目の前には一本の道が続いています。
あなたが歩いていると、小さな虫がいました。
あなたは気づかずに、踏みました。
もう少し進むと、象がいました。
あなたは道を、譲りました。
更に進むと、川に崩れかけた橋がかかっていました。
あなたは渡らずに、回り道をしました。
もう少しで終点です。
道の終わりには、あなたが立っていました。
あなたは持っていたナイフで、前にいるあなたを刺しました。
自分は一人いれば十分だからです。
刺されたあなたは、笑いながら言いました。
「何がそんなに怖いの?自分が消えること?後ろを見て御覧なさい」
振り返れば、沢山の屍。
「全部あんたが切り捨ててきたもの。あんたもああやって、捨てられる日がくるのよ」
あなたは恐怖に押しつぶされました。
道は人生。
虫は弱者。
象は権威。
橋は試練。
最後の敵は自分。