| 7月29日
Brahman、Dry & Heavy(グリーンステージ)を聞いてから昼食へ。
■Tom MacRae(レッド・マーキー)■
英国の新人。きれいな高めの声で歌い、安定したライブで好印象。もう少し声にドラマチックな変化を付けると、歌に深みが増すと思います。今後の成長に期待。
■Ron Sexsmith(レッド・マーキー)■
Tom MacRaeにもっと演奏と歌に余裕を持たせたら、Ron Sexsmithになるという感じでしょうか。優しい声で森の中で眠ってしまう子守歌のようでした。彼は強烈な印象を持った歌手というわけではありませんが、小難しい音楽理論とは別のところで、シンプルに歌っていいな、と思わせてくれる歌手らしい歌手であるところが魅力だと思います。
■ムーンライダーズ(フィールド・オブ・ヘブン)■
Ron Sexsmithの途中からフィールド・オブ・ヘブンへ移動。ベストアルバムではBeatlsみたいだなあと思っていたのですが、ライブは全然違い、くるりのライブを初めて聞いたときのような軽い驚きがありました。楽器おたく、もしくは音おたく、という感じでしょうか。
■Tool(グリーンステージ)■
ロッキンオンで大プッシュしていたので、期待して聞いたのだけど、正直なところ、すごさというのはよく分からなかったです。気持ちの悪いビデオは、よくもこんなことを考えつくなあと関心したのですが、音自体は自分の好みのものでないせいか、いまひとつ乗れませんでした。これはもしかしたら事前にアルバムを聞いて歌詞を確認しておかねばならない類のバンドだったのかもしれません。
■Eminem(グリーンステージ)■
洋楽雑誌の短信などを読むと、Eminemは身内に訴訟問題を起こし起こされ、ろくでもない人間にしか思えないのだけど、その一方で他人を喜ばすエンターテイメント性のあるステージを展開できるのだから不思議です。「普通」の人間関係を築けないがゆえに、代わりに歓心を買うようにエンターテイメント性を発揮している、人間として非常にバランスの悪い人なのかもしれないと思いました。なんかね、日本のいわゆる「切れるこども」が思い浮かんで妙に切なかったです。ステージ自体は、ビデオを効果的に使って(映像を流しっぱなしというものではなく、ステージ自体の物語の補強をしている)、面白いものだと思いました。
■Brian Eno and
J Peter Schwalm(ホワイトステージ)■
なんとなく気になる存在で、事前にアルバムを聞いておきたかったのですが、時間切れで聞かずしまい。
MCで日本語を披露する人は何人かいますが、ブライアン・イーノは群を抜いてすばらしかったです。
なにしろ「今日は私たちの実験に参加してくれてありがとう」なんて日本語で話したのです。おお、実験なのですね、彼の音楽は。
それから「面罵の初回をします」と一瞬聞こえたのが「メンバーの紹介をします」で、各パートの紹介の発音もviolinはバイオリンだしdrumはたいこだし、すばらしい! おまけに「ありがとう」にエコーをかけちゃうし(おちゃめさんだー)。
で、ちょっとはにかんだ風なのがラブリー。ロッキンオンの電話インタビューの神経質さと、この細やかなサービスぶりがきれいに重なりました(フジロックのパンフに寄せられたイーノのメッセージがまたきっちりしているのだ)。
久しぶりに歌ったというブライアン・イーノは、たどたどしい子どものような声(私の好み)でエフェクトをかけたものは「KID A」のトム・e・ヨークのようで、子守歌のように聞いていました。実験音楽というけれど、「歌」が入るととたんに親しみやすくなるというのが不思議だなあ。歌詞の意味は分からないので歌詞に反応するのではなく、歌う声と歌われた歌の音に反応しているということになりますが、だとすると、楽器の持つ音よりも人間の声の方が音の表情が豊かなのかもしれません(私のとっては)。このフジロックのライブ盤をリースしてほしいです。
最後まで聞いていたかったのですが、そのままホワイトステージで眠り込んで動けなくなったら怖いので(NEW ORDERのときも疲れて歩けなくて途中の芝生で休んだ)、1時間を過ぎたところで退散。どんなふうに終わったか気になります。 |