皆さんの作品です(その2)。



皆さん、クリスマスはどう過ごしましたか?
こんなクリスマスも如何ですか?
”Star Glory”主催者のkuroさんからの素敵なファンタジーです。
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また、著作権は作者本人にありますので転載不可です。

 

 

 
 
メリークリスマス。そして・・・
 
 
作:kuro
1999年12月27日
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「そうだっ!」
ボーッとテレビを見ていた”ご主人様”がふいに大声を上げた。
 
(・・・やれやれ)
 
ご主人様の「そうだっ!」を聞くのは何回目だろうか。
この言葉が出ると、決まって騒がしい一日となる。
・・・。
今日はどんな一日となりますか・・・。
 
 
しばしの時が流れた。
 
さっきまでの元気はどこへやら、すっかり元気の無くなったご主人様。
どうやら何人かに電話を掛けていたようだけど・・・。
 
ふいに私を抱きかかえ、ご主人様はとても悲しそうな声で言った。
「チェリー、今年はお前と二人だけだね」
 
その目にうっすら涙が浮かんでいた。
 
 
それからかなりの時が流れた。
薄暗くなった部屋で、ウトウトしているご主人様。
 
・・・騒がしい方がマシだと思った。
 
 
[ピンポ〜ン]
ふいにドアホンが鳴った。
 
よろよろと起きあがり、玄関へ向かうご主人様。
 
 
玄関で大声がした。
複数の声がする。
どうやら、ご主人様、そして『私が』待ち望んだモノがやって来たようだ。
 
 
ま、こんなもんでしょ。
それじゃ静かな奥に”避難”するとしますか・・・。
 
 
 
【【【メリークリスマス!!!】】】
ドアを開けるなり、3人の客は歓声を上げた。
 
「!!!・・みんな・・・来てくれたんだね・・・」
「遅れてゴメンナサイね〜^^;」
「いやぁ〜、ゴメンゴメン!道が混んでて・・・。すっかり遅くなったね」
「私たち、ナオさんの車で送ってもらったんです」
「そうだったの。あ、真央ちゃんも聖子ちゃんもナオっちも、早く上がって」
そう言う目に涙が浮かんでいるのを見た”ナオっち”が、ちょっぴり意地悪く尋ねた。
「あ〜、もしかして泣いてるのぉ?」
「!・・なっ、泣いてないもんっ!!」
 
・・・・
 
「・・・それでは、”さら吉”と、今日ここに集いしみんなに乾杯!」
『乾杯!!!』
 
何物にも代え難い至福の時間が流れた。
笑い、歌い、大いにはしゃぐ。まさに夢のような一時。
 
・・・・
 
’コタツの誘惑’のせいか、いつの間にか客の内、二人は眠ってしまっていた。
 
「・・二人とも眠っちゃったね」
「まぁ、あれだけはしゃいだら無理はないけど」
「・・・今日は急に電話してごめんなさい」
「何だい、急に改まって」
「・・・・・」
「・・・・いいよ」
「・・え?」
「何かあったら遠慮無く連絡して。何しろ”困った時の戦士”だからね」
「・・何それ?」
「ハハッ、ただの独り言。気にしない気にしない。それより外を見てごらん」
「え?・・・あっ」
 
雪が降っていた。鮮やかに、そして秘めやかに。
しばし時を忘れて外を見つめる彼女。
 
 
「・・・雪、降ってたんだね」
窓の外を見つめたままそう言ったが、返事は無かった。
振り返った彼女の目に、先の二人に続いて眠りに落ちたナオっちが映った。
「・・・」
 
彼女は眠っている三人のおでこにみかんを乗せた。
みかんの乗ったそれは、どことなく鏡餅を思わせた。
 
手を合わせる彼女。
 
((みんな、今日はありがとう。そして・・・・・))
 
 
空腹を我慢していたチェリーが、「ニャー」と鳴いた。
 
 
 
おしまい(^^)
 
 
 
 
 
 kuroさん、素敵な作品を有り難うございました!!
 
 
 
 
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