The Last Balloon 検討ログ

翻訳ノートはぱとさんの「今浦島日記」BBSでみーさん、ぱとさん、琴蕗が検討をした内容を、琴蕗が再構成いたしましたが、翻訳ノートとして形を整えるために、省いてしまった文章があります。そのままばっさり切り落とすのはもったいないので、内容は重複するところはありますが、BBSのログを掲載したいと思います。



ぱと
嬉しい週末の始まりだ。
全然関係ないけど、 "The Last Balloon" の歌詞(訳詞)の最後、間違ってないか?「ぼくらみんなを降ろしてくれ」じゃないの?(と重箱の隅をつついてみる)。


琴蕗
>XTC「ザ・ラスト・バルーン」の歌詞
また「Apple Venus vol.1」を布教に貸し出してしまったので、歌詞カードを確認できません。もう1枚買うべきなのかなあ。


ぱと
>もう1枚
これこれ(笑)
お金がいくらあっても足りませんよ〜。

"Drop us all. You should drop us all. " 訳詞では「すべてを僕達に渡してくれ、すべてを僕達に渡さないといけない」です。でもここ、主語は言葉たくみに気球(風船か)に乗せられててしまったこどもたちの叫びのような気がしただけで。とすると、「降ろしてくれ」のほうが私にはしっくりくるんですよ。でも、「正しい」解釈「誤った」解釈もほんとはないんですよね。聴くひとがいろいろ想像できるように今回は(オリジナルには)歌詞をつけていないんだから。いかようにもとれるフレキシブルな歌詞だから魅力的とも言えるかな。日記のはほんのたわごとです。



琴蕗
>お金がいくらあっても足りませんよ〜。
よく考えたら(考えないでも)CDをMDにダビングして、歌詞カードはコピーしておけば2枚も同じCDを買わないでもいいのでした。

>The Last Balloon
語学力が貧相な私としては、日本語訳をうのみにしますので(変だなと思っても、そういうふうに訳すのかと丸め込まれる)、 さまざまな「解釈」はありがたいです。
This record must be played で「drop」の項目にこういう読み方もできる、と入れておいてはいかがでしょうか。
同内容を「Last Balloon」の項で書いていらっしゃるので、あとから両方の項を付きあわせるとなるほど、と思えますし。 (*琴蕗後注・「This record must be played」は「今浦島日記」のXTC事典。「Last Balloon」は下記引用のとおり)

This record must be played の「Last Balloon, the」 の項 より引用
"Apple Venus vol.1" ラストの収録曲。
今、希望を託せるのはこどもたちだけだ。だから彼ら(=オトナ)は気球から降りなくてはいけない。これは "escape" のメタファーで、おとなたちからの悪影響(銃、暴力、虚栄)に染まってはいけない、ぼくたちおとなの言うことに耳を貸してはいけないとぼくは言いたかったんだ。(Partridge)
まったく同じことを "Time Bandits" でテリー・ギリアム監督がコメントしている。



ぱと   
さて、最後の風船どうしましょうか。訳詞のほうがあっているかもしれませんからね〜。
ただ、歌詞を訳出したひとは曲自体を聴いていないということも考えられますね。
お仕事として翻訳している方でしょうし・・・。
英文法苦手だったんですよ。 XTC 本体のページに載せる自信がないなぁ。
ただ御大が、「このアルバムは映画のサントラのように仕立てたかった」とどこかで言っていたので私自身のアタマの中には日記に書いたような情景が浮かんだ、ということでお茶を濁して逃げる(笑)。
"Oranges & Lemons" の "Chalkhills And Children" でも、ふわふわとショウビズの世界を漂っている自分を地上に引き戻してくれるのはふるさとの丘とこどもたち、でしたから勝手にそんな連想をしたのかもしれませんね。


琴蕗
それでは、解題として、これから私が作るXTCのページにお載せいただけないでしょうか?
私は日記の5月13日分に書いた「Easter Theatre」の文章をもう少しまとめてそのページに移そうと思っています。


