《X-File?!》 (’98.8.16.)

今、思い出しても恐ろしい体験…
そう、あれは俺が大学に入る前、初々しき高校生だった頃の話しだ…
都内の、有名私立大学の附属高校に通っていたせいか、俺は今の高校生と比べるとまじめな学生であった。

朝は、決まった時間に起き、同じ電車の同じ車両の同じ席に座る… そんな毎日が当たり前だった、あの頃。 テスト期間でもなければ、夜遅く起きていることなどたまにしかないそんな俺…(いつから変わったんでしょ)
それは、静かな夏のこと… 俺は珍しく、目を覚ました…時計を見ると1時を過ぎて2時になろうとしていた。 耳に聞こえるかすかな虫の音。 「なぜ、目覚めた…」俺は、几帳面にも8時間睡眠のため、寝る時間と起きる時間を決め、大体そのとうりに目が覚めることが多かった。 目をつぶって寝ようとしたが、眠れない… 「なぜなんだ…」 そしてふと耳を澄ますと何かの音が聞こえてくることに気がついた。
「何の、音…」確かに、音はしていた。しかも何やら近づいてくるような… 「おい!近づいてきている!」俺は何か不安のような物を感じていた… その音は、『ガガガァ…ゴゴゴォ』とまるで地響きを上げるように、しかも確実に近寄って来るようだった。 俺はたまらず、ベッドから出て窓に目を凝らした。 そこで見た物は…
「…光?…」右のほうで何か光っている…しかも、音はだんだん大きくなっていた。
やっとのことで存在に気づいた俺を嘲笑うかのように、光と音は同じ場所から発せられ、しかも!しかも少しづつではあったが、確実に近づいていた。
俺は好奇心旺盛な(X-Fileを楽しみにしているような)男であったので、この事態にすぐ察しがいった。 UFOが来た…」 俺は、この決定的瞬間を見てやろうと音と光の接近を待っていた…   ものすごい時間が流れたような気がしたが、本当はほんの数分の事だったのかもしれない…ものすごい地響きの音の他に俺は、新たな物音に気付いた。 『ジャリ、ジャリ』と石の上を歩く?音。 そして、何やら不思議な声。そう!声がしていたのだ!確かに! 急に冷や汗が出てきた…宇宙人は家の周りにいる!(家の近所には砂利が敷かれていたのだ) ドキドキしていた好奇心は、今や恐ろしさではちきれそうだった。 もう、覗く事なんてできない!みつかったら実験用に連れ去られてしまう! 頼む!やめてくれ!    


エピローグ   ちょっと大人になった俺は、今日も夜更かしをしている。 夢を失った大人にはなりたくはないと思っても、現実はこんなもんだ。 今日あたりやってくるかもしれない。 すごい音を立てて走る「線路修理用の電車」。 そして、こんな時間にお疲れです。西武鉄道の皆さん。 でも、おしゃべりと線路の砂利を歩く音は結構びびります。


《必殺お仕事人?  (’98.8.24.) 

俺は、焦っていた…
もう9000円がカードになって消えていった。
そして真後ろの席では、もうおじさんというよりはおじいさんといった風体の男が、快調に4回目の時短に入っていた。
「くそー!なんで出ない…」   その日俺は、10:00からある台を打っていた。
台の名は「モンスターハウス」。時短の図柄を当てると次回当たるまでの時短と、さらに100回の時短がおまけにつく。
確率は1/359ぐらい。
もう既に何回スーパーリーチをはずしたのか…
俺はそれでもその台から離れられない自分に苛立ちながら、最後の12000円目をカードに変えた。   12000円が終わろうとしていた。
あぁ!俺の12000円!いかないでくれー!
そしてリーチ!
「ここでスーパーリーチが来なきゃ当たらない!」
その願いもむなしくスーパーリーチに発展しない…
果たして俺の運命は!


「くそー!でもいいや。今日は負けだ…すんなり決めたお金で止めるのが俺の良いところさ」 なんて冷静な俺。
そして運命の女神はちょっとしたいたずらを…
何と、ノーマルリーチで当たった!しかも一コマ過ぎてもどった! さらに時短突入! あれよあれよと言う間にドル箱の山。
結局トータルで45000円勝ちました。 どうです?ドラマでしょ。パチンコも。


《どうしようもない男》 (’98.7.8.)

俺は、胸が高ぶっていた。
久し振りの学校。いったい何が待っているのか‥
 
国分寺線で、十分冷え切った体が、また暑い地上に出た。 「国分寺か」 階段を上ると、中央線が一両止まっている。 「次が、立川行きじゃしゃれにならないな」 俺は、小走りに階段を降り、「高尾」の文字を確認すると、また涼しい空間へやってきた。 あたりを見渡すと、ちょうど座席が空いている。 座席に座った俺は、真正面の人物達を見た。 三人の女子高生‥ 携帯について何やら語っている。 俺は、三人の中で誰が一番良い感じかなんて馬鹿なことを思いながら、目をつぶった。
「今日の俺の使命は、試験科目の調査だ。一回も授業に出てないなんてよくある(?)事だが、教科書まで知らないとなると調査は、厳しいかも知れん‥」  
『豊田〜豊田』 俺は、目を開け久し振りの風景に目を凝らす。 「帰ってきたな、この場所に」 俺は電車を降りると一仕事をおえ、バス停へと向かった‥ バス停で待つ人はわずか三人。 俺は、ポケットから携帯を取り出し彼らの邪魔にならないように電話を始めた。 同業者に、同じ調査の依頼をしたのだ。 同業者の石田(仮名)は、面倒そうだが何とか調べれたら調べてくれるそうだ。 頼りになる男だ。  
バスは、見慣れた道を進んで行く。 学生はわずかに4人ほど。 「そうか‥夏だもんな」  
緑の多い、自然あふれる敷地。 これが、我が目的地C大学‥ 前を行く学生が、法学部の8号館へ向かう。 「まずは、就職部へ行って情報入手だ」 俺は、8号館に目をむけながらも、坂を登り、七夕の笹を通り抜け、就職部の前へやってきた。 「しかし、今日の学校は、なんて静かなんだ。授業中か?」 しかも、就職部の電気が消えている‥ 「こっこれは‥?まさか!!」
俺は、事件の匂いをかぎつけていた。
俺の体が、経験に裏打ちされて、不安な雰囲気を感じさせていた。 階段を上ろうとすると、不意に「今日休みなんですか?」 と男が話し掛けてくる。 「休み?」    


エピローグ   俺は暑い日差しを浴びながら、ベンチに座っていた。 今でも忘れられない。 法学部事務室にあった張り紙。 『7月8日は創立記念日のため全館休館』                                                                                FIN


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