私は嬉しくてたまらなかった。

本当に力が手に入ったんだ。

だってあいつが消えればいいと願ったのは、私だもの。

その日一日は気分が良かった。

高見のことで頭が一杯らしく、誰にも何もされなかったから。

けれど、下校途中に腕を掴まれた。

朝、私の机を蹴った女だった。

「あんたが何かしたんじゃないの?」

「・・・・何のこと?」

「恭子のことよ!あんたが何かしたんでしょ!?」

「・・・・・」

「あんたが死ねばよかったのに!あんたなんか死んでも誰も困らないんだから!」

言いたいだけ言って、走って行ってしまった。

それを冷めた目で見つめる。

何とでも言えばいい。

どうせあんたも消えるのだから。


一体何人の人間が消えたのだろう。

暴力をふるった奴、悪口を言った奴。

情けなんてあるはずもなく、私は消していった。

気分は良かった。

あいつらの運命は私が握っているのだ。

散々虫けらのように扱ってきた報い。

自分も虫のように死ねばいい。

気がついたらクラスの半数近くがいなくなっていた。



いじめっ子達が消えても。

私は相変わらず一人だった。

なぜなのか私には分からなかった。

友達ができない理由なんて、もうないのに。

そして奇妙な噂が流れ始めた。

「死んだのはみんなあの子をいじめてた人たちだよ」

「呪いをかけてるのよ」

「こんないっぺんに死ぬなんておかしいもの」

「怖い」

どうして何も良くならないの?

私は何か間違っていたの?