ぱと
え〜と、最後の風船のほうですが、とりあえず「文法的に」みて私の解釈が通用するか、まずここからですね。ふだん言葉に対してむとんちゃくなため、意味が通るかどうかどなたかに確認していただいた方がいいかと。私個人の身のまわりにはそういう素養のある人材がいないため、みーさんあたりここを読んでいてくれればいいのですが(といってさらに逃げる)。
こういう解釈も文法的にオッケーという裏がとれればなぁ。


ぱと  
または
「ぼくらをすべて降ろして(落として)きみたちの手を自由にしてくれ」であれば最後の「希望」をこどもたちに託すおとなの叫びというふうにもとれますか。
この場合、風船で脱出するのはこどもたちだけ。
ノアの方舟っぽくなってきました(御大はアンチキリスト教ですが)。


琴蕗
>文法
本当に、ここだけ書きこみが増えている (*琴蕗後注・BBSはスレッド形式になっていて、「The Last Balloon」の項目だけ異様に件数が多い)のに気がついて
みーさんがごらんになってくれたらなあ(私もさらに他力本願)
とりあえず私も、心当たりに問い合わせてみます。(いつ返事がくるか分からないけれど)

>ノアの方舟っぽくなってきました(御大はアンチキリスト教ですが)。
でも共通認識のイメージとしては使えますよね?
(アンチだと、否定してしまうのでしょうか? 素朴な疑問。というか独り言)



ぱと   
ロッキン・オン3月号のインタビューで御大が:
「キリスト教がやってきてすべてをダメにしちまう遙か前から、異教徒たちは土地や木を崇拝していたんだからね。」
私の宗教観についてはノーコメント(汗)。
でもま、少なくとも拝めばなんとかしてもらえるという仏教思想よりは(以下自粛)。


みーさん
す、すみません!月曜まで修羅場で、昨日は楽しい献血☆に出かけてて、全く気づきませんでした。知らぬうちに2度もご指名受けていたなんてー。吟味し次第また来ます。しばしお待ちを!


琴蕗
みーさん、お待ちしておりました。ご検討よろしくお願いします(^^)/。


ぱと   
ここだけ異様に長いんですよね(笑)
みーさん、なんだかよくわかる企業のお仕事でありがとうございました。
とくに権利関係で神経使いそうな企業ですね〜。お疲れさまでした。

琴蕗さんとてぐすねひいて(コレコレ)お待ちしておりました。太字、フォント拡大という姑息な手段までつかってしまいましたぁ。
XTC "APPLE VENUS VOL.1" ラストの曲のラストの歌詞がどうもよくわからなくてね〜。
仕事が落ち着いたときにちらっと訳詞(歌詞カードについてる)のチェックをお願いできませんか?


みーさん
検証しました(笑)。いやあ、この対訳もなかなかスゴイですねぇ(笑)。
やはり心象風景としては、お二人が思い描いているものになると私も思います。
まずは明らかな誤訳から。(私の解釈も書いていきますね。)

Form that line right here さあここに列をお作りください

って感じです。なんとなくサーカスの呼び込み調ですね。

それから、誤訳とまでは行かないんですが、
Climb aboardは、 気球に乗る(乗り込む)わけなんだから、どうしても一段や二段*登んなきゃ*なんないわけで、訳としては「お乗り込みください」って感じだと思います。

それから、
And we won't qualify
これは致命的な誤訳と言っていいでしょう。全く逆です。
「僕達(=オトナ)は、気球に乗る資格はない」と言っているのです。
重いものをつけすぎているからです。

We're weighed down by our evil past
意味としては同じなんですが、「圧迫されている」というのがなんとも。。。
「僕達は自らの忌まわしい過去に押しつぶされている」という感じだと思います。

