 いろんな可能性があったことには間違いない。 それにも関わらず、そうはしなかった。 つねに前だけを凝視してきた姿勢が 切り落としてきたものの大きさを物語っていた。己の歩みを信じていたからこそ、 削がなければならない時機を必要とした。

マキシ『WALKING IN THE RHYTHM』は聴くべき音だった。 つまらない意地をはり、避け続けてみたものの、 「また似たような間違いをやったまったのか」と後悔している。
『宇宙 日本 世田谷』に収録されている、WALKING IN THE RHYTHMが 気に入らなくて、私の中では好きではない曲になっていた。 どうして好きでなかったのかは、アルバム紹介でも書いたのだが、 なによりも居心地の悪さを感じていた。重複してしまうが
「ずっと気づかないでいれ ばよかった恐さ、不安。 孤独、一人ぼっち。この世界で避けたいこと。 それは単に、今まで目を背け続けてきたことを思い出させるから。」
何故かはわからないけれど、好きにはなれない。 それだけ、私は揺さぶられていたのだろう。

『WALKING IN THE RHYTHM』は、長い間購入する予定すらなかった。 発売された当初は、好きではない WALKING IN THE RHYTHMが4曲収録されたマキシには魅力を感じなかった。 当然の結果だったのかもしれない・・・ それほど聴きたいとは思わなかった。 そして、当時は全くリミックスされるということの本質を理解していなかった。

言い訳ではあるが、 今も昔も、 無駄なリミックスアルバムが氾濫している。 わざわざミックスすることの意味を理解できない。 マキシ『WALKING IN THE RHYTHM』を、それらと混合していた、 当時の私は愚かだったが、しかたないことだ。 リミックスアルバム=アーティストが手間をかけずに金を集める手段だ。 ベストアルバムも同じもので、 レコード会社が手間をかけずに金を集める手段である。 とにかく高率良く稼ぐことができる。 そんな悪いイメージの部分だけを、当時の私は考えていた

『THE THREE biRds & MORE FEELiNgs』に収録されている prototype mix を聴いたことが、購入する大きなきっかけとなった。 prototype mixには、余計な感情が組み込まれていなかった。 無機質で機械的。人間的なものが排除され、 余分なものがないだけに聴きやすかった。 そんな曲調と感情的な歌詞、二つが相対する姿が素直に格好良かった。

おそらく そんなきっかけがなくとも、何時かはマキシを購入していただろう。 フィッシュマンズの中で、 聴かずじまいの歌があるということは 自分の中では許せないことでもあり、 言ってみれば聴いたことのない新曲のようなもの。 当然、聴きたい欲求はつもってきたのだが ・・・
にも関わらず、本当にできることであるのならば 買わないつもりでいた。出来れば買いたくなかった。

この辺りの自分の気持ちは今もわからないままだ。 自分の気持ちなのに、うまく言葉に出来ない。
フィッシュマンズのこれからには、新しい音楽がない。 フィッシュマンズのCDを全て購入してしまうと、 なんだかフィッシュマンズが終わってしまうような気もする。 事実として、 フィッシュマンズはもう止まってしまったのだが、
「まだ、あの歌だけは購入していない」 と、思えることが 私なりの無駄な足掻きだったりする。 そのおかしな傾向のせいで、「メロディー」は未だ購入できずにいる。 購入予定の時期はすでに決まっているだが、その日は迎えられなそう(笑)



長すぎる前書きも終わり、やっと曲について書く。それほど大したことは書けないけど
流石フィッシュマンズというか、鬼才ZAK恐るべし。 ZAK一点張りの個人崇拝でもしてしまいそうだ。 リミックス4曲でありながら、一定の流れのリズムは保っている。 大きな1つの曲と、とらえても構わないだろう。
ここで、どうしてもロングシーズンと比較したい気分になってしまう。 いや、 比較させたくなるように、
「意図的にリミックスされたのでは?」と、 疑いさえ持たざるをえない。 あのZAKなんだし、仕掛けの一つや二つは残していっただろう。 これまでも、 その多くに気付かないままだった。 今回、偶々このことが気になってしまったが、よくある思い過ごしかもしれない。


フィッシュマンズのことは、好きで好きでどうしょうもなくて、 これからも嫌いになることは絶対ないだろう。 聴かないことを選ぶのと、嫌いになることでは全く意味が違う。 愛しても愛してもそれでも愛しているから、 聴かない選択をすることもあるのだ。

どうして黒の背景に白文字かというと、歌詞カードの構成がそうなっていたから





t o p  b a c k



by Lucy Stone world lucystone@geocities.co.jp