(543)TESTIFY 〜 PHIL COLLINS
コピー・コントロール・CD(CCCD)というがあって、ここでも少し書いた事があります。エイベックスが打ち出して、他社もそれに習うみたいな話でした。ただ、ただでさえ不景気でCDが売れないのにレンタルで借りてもコピーが出来ないとなるとレンタル需要、ひいてはCDの売上げすら落ち込む予感も。ただ、洋楽はリリースされても当分レンタル市場に並ばないし、CCCDというのは縁の無いものだと思ったら、今回ご紹介のフィル・コリンズのアルバムがそうでした。ただ、一部音楽誌で言っていたような音質の悪化というものは、我が家の再生装置では感じられませんでした。それでもコピー等を目的とせずとも再生が出来ない機種がかなりあるらしく(一部の機種では不具合を生じる場合があると堂々と書いてある。)、返品や、またそれに伴うパソコンの破損等も含めレコード会社は一切責任を追わないなんて文言があります。HMVの書き込みでは、こんなもの買わないなんてのもありましたね。とりあえず日本先行発売ですが、アメリカ盤は違うらしいので、輸入盤を待つのも手。目的はわかるが、ちょっとこれはレコード会社の傲慢ですね。親会社的な電機メーカーが堂々とそういう(CD−R搭載)パソコンをだしているくせにね。
前置きが長くなりました。このアルバムはフィル・コリンズにとって96年の“ダンス・イントゥー・ザ・ライト”以来6年ぶりのアルバム。その間ディズニー映画の音楽を手がけたりフィル・コリンズ・ビッグ・バンド名義のアルバム、あるいは日本では結構売れたベスト盤等がありましたが、はっきり言って80年代に記録したセールス、勝ち得た栄光からはほど遠い。これは耳の具合が悪いのやら、家族との時間を大事にしたいなんて本人の意向もあるようですが、かつてジェネシスとソロ活動を並行しながらもヒットを連発していた、この人は何時休むのだろうという時期を知っているだけにちょっと寂しいかな。
サウンド的にはやはりアップ・填補のナンバーが少なくなって、ミディアム〜スローなナンバーが主体。ファースト・シングルとしてレオ・セイヤーの“キャント・ストップ・ラヴィン・ユー”をカヴァーするようですが、これは以前にレオ・セイヤーのアルバムを取り上げたときに良いなと書いた曲。ただ、そこでもカヴァーだと書いているので、レオ・セイヤーの曲でもないのかな。この曲に関してはレオ・セイヤーのほうが良い。全体的に特に悪いとは思いませんが、これまた特に印象に残る曲も無く、最後まで行ってしまった。昔からのファン以外は手出し無用でしょう。
評価★★☆ (CCCDへの抗議もこめて。) 2002/11/12