そして、最後の連。これはぱとさんのおっしゃる通りです。

それまでは、サーカスの呼び込み調だったのがここで全く様相が変わります。
子供たちの親として、気球に乗れないものとして、子供たちに語りかけているのです。
ここのshouldは本当に悲痛です。
「さあ、私達を残らず落としなさい」と言っているんです。
そしてその次の Drop us all and free your handは、もちろん
「その手を振りほどいて私達を残らず落としなさい」と言う意味です。
そして、一番最後。 Drop us all like so much sand
気球が砂袋をどんどん落として上に揚がっていくように、私達を落としなさい
と言っているんです。なんか本当に悲痛です。(最後のsand、sinのようにも聞こえませんか?)
気球を上げる為には、自分達の重しを落とすか、それができなければ自分達自身が
落ちるしかないのです。

でも本当はオトナ達も、自分達の重しを落として上に行きたいと願ってると思うんだけどな。
歌詞の下の遊園地の二人、空に上がっていく気球を見送っているようにも見えませんか?

こんな感じですけど、やっぱり対訳の方のは「お仕事」って感じですよね。
私のブラーもそうだけど、やはり入れ込んでる人の方が空気感を感じられるというのは
当然の事だと思う。


ぱと   
みーさん、すぐ対訳みて下さったんですね。ありがとうございました!
どうも対訳つきだと、自信がないもんだから「ほんとか?これ。でもまさかポ▼キャンがいいかげんな訳を載せるはずないよな〜」と及び腰になってしまうというわけです。
今年のどこぞのインストアイベントでXTCの通訳をしたバイリンンガルの方のように、英語ができてもまったくとんちんかんな通訳(Swindonをバンド名だと説明していたそうで)というのもあるとわかってびっくりしていたんですよ。
数年おきにしか作品を発表しないバンドだからこそ対訳もディスコグラフィーも(「半世紀」の歩みだってさ) 丁寧にしてもらいたかったものです。
そりゃメジャーでないのはわかっているけど、ぶつぶつ。


みーさん
ぱとさん、ブラーもおもいっきしやられてますから。少なくとも洋楽市場ではメジャー所のはずなんですけどね。全体的に、訳詞者さんの英語力および国語力が今一歩かなあという気はしますですね。でもわかんないんなら、ちょっと辞書引きゃいいのに。あの文脈じゃどう考えても「僕達は資格を与えない」じゃ通じないでしょう(^^;)。

ところで、
琴蕗さん、こんな感じになりましたが、御感想はいかがでしょうか?

私も見習って姑息な手段に出てみました(爆)。ほほ。


琴蕗   
みーさん、お知らせメール、ありがとうございました。
すみません、昨日は体調崩していて、みーさんのご回答を読んだものの、お返事ができませんでした。みーさんの回答に大満足です。
ぱとさん、さすがファンの鏡ですね。
みーさんの訳は、「テンダー」の翻訳を読んだときも思ったのですが、日本語の扱いが丁寧で、みーさんのように日本語が堪能な翻訳者が 増えてくれたらと思ってしまいます。
昨日書き上げられなかったお返事に書き足しをして、あとでここに書き込みますね。
そうだ、ぱとさん、ということで、私のHPにXTCのページを作りますから、最後の風船、載せさせてくださいね。


ぱと   
>琴蕗さん
ほんとに、みーさんに感謝しなくてはいけませんね。
今度つくる XTC のページを楽しみにしています(イラストいっぱいになるのかな)。
私はとりあえず歌詞の内容に満足してしまったので、気が向いたら toybox にでもあげておこうかなぁと(ものぐさ)。
ここで XTC のことで盛り上がっているのはこの3人だけのような気がする(笑)。


琴蕗
今日、同僚に貸していた「Apple Venus vol.1」が戻ってきました。
他のも貸そうかと言ったら、買うからいい、ですって。わーい。
XTCを何人かに聞かせているのですが、反応としては「こんないい音楽を作るグループは知らなかった」というものです。
自分用にMDに落としてから、また布教に励みます。

