(539)RAY KENNEDY 〜 RAY KENNEDY 

 

大阪にお住まいの方はご存知かと思いますが、ワルツ堂というレコード店が最近倒産しました。繁華街を中心に店を構えている会社でしたが、行ってみたら店はやはり営業していませんでした。四半世紀以上の付き合いでしたが残念。今年もシングルのミリオン・セラーは1枚とかで、アルバムのセールスも売れっ子は100万枚以上当たり前みたいな時代は終わったようです。パソコンが普及して簡単にコピーが出来るようになったのも逆風でした。

今回はレイ・ケネディーの1980年にリリースされたソロ2作目。日本ではあまり馴染みの無い人で、この人の名前が最もクローズ・アップされたのは八神純子の(もっと馴染みが無いかも。)“パープル・タウン”という曲とこのアルバムに収録された“ロンリー・ガイ”がそっくり(特にイントロ)で盗作騒ぎになったときでしょうか。もちろん八神純子のほうがパクッタのですが、裁判沙汰になったのかどうか、その辺は記憶があいまい。

私もこの時まで良くは知らなかったのですが、レイ・ケネディーという人、そうそうたるキャリアの持ち主。70年代の半ばにマイク・ブルームフィールド、カーマイン・アピスらが在籍したというスーパー・グループKGBに在籍。80年代にはマイケル・シェンカー・グループに参加し、日本にも来日しているそうです。その他活動を共にした事のあるアーチストはデイブ・メイスン、ジェフ・べック、マーヴィン・ゲイ、ブライアン・ウィルソンなどなど。さらには88年のソウル・オリンピックの開会式のオープニング・テーマの作曲も手がけたのだとか。

元々はソウル・フルなタイプのヴォーカリストのようですが、このアルバムではデビッド・フォスターがプロデュースを手がけ、スティーヴ・ルカサーがギターを担当するなど、洗練された都会派のロック・ポップ・アルバムに仕上がっています。この手のAORアルバムが好きな方には良いのではないでしょうか。

 

評価★★★    2002/11/11