言葉のカケラ、カケラの言葉 言葉のカケラ、カケラの言葉

混沌は混沌のままで、そのままで愛するように 。まあ、そんな風に 。




*ガードレールの全ての傷には僕のコトバが刻まれてる

*今朝一番
世界一悲しい歌書いて
君に電話する
受話器の向こうで君が泣く
昔聴いたレコードのような涙の音がした

遠くの町で落ち合って
ヒイラギの棘みたいに
いつまでも泣いて暮した



* 爪を噛むクセ治らないまま 彼の夏は干乾びる
恋の秘密は隠したままで 彼女の夏は熟れ落ちる

* 僕が生きている意味なんて何もないのかもしれない
そしてそれを素敵なことだと思える日がいつか来るのではないかとふと思った

* ビルとビルの隙間から夜の子供たちが笑いながら飛び出してくる
失くした夏を探すのだ と
道端の排水溝に夜の子供たちが年老いた顔で闇を探して帰っていく
失くした夏はもうないのだ と


* 朝、東の神様血を吐いて、あっちの空は朱に染まる
夕、西の神様人殺し、こっちの空は紅い色
血まみれと血まみれの間で、空はとっても青かった


* 時の流れを司る車輪を回すペダル漕ぎ
時々彼が休むから僕の時間は狂い勝ち
今コノ瞬間が切り取られ少し過去まで逆戻り
昼と夜とがゆっくりとアナログのようなデジタルで


* 夜が好き夜は怖い
夜が嫌い夜は優しい

  
* せつなさの季節はまだ続いてる
もう通りすぎたと思っても
いつでもまた帰ってくるんだ

森の奥の泉はまだ沸いている
もう枯れたと思っても
ずっと静かに澄みきってるんだ


*

 

逢いたい気持ちが強すぎて

僕が小さくなっていく

逢いたい気持ちが強すぎて

君が遠くなりそうで

逢いたい気持ちが強すぎて

僕は溜息つくこと覚えた

逢いたい気持ちが強すぎて

君は寂しそうに笑ってた

逢いたくて逢えなくて

押しつぶされそう

あなたは何を考えて生きてきた?

綺麗なものが好き

うん、きれいなものが。

どっちかっていうと何時までも綺麗なものを信用してない

何時までも綺麗なものなんて

風のざわめきの中に見上げる梢の美しさ

ポップミュージックの一瞬の旋律のきらめき

ねえ、どっちかっていったらそんなもの

一片の小説の中の瞬く光りのような美しい言葉

そんなものが何時までも続けば良いと

続くわけがないと思いながら何時までも願っていた

ずっと思ってきた

そんな感じ

寂しいもの、哀しいものが好き

美しいから

いや違う、哀しいものが必ず美しいわけじゃない

美しいものが必ず哀しいわけじゃない

その二つが重なり合って奇蹟のように光を放つ

そんなものが僕は好き

哀しすぎるよ

あなた。

哀しすぎるよ

うんそうだね

哀しすぎるよ

うんそうなんだ

時々どうしようもないんだ

どうしようもなくなるんだ

 

 


* あなたのシャンデリアで
僕を照らして下さい

あなたのシャンデリアで
僕を暖めて下さい

マンホールの暗い塊に
呑込まれてしまうまえに

マンホールの暗い塊に
呑込まれてしまうまえに

(2002/02/25)

* 久し振りに木刀で素振りをした。久し振り過ぎて血豆ができた。
このページを見てる人にはもしかしたら想像もつかないかもしれないけど、僕は中学から大学まで剣道をしていた。
結構一生懸命に。
そういえば、文科系の僕と剣道をやる体育会系の僕がおかしなバランスで同居しているのが僕だったのだ。
忘れてた。



* 今日僕が生きたことの証拠なんてなにもない
空になった缶ビールくらいしかない

* 冬へと走り出して蹴つまずく
ことさえ恐れずに、走る

* 日々を生きること/日々の細部を愛すること/日々の細部を憎むこと/日々をまるごと愛すること

* ビールでご機嫌
スイカでシャウト
夜の散歩は謎だらけ

* 日本穴掘り学会

*君はまだ夢を           僕はまだ嘘を
弄んで              吐き続け
行き過ぎる時を          分かり合う時を
知らない             知らない

夕暮れの色を           真夜中の街を
瞳に映し             さまよい
繰り返す昼と           繰り返す夏と
夜の中へ             冬の中へ

すべて
わかり過ぎて
なにも
できなくて

哀しみだけが
したたる




* トンネル抜けて空に続いてた/夜を欲しがって誰か罪を投げた/雨粒に何を託す?