というわけで「The Last Balloon」の歌詞と歌をじっくり聴きました。
誤植まで見つけてしまいました(^^;; bombs がbobsになっています。

ぱとさんが「ノアの箱舟」説をおっしゃっていましたが、これは正しいと思います。
この歌は男性、女性、子供の順に呼びかけがなされていますが、子供のパートで時計のコチコチコチという音が鳴り始めます。
そしてwe won't qualifyの後で飛行機が飛ぶような音が聞こえます。
つまり、早くしないと最後の飛行船/気球に間に合わないのです。
時計の音は気をつけないと聞き落とすのですが、鳴っていることは知らなくても、ちゃんとその音は聞きとっていて、子供だけでも乗せなくてはいけない、というニュアンスを受け取っていたのだと思います。

みーさん、最後のsandがsinと聞こえるというのは、もう泣けます。本当に丁寧に訳と解説をしてくださってありがとうございます。
それから「I'd Like That」の解説も読みましたよ。このまま掲示板の中に埋もれてしまうのはもったいないので、XTC「Apple Venus vol.1」コーナー(これから私が作る。決めた)に掲載させてください。


琴蕗   
みーさんとぱとさんの解釈を元にして、The Last Balloonを訳してみました。
変なところはばしばしご指摘ください。 (*琴蕗後注・訳の
緑文字は、再検討をした部分)

また誤植を見つけました。
2段落目The last balloon is leaving, the last balloon of allとなるところを1段落目と同じフレーズを繰り返しています。

The Last Balloon

最後の気球が飛び立とうとしています。災いの地から最後の気球が。
最後の気球が飛び立とうとしています。さあ、ここに列をお作りください。
お乗りこみください、お乗りこみください、そこの紳士のみなさま。
爆弾もナイフも必要ございません。
お乗りこみください、お乗りこみください、そこの紳士のみなさま。
そういったものはすべて前世にお残しください。
すべてを放りだすのです。


最後の気球が飛び立とうとしています。この世界の中から最後の気球が。
最後の気球が飛び立とうとしています。覆いをはがして、捨てて、さあ、重しを落とすのです。
お乗りこみください、お乗りこみください、そこの奥様がた。
宝石も毛皮も必要ございません。
お乗りこみください、お乗りこみください、そこの奥様がた。
そういったものはすべて悪しき過去にお残しください。
すべてを放りだすのです。


最後の気球が飛び立とうとしています。
彼らは飛ばすでしょう、最後の気球を
最後の気球が飛び立とうとしています。わたしたちは気球に乗る資格はありません。
乗りこみなさい、乗りこみなさい、こどもたちよ。
すみやかに乗りこんで、飛び立ちなさい。
乗りこみなさい、乗りこみなさい、こどもたちよ。
わたしたちは己れの悪しき過去の重みを負っているのです。


さあ、わたしたちを残らず落としなさい。
その手を振りほどいてわたしたちを残らず落とすのです。
さあ、わたしたちを残らず落としなさい。
わたしたちを残らず落とすのです。砂袋をどんどん落とすように。



みーさん
琴蕗さん、感動しました!爆泣。もうポニーキャニオンに送りつけたいぐらいだよお。

誤植の件、入れ忘れてましたね。すみません。でも琴蕗さんが見つけてくださってすごくうれしい。  

I'd like that (健康なお色気♪)も、お知らせしようと思っていたのですが、もう読んでくださったのですね!掲載してくださるなんて、感激です! ただ、その場合 "I'll be done"のところを、訂正後のものにしていただけるとありがたいです。
お手間をかけてすみません!

それではXTCページの完成を楽しみにしています♪


ぱと   

ああ、ここがまた肥大しそうな予感が(笑)
みーさん、読ませていただきましたよ、メールに書いたオバカな記述は忘れて下さい(大汗)。
>琴蕗さん
きれいな日本語ですね、うらやましいです。どうも系統だったセンテンスは苦手なので単純にみとれてしまいました。


みーさん

すみません、いくつかコメントしてもよいでしょうか(さっき気づかなくてすみません)

彼らは飛ばすでしょう、最後の気球を。(原文 The Last Balloon they'll fly)

