硬派であれ

〜ふにゃもら世代に不意打ち!私立探偵濱マイク〜

いやいや、こういうドラマ待ってました。あるのはトレンディか、どん底の不幸を弄ぶ深刻ぶったドラマばかりで、恐らく未曾有のドラマ不況と言っても言い昨今。というより民放で見るべきプログラムが一体どれくらいあるの?と聞いてみたくなる位。

永瀬正敏。その硬派な俳優活動に好感を持つ者も多いに違いない。「太陽を盗んだ男」のDVDで長谷川和彦監督と対談。「リメイクしたら沢田研二の役をやりたいっす」と言いのける資格のある数少ない日本の役者と個人的には思っている。

そんな映画ばかり出ている永瀬がドラマをやる、しかも主題歌はエゴラッピン。それだけでも随分と期待させられたが、見てビックリ。フィルムでの撮影もさることながら、連続ドラマとは思えない脚本の素晴らしさ。一話完結の潔さもさることながら、毎回監督が変わり、それぞれの持ち味を競わせる妥協無しの姿勢は拍手ものだ。今後、岩松了や「ユリイカ」で、その才能を爆発させた青山真治が担当する予定もあり楽しみは尽きない。

しかも、毎回のゲストが良い。渋いというより、80年代のサブカルチャーの怨念と言っても過言ではない、おお生きてたのか!と喜んでしまうそれ筋のキャスティングも楽しみの一つだ。

現在三回放映され出演した役者は、「ロビンソンの庭」「てなもんやコネクション」で強烈な個性を発揮したJAGATARAとも縁の深い山本政志。元憂歌団の木村充輝、UA、ブランキーの中村達也、ピエール瀧、大人計画よりも今や「たまごクラブ」でお馴染み邪な童顔が魅力の阿部サダヲ、菅野美穂に富田靖子、小泉今日子、岸田今日子の二大キョンキョン。非常にサミシー財津一郎、武田真一。

メジャー、マイナー問わず、ある種のフィルターで選別された良質な人材の出し惜しみなしのキャスティングには、日本全国1万人のそれ筋系を唸らせているに違いない。

今後、期待されるのは松尾スズキとか山崎一等の日常猟奇系役者や、きたろう、温水洋一等のとぼけた恐ろし系。浅野忠信、筒井隆信等正統派男優系、深津絵里、内田有紀、牧瀬里穂等、演劇などに現を抜かしたメジャー女優系を期待したいな。あと、鮎川誠、忌野清志郎、鈴木慶一など、ベテランの癖に威厳など関係なく役者で拙い演技を嬉しそうにやる大型ミュージシャン系も出て欲しい。

いろんな楽しみがある私立探偵濱マイクを毎週の楽しみにしよう。