* マーマレードの時は過ぎ去って/パレードの歌は遠い/夕暮れの時を告げる鐘/でも僕はまだ帰らない

* オレンジ味のお月様 一つ口に投げ入れた
あまり慌てて噛んだから 僕はやっぱり舌を切った

* 時の流れを司る
大きな車輪を動かすペダル
夜通し漕いだ次の朝
毎度僕らは疲れてしまう

* 太った人見て僕は訊く
「冬眠前ですか?」
答えて云う
「ええ、まあ」

痩せた人見て僕は訊く
「冬眠開けですか?」
答えて云う
「ええ、まあ」

* 何時の間にか変わってしまうという事があるみたいです
変わってないと思っててもそうなる事があるみたいです
僕なんて特に変化していかないような人間ですけど
つまり変化しにくい人間ですけど
でもやっぱりどっか変わっているみたいなんです

* 自分の人生に今まであった節目みたいなもんに一瞥くれて、
「ああもう戻れないんだ」なんて呟いてみる朝の儚さ



* 出し惜しみの美学てやつに囚われ続けて早20数年間
放出されざる二酸化炭素様物資はあたかも腐りかけの果実の芳しさ
自家中毒もここまで来ればお家芸の風格さえ出しつつ
天然記念物化は夢のまた夢


* 夏の尻尾が夕立に断ち切られ、ためらいながら道端でうごめいている
さよなら夏の匂い 僕はあなたが好きだった
気付かれないように消えてく気なんだね

* バイトで精神病院の病棟にある自販機にジュースの缶を詰めに行った
患者の一人に「something new は無いの?」ときかれた。
「え?」と言うと
「何か新しいジュースは無いの?ってきいてるの。」
と得意げに言われた。

* 「醜いものに背を向けて美しいものばかり見てきてしまったの。私は世界の半分しか見なかったのかしら?」
と老婆が最後に言った。
「それで良かったのですよ。」と僕は手を握った。
僕の声はきっと届かなかっただろう。


* 「美しいものばかり見てきたの。私はそれで良かったのかしら?」と老婆が言うので僕は「良いんだよ。」と言ってあげる。 「醜いものを見ないで美しいものばかり見てきてしまったの。私は世界の半分しか見なかったのかしら?」と老婆が言うので「良いんだよ。」と言ってかつての少女のまぶたを閉じた。


* 正確に物事を言葉でもって指し示すことなど出来ないと知って少女は口をつぐんだのでした
好きな「青色」さえ「青色」という言葉で正確に言うことが出来ないのでした
口にする言葉全てが嘘になってしまうように思われたのでした

* 彼女は、「あなたはジョンレノンのように美しくて醜くて優しくて残酷で好色で強くて弱いかしら?」と言った。
「僕は僕の様に美しくて醜くて優しくて残酷で好色で強くて弱いよ。」と今の僕ならこたえるだろう。

* 聞えないものに耳を澄まし見えないものを見つめようとしてごらんと誰かが言っていた
聞えるものさえ、見えるものさえまともに捉えられぬ僕がいた

* コンタクトレンズが千切れて、裸の目のままで夕方のバスに乗った
街燈や車のライトが大きく滲んだ玉になっていた
僕は何処かの誰かが流した涙の景色を不意にその人に代わって見ているような
そんな気になってそれを気づかれないように楽しんだ

* メガネを憎んで人を憎まず

* コロッケとビール 君たちが好きだ 

* 雨上がりのサイクリングをしたとうもろこしの苗の畑やツンと鼻を刺す匂いの牛小屋の脇それに美しい小道を通りぬけたこんな風景を写真に残さなければいけないのではないかとそっと思った

* 雨女の彼女が街を歩けばしとしと雨降りよ
でも晴れ男の彼と出会えばきっと雨も上がる
だからみんな彼のことを雨上がり王子って言うんだ

* スプーン一杯分の瞬間が訪れて、僕にはわかったわかり過ぎた!
 それで心にカギかけた!