のところなんですが、これは The last balloon is leaving, the last balloon of all
の言いかえだと思います。つまり、「残された最後の気球が」と、強調されてるんだと思います。それにしても"they"というのがアンディーらしい。これが"He"となったら途端にイヤラしくなると思います。(まさにノアの箱船になっちゃう。)

それから
Move aloft while you're fleet and fastですが、
身軽なうちに飛び立ちなさいというのですから、
罪という足かせがついていないうちに飛び立っていきなさいという事なのでしょう。
ああ、なんてけなげな歌詞を書くの、おやじ。その同じ手であのえっちなI'd Like Thatも書けるなんて、なんてすてき(爆)。

<メールに書いたオバカな記述は忘れて下さい>
はいはい。忘れましょう(^^)。
さすがぱとさんはアンディー御大と以心伝心なので、I'd Like Thatのそこはかとない色気は事前に感じ取ってらしたようです。>琴蕗さん
わはは、ぱとさんごめんなさい! (^^)
ますます肥大化に貢献してしまいましたなー。すんません。


琴蕗
ぱとさん、みーさんがいらしてできた翻訳です。ありがとうございます。
やっぱり肥大化するスレッドでしたね……。

みーさん、コメントありがとうございます。

>The Last Balloon they'll fly
>The last balloon is leaving, the last balloon of allの言いかえで
「残された最後の気球が」と、強調

なるほど!本当に最後の最後のチャンスということなんですね。

あ、theyはこどもたちと思って「こどもたちが気球を飛ばすはずだ」の意味で「彼らは飛ばすでしょう、最後の気球を」としたのですが、theyが「ほとんど最後に残されたいくつかの気球(複数形)」を表すことはありますか?
でも、そうしたら「最後の」という緊迫感がなくなるから、やっぱりこどもたちでいいですよね?

(とりあえず、theyを「こどもたち」の意味を取ることにして)
theyも男性のニュアンスのある「彼ら」より、「かれら」とひらがなに開いたほうが性別を特定しない子供を表すためにはいいですよね。
<改正訳>
The Last Balloon they'll fly
→かれらは飛ばすでしょう、残された最後の気球を。

>Move aloft while you're fleet and fast
>身軽なうちに飛び立ちなさい

実はこの箇所は分からなかったところなんです!
fleetもfastもすみやかに、早く、という似たような意味なので、どうしたものかな、と頭をひねっていました。
fleetが動詞の意味のほうで(乗組員、船が/の)位置を変える、とあるのと、fastが(物が)定着した、(人が)動けない、(結び目が)しっかりした、とあるので、こどもたちが飛行船に乗りこんで、しっかりつかまっている状態のニュアンスがあるのかなあ、と苦しい解釈をしていました。
<改正訳>
Move aloft while you're fleet and fast
→身軽なうちにすみやかに乗りこんで、飛び立ちなさい

なんにも考えていない無心のこどもたちが、ひょんひょんと気球に乗りこんでいく様子が見えます。
ううむ、せつないです。

>I'd Like That
>メールに書いたオバカな記述
ええっと、ジャケットの孔雀の羽が○○を表している、というA御大の発言を知って、 sunflowerやgrow upするのは○○を指しているのだろうか、と深読みしているのですが、この深読みのことでしょうか(^_^;; (あ、違ったら結構はずかしいかも>私)
Macがレインコートを指しているのが分かって、じゃあ○○を指しているの? とまた深読み(もしかしてまた墓穴?^^;;)。Macがない、ということは本当にステディということですね。きっとこのシングルもジャケットを開けたら、「あっと驚く」デザインをしていると思います。たのしみ、たのしみ。 (*琴蕗後注 「I'd Like That」については後日、訳と解説を掲載します)



みーさん

>琴蕗さん
いえー。(@^^@)
ところでthey'll flyの "they"ですが、私は「私達でない存在」、つまり「なんらかの意志」と取ったんです。だから"He"とすると、すごく嫌らしくなると書いた訳なんです。
ここは文法というよりは、個人の取り方の自由だと思います( 「こども」か、「存在」か)。

