「はーいみなさんこんばんはー!毎度おなじみ、忘れた頃に放送のテレホンショッキングです」

随分久しぶりな気がしなーい?

「気のせいです。インフルエンザが流行してますが、これは取り入れちゃだめですよー。さて今日のゲストは、光源氏を地でいく男!理事長の天之橋さんです!」

一鶴さ〜ん!!ダンディー!!

「・・・・光源氏とはどんな意味だい?」

「紫の上の青田刈りにかけてみました」

「・・・・・・」

「生徒に手出すのはまずいですよー。さて、天之橋さんお金持ちですよね」

「随分話が飛んだね。それほどでもないよ」

「あんなお屋敷に住んでるのにですか?趣味は何ですか?」

「・・・君は私の答えはどうでもいいのかい?」

「そんなことないですよ。聞いちゃいけないことばっか聞いてる気がして。薔薇育ててましたよね」

「そうだね。私は美しいものが好きなんだ。君はどうだい?」

「綺麗なものは好きですよ。でも天之橋さん程の情熱はないですけどね。他には何かありますか?」

「クルージングかな。よく出かけるよ」

「海の男ですね!」

「そんな大層な感じじゃないけれどね。後は・・・レディの育成だな。・・・青田刈りではないよ」

「どうしてそんなにレディにこだわるんですか?」

「今の世の中にはレディと呼べる女性は数えるほどしかいない。若い子なら尚更だ。我が学園の子には社会に出てもきちんとした女性になってもらいたいんだよ。もちろん君にもね」

「それは私がきちんとしてないということですか?」

オモリの言葉に、少し動揺する天之橋。

「そ、そんなことは言ってないじゃないか。君は少し・・・お転婆すぎるからね」

「お転婆で済めばいいんですけどねー。えーと、じゃ次いきます。花椿先生と親しいようですね。気が合うようには見えないのですが」

「花椿は個性的だからねぇ。私とはまったく違うタイプだ。でも不思議と気は合うんだよ。違いすぎるから親しく出来るのかもしれないね」

「さすがおっしゃることが若い人とは違いますね。では次で最後の質問です」

もっと一鶴さんのトークがききたーい!

「嬉しいことを言ってくれるね。素敵なレディ達だ」

「・・・・そのセリフは問題がある気がするんですが。どんな女性がタイプですか?」

「良妻賢母な感じの女性かな。でも不器用でも可愛らしければそれでいいよ」

「やっぱロリ・・・ゲフっゲフン。何でもありません。年下がいいってことですか?」

「容姿のことを言ってるんじゃなくて雰囲気だよ。性格とかね。・・・君はどうしてもそういった方向にもっていきたいのかい?」

「めっそうもございません。天之橋さんの言葉、参考になりました。今日は遅い時間にどうもありがとうございました」

「いやいや、こちらこそ楽しかったよ」

「ぜひともこれ以上私を理事長室に呼び出さないで下さいね」

「・・・・それは君次第だね」

「・・・・心にとめておきます。それではありがとうございました」

「では失礼するよ。気をつけて帰りなさい。未来のレディ達」

客席に向かって薔薇の花をばらまく天之橋。

どこから出したのだろうか。

呆然とそれを眺めるオモリ。

薔薇を取り合う女性たちは、どうみてもレディには見えない。

カメラが薔薇に埋まって終了。