* でも明日素敵に晴れたなら、僕を思い出してくれますか?
  でも明日・・・

* 連れてってあの場所に (Cmaj7 Bm7)
 連れてってあの森に (Cmaj7 Bm7)
 連れてって月の見える (Cmaj7 Bm7)

 ダーリン 忘れな草だけが知っている (Am7 G6 Am7 G6 Cmaj7)

 幾つもの星が砕け散った後で (Cmaj7 Bm7)
 何度も何度もキスを交わした後で (Cmaj7 Bm7)
 流したはずの涙はどこに行ったのだろう? (Am7 G6 Am7 G6 Cmaj7)

* リアル?

* 咲き続けないと忘れられてしまう。
  本当に咲き続けてもまた、忘れられてしまう。

* 2月27日のドライブ。尾崎観音の横の道を走る時、 赤く膨れて落ちていく太陽を見た。 マグマみたいだと思った。 ちょっと地表を剥がしたらば、どろどろしたマグマが出てくるんだろう。 地球は体内に太陽を飼ってるんだな、と思った。

* 世の中のアンバランスや悲惨な出来事を少しでも軽減しようとして、 彼はシャツのボタンを一つ掛け違えることにした。 ボタンを掛け違えることによって世の中の均衡を保とうとしたのだ。 彼は無力だけど気持ちだけでは戦ってる積もりなのだ。

* どっちつかずが悪いだなんて
どこの善意が決めたのさ

* 老いぼれの花火師が今日も火をつける。人々が喜ぶのが見たいわけじゃない。 ましてやお金のためじゃない。彼はずっと思ってた。老いぼれ花火師は思ってた。 「いつか俺もあんな風に美しく空に昇るかしら?何を考えることもなく美しく咲けるかしら?」 彼にとって花火を打ち上げるって事は自分の最後を見るような想いだった。 それはもうどうしようもないくらいに彼の心を支配していた。

* スプーンの曲線に映った歪んだ僕。
世界をすべてその曲線に映して、その中に入って行けたら楽しいかしら? 昨日見た恋人の顔は何かの拍子で醜くなったり美女になったり。セットしてきたはずの髪の毛が何時の間にかボサボサに。 買った土地の寸法は一夜にしてひん曲がる。今日出たばかりの鉢植えの芽が明日には大木に。 だからきっと国土地理院は地図なんか作れないし、地球と月がキスをしたり。
そんな世界は面白いんじゃないかと部外者の僕は思うワケ。

* 恋をすると風邪をひく男の子。
 はじめて逢った女の子を見てくしゃみする。
 そんで思う。
 「これって恋かも。」

* 真綿の下に棘がある
棘には悪意と、潔さがある

* 君は寒がりで、暑がりで、「トカゲみたいだね。」って笑った。

* 吹く風が僕に吹くので吹かれている
降る雪が僕に降るので降られている
照る月が僕に照るので照らされている
舞い下りる光が僕に下りるので舞い下りさせている
そこにいる僕が僕としてそこにいるのでそこにいさせている

* いつだったかテレビで占い師が殺害されたって言ってた。占い師は自分が殺されることをまえもって知らなかったのだろうか?それとも逃れようとしても運命は変えられなかったのだろうか?

* 僕らはここで終わらない夢を見る。終わらない夢がいつか終わる夢を。

* 飲みこんでしまった想いは、心の奥の方でひっそりと冷たくちぢこまって、 固くなってしまう。はじめのうちそのかたまりは心の中に重くのしかかる。 重くのしかかる。やがて時が過ぎて水分が蒸発すると、かたまりは 軽石のようにカサカサと、抜け殻のようになってしまうのだ。 そのうちしかるべき時に風が吹いて、少しづつ砂になる。 心の一番深い所にある砂丘に辿りつくために。 その真白い砂は、純度100%の哀しみでできているという。

* 欲張りな王様は世界を手に入れるために全てを賭けました。世界を手に入れたとき王様は全てを無くしていました。

* 心にカギをかけてしまって、そのカギは海に捨ててしまった

* 明日の朝君は気付くだろ 
僕がもういないことに
そしてもう2度と帰らないことに
記憶の底の浜辺の
夜光虫に誘われて 
どこか遠くに行くだけさ
どこか遠くに行くだけさ
青白く儚い光が
やさしく僕を
ふるわせるのだ
ふるわせるのだ