それからfleet and fastですが、ここではfleet, fastともに形容詞です。
英語ではbright and clearのように、意味の似た言葉をつなげて強調する事がありますが、ここもそうだと思います。ちなみに手許のプログレッシブ英和中辞典だと
fleet (adj.) 1. (文語)(動物・人が)速い、快足の;急速に動く、すみやかな。
fast (adj.) 1.(仕事・動作などが)速い、敏速な。
とあります。

つまり両方とも軽やかさを表わしてるんだと思います。
だからたぶん「すみやかに」は要らないと思います。ここが腕の見せ所です。
再トライしてみてください!


ぱと   
あ、書き込みを押してしまった。いたずらに件数を増やすつもりはなかったのに〜。
訳詞そのものに楽しみを見いだせないので(なにぶん語彙少ないから)、単語の意味だけ引いたら英文で考えてしまうほうが多いです。
今回は琴蕗さんの翻訳とみーさんの解説で充分満足。
ただ私が最初に考えていたのは「ですます調」ではなかった、ということくらいでまた逃げる(笑)


琴蕗
Move aloft while you're fleet and fast の訳をいろいろ考えました。
「身軽なうちに空へ向かいなさい」というのはいかがでしょう? 意訳しすぎかしら。
飛び立つにしてもMove aloftとわざわざ変えていることなので、The last balloon is leavingのフレーズとは別の訳にしてみました。


みーさん
>琴蕗さん
<Move aloft while you're fleet and fastの訳をいろいろ考えました。
「身軽なうちに空へ向かいなさい」というのはいかがでしょう? 意訳しすぎかしら。>

いえ、とてもステキだと思います。 (^^)
ただ、欲張りな私としては、できたら aloft(上に、上へ)のニュアンスも入れられたら最高っじゃないかと思うんです。

この行は、aloft, fleet and fast と、軽やかなイメージの単語が列挙されて、
2行先の
We're weighed down by our evil pastと対になっているんですね。
それも、  move aloft - weighed down
         (上へ) (下へ)
     fleet and fast - our evil past

と、個々のフレーズが全部照合しているからすごいです!

つまりは、先に子供たちの身がるさ、かろやかさを出す事によって、大人達の重さ、 「上がれない」という哀しさがさらに強調されるんですね。

もちろん私もこんな事最初から気づいていた訳ではなくて、琴蕗さんの書き込みを見ていろいろ考えてたら浮かんできた事なのです。


ぱと   
ゴハンつくらなくちゃならないのでコレだけ。
言葉遊びといえば、"Knights in Shining Karma" にはほとんど硬い音を使っていないんですよね。
楽器の音色に合わせたかのようにやわらかな音の単語ばかり選んでいるので響きがきれいです。
よほど暇があったのか偶然か・・・。
あ、これは別の曲だったけど、ま、いいや。


琴蕗
最初の案では「身軽なうちに上空を目指しなさい」も考えたのですが、「上空」では言葉が硬いので却下しました。
このアルバムの一番目の曲River of Orchids ではタンポポと種という単語が出てくるので、最後はタンポポの綿毛がふんわり飛んでいるイメージで気球を飛び立たせたいと思うのですけども、如何せん、語彙不足でいい言葉が見つかりません。
「翼をください」「イカロスの翼(歌?)」「気球に乗ってどこまでも」とか、空に関係ある歌を口ずさんでみたりもしたのですが(笑←音楽のストックがないので学校で習った歌しか知らない)

身軽なうちに天空を目指しなさい
身軽なうちに天空へ向かいなさい
身軽なうちに天翔けなさい(上りすぎ?)
身軽なうちに空へ翔けのぼりなさい
身軽なうちに空へはるばる翔けのぼりなさい

私としては「身軽なうちに空へ翔けのぼりなさい」が好みですが、みーさん、ぱとさん、いかがでしょうか。ただ「翔ける」という言葉は飛行機や鳥に使われるので、自分の羽で飛んでいるイメージで、両手の自由は感じられるにしても、気球のふんわりしたところが欠けてしまいます。というわけで「身軽なうちに天空へ向かいなさい」が第2候補。


