Fromageフロマージュふろまーじゅ
第3号/10月,1999年
R.D.V.千葉支部長が10月11日に投稿して下さった”Fromage第3号です。
秋の夜長、こんなショートショートは如何でしょうか?
<<<注意>>>
R.D.V.千葉支部長からいただいた原稿は”紙ベース”でして、ここにアップしたものは
harimaが打ち込んだものです(原文を変えないように改行位置を変えたりもしています)。
ですから誤字脱字等につきましての責任は全てharimaにあります。
たまには女神はいたずら心をいだかせるようです。
ちょっと奇妙な世界をお楽しみ下さい。
では、3幕のベルです。
[Fromageフロマージュふろまーじゅ 第3号/10月,1999年]
めっきり秋めいた風を頬に感じます。こんな日はモダンホラーなどいかがですか。
昔むかし、ある所にラサちゃんという女の子がおりました。年齢は推定で永遠の16歳、
まれに見る美少女だと鳴り響いていたそうです。
ある日「あたし何気に料理するんだけど、すごく美味しいの。だから一族のみんなに食
べさせて上げるんだ」と夜も明けぬ星空の下で活動開始です。
それはそれは懸命に食材を選び抜き、キッチンで何昼夜も真剣に働き続けました。ふと
見れば、まわりは、まるで下手な泥棒が家捜ししたか、自動車が飛び込んできたんじゃな
いかという状態になっていました。
見かねたサクラちゃんが手伝おうとしました。でも彼女はラサちゃんより不器用な奴で
した。何もしないうちに体じゅうラップが巻き付いて身動きできなくなっていました。
「やっぱりネコに料理は無理かしら」、悲しくて思わずニャアーと泣きました。ようやく
気がついたラサちゃんが救ってくれました。
ラサちゃんは「一族の中には調理士免許もってる人だっているんだから」とみずからを
はげましてNever Give Up精神を発揮しました。頑張りぬいたのです。
ついに料理が完成しました。一族全員がテーブルのまわりに集まりました。おいしそう
です、今まで誰も見た事無いような、素晴らしいごちそう。
シェフであるラサちゃんがニコニコと説明をはじめました。「あたしの料理は自由な感覚
でレシピはないの、これはねえ・・・」。ふと言葉を失ったのです。みんなの視線がその顔に集
まります。「なに作ったんだろう、ビーフシチュー、あれっビーフストロガノフ、なんだ
っけ」。
・・・・・・・・・そして、一口でも料理を食べた人はいなかった、つくった本人でさえも。その後、
それらの料理の行方を知る人はまったく存在しない。(このストーリーはフィクションで
あり、登場する名前はすべて架空のものです。)
いかがですか、怖かったでしょ。沙羅ちゃんが料理上手で、ずっと飼ってるネコのチェ
リーちゃんを可愛がっていることは、知る人ぞ知るです。読書と食欲の秋だから、こん
な創作にチャレンジしてみました。イマジネーションが不足してるかな。
さて話は変わりますが、9月29日のワイドショーか翌日のモーニングショーで映画「相
続人TOMOKO」製作発表をごらんになりましたか。島田沙羅さんが主演共演の方々
と並んでいる。可憐な姿が感動的でした。立派な晴れ姿に私など気絶しそうになり
ました。来春の公開が楽しみです。
以上がR.D.V.千葉支部長が寄稿してくださった文章です。