ある朝僕は気付くだろ 
君がもういないことに
そしてもう2度と帰らないことに
遠いどこかの川辺の
象使いにつれられて 
どこか遠くに行くだけさ
どこか遠くに行くだけさ
空っぽで深い瞳が
静かに君を
まどわせるのだ
まどわせるのだ

* 損なわれた憧れのなかで只一人夢を見てる。 窓に映る景色のことはもう本当にどうでもよくて、 酔いつぶれた果ての思考は只とりとめもなく移ろって、 終電車の乗客にはもう家路につく安堵感と引きずる体の陰ばかりだ。 口をついて出る言葉には意味があるよで全くなくて、 駅の明かりが灯さなければ、もうこのまま消えても良い。 仕方がないほど憧れる。 もうこのまま消えても良い。 そこがとてつもなく心地よい場所であるならば。 さあ、只このまま消えてしまおう。 さあ、このまま消えてしまおう。

* 切れるくらいに寒い冬の日に 
かみそりみたいな嘘をついた
罪の意識はまるでなかった
少し耳鳴りがしただけさ
 
ストーブの明かりで夜を過ごす
はなうたみたいに時が流れた
君の手がばかにつめたくて
少し安心しただけさ 
 
コタンコタタンと打ちつける
コタンコタタンと冬の寒さは
シャランシャランと切りつける
シャランシャランと朝の大気は 

* 年とって無くすものと、若くて手の届かないもの 

* ほら、ごらんよ
朝の海辺を象が
足引きずって
どこかへ行くよ
ああ、ごらんよ 
傷ついた道化が
象の背中に
横たわってるよ
僕はただ
見てるだけなんだ
何もできないんだ 
触れちゃいけないんだ
それはもう
触れちゃいけない
哀しみなんだ
そう、夜が来てまた
朝が来るだろ
それでわからない
僕にはもう 
幻も現実も
ひどくたよりないだけさ 
哀しみも美しさも
同じみたいなだけさ

* もう手遅れだよ
扉を閉めるように生きてきたんだ
窓を閉めるように生きてきたんだ
溢れ出す言葉にふたをして見えないフリをしてきたんだ
やがてなにも言えなくなっていた
やがてなにも見えなくなっていた
ガラクタは箱にしまって
明かりのささない部屋で
ひとりだけで膝を抱えて
もう手遅れだとおもってたんだ
取り戻せないと思ってたんだ
君に逢うまでさ
 
* 君に語った言葉はなんだかとてもうそくさくて、それでも君はなんか感激してて、僕自身もまただまされた。

* 雪解けを惜しむ気持ちがわかるだろ?雪解けは厳しい冬とのサヨナラを意味してるけれど、暖かい春との出逢いを意味してるけれど、きっと何処か寂しくなるんだ。  辛い想い出が心の中で解けていくのも同じで。どんなに辛い思いであったとしてもそれが薄れていくのを見るのは、どこか淡い寂しさを伴うものだよね。

* 君の予言めいた言葉は止めてくれないか。いつも僕の未来を縛ってしまう。僕はそこから逃げられなくなってしまう。

* 青い森にこだまするキコリの斧打つ音。それだけがそこにある唯一の音だった。
 
* 「マチバリ」って言葉が好き。 だって「マチバリ」って「待ち針」って書くんだよ! 「待つ針」なんてすごく素敵です!

* 「夢がある〜ですね」っていう表現が嫌い。 
 それを口にする人の表情が嫌い。
 「わたくし今、良いこと言っております」って顔。

* 彼女はいつも違う自転車に乗っていた。
 それというのも彼女は鍵の掛かってない自転車を見つけてきては乗っちゃうからだった。 
 僕は何度も注意してるのに、彼女は一向に構わない。
 まったく気にしないんだった。
 
* 君がトートバッグの中から取り出して僕に手渡したのは、本みたいな形をした冷凍保存の夢だった

* 原風景としての少女失踪
 
* 昼と夜が攻めぎ合い、いつも空は紅く染まる

* 奇跡は2度と起こらなかった
   
* 二人になるために一人になる

* サヨナラを予感させる出会い

* スプーン一杯分の瞬間






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