ぱと   
ええと、私はあまりつきつめて考えない方なので・・・
ずっと「無垢な(白い)心と身体をそのままに、ここから逃れておくれ」
とまあ、雑に言えばこんな風に解釈しておりました。
まあ、 "fast" の意味のとりようなんですが・・・・。
あ、忘れて下さい(笑)。自信ないし。


ぱと   
さきほどのでは言葉が足りないですね(汗)
おとなの汚い世界への耐性があるうちに、この地上からできるかぎりとおくへ離れなさい
と、うまく説明できませんがそういう含みで聴いています。
日本語に無理に訳す技量はちょっとない・・・。
あまり言葉にしばられると、せっかくの歌がお勉強のようになってしまうのでこんなところで折り合いをつけているのでした。けっこうそれで満足してしまっている、アバウトな私でした。


みーさん   
おおっつ さすがぱとさんの訳すごい!

さて私がなぜ最初に「向かいなさい」で引っかかったかを考えてみたんですが、「向かう」では、その後の行為に運動性は予測されるんですが、「向かう」行為自体は運動する前なので止まってるのですね。

それで、すでに動いているニュアンスのある move aloftとずれを感じたのです。つまり、「向かいなさい」の代わりに、動きのある動詞を入れればよりニュアンスは近くなると思われます。

ぱとさんの「無垢な(白い)心と身体をそのままに」というのも、重りに縛られていない、という意味で同じですね。ただこのままだとちょっと長すぎますよね。

それでは「無垢な衣のままで 上って行きなさい」というのでいかがでしょうか?
「空」という言葉を入れるとすれば「無垢な衣のままで 空をお抜けなさい」というのはいかがでしょうか?
私はこれでせいいっぱいですう。 これでも結構苦しみました。 (^^;)
琴蕗さん、もっといいの考えてください。 (^^;;)

ちなみにもちろんアンディー先生は音の響きに大変気を使ってらっしゃいます。これは詞に定評のあるアーティストはみんなそうだと思うんですが。 韻もきっちり踏んでいるし。私達がなんとなく七五調に整えてしまうのと同じでしょうね。(^^)


みーさん
私の場合は、自然な日本語で、しかも原詞のニュアンスを如何に出すかで苦悩するのが結構楽しかったりします。 (^^)

琴蕗さんも結構苦悩を楽しんでらっしゃるんじゃないかな。HP、期待しています!


琴蕗
>「無垢な(白い)心と身体をそのままに、ここから逃れておくれ」
なんと切々とした言葉でしょう。
画面としてはぱとさんがお書きになったような絵が思い浮かんでいたのですが、
それを表現する言葉がわからないでいました。

>「向かう」行為自体は運動する前なので止まってる
なるほど! 
というわけで「無垢な衣のままで 上って行きなさい」を使わせていただきます。
このフレーズですと前後のつながりがとてもよいです。

お二方、どうもありがとうございます。これまでの検討をまとめてHPにUPします。

私は悲しいくらい英語ができないので、日本語になってようやく中身を理解できます。
今回の林檎一号のようなよく分からない翻訳ですと、単語から思い浮かぶイメージだけで楽しむのが常です。初めて歌をまるまる1曲訳してみて、私もみーさんのように自然な日本語で、しかも原詞のニュアンスを如何に出すかに心をくだくタイプかも、と思いました。それには肝心の英語力が乏しすぎるのが難ですが。意味の通じない日本語を書かないことだけは救いです。

しかしながら、こうやってせっせと辞書を繰る私を高校時代の英語の先生が見たら泣いて喜ばれるに違いありません。(あまりの出来なさに先生に呼び出されていた。でも勉強しない)高校時代にXTCとアン・ライスに出会いたかった……。

というわけで、次は、I'd Like Thatに行きます。

XTC index

IMMORTAL IN THE SAVAGE GARDEN
index

The Last Balloon 訳と翻訳ノート