□石田衣良 / 東京DOLL

★★★☆☆
天才ゲームクリエーターMGと背中に天使の翼のタトゥを持つ女の子ヨリとの
運命的な出会いとか。
最初の方は面白かったんだけどなあ。
ちょっと、消化不良です。
富と名声を得た男の空しさなんて共感できる訳が無い。
贅沢言ってんじゃないよ、こら!
なんて思うのは庶民の僻み根性。
幸せなんて追い求めても手に入るもんじゃないでしょ。
必要条件は揃っているのに、足りないのは覚悟なのか。
何時だって、無い物ねだり。
人間って勝手だね。
2005.9.17
|
□石田衣良 / スロー・グッドバイ

★★★☆☆
ラブストーリーの短編集。
石田衣良は「池袋〜」のイメージが強いけれど
ラブストーリーもなかなか。
歯の浮くようなくすぐったい台詞もあるけれど
センスの良さはさすが。
2005.9.17
|
□石田衣良 / 娼年

★★★☆☆
高級クラブで年上の女性に体を売る大学生リョウの話。
読み始めて暫くはタイトル通り只のエロ系の話っぽくて
ちょっと失敗したかもと思っていたらそれだけでは、終わらなかった。
お客となる女性は皆変わった性癖を持っていて、それを自覚している。
だけどリョウはそれを只の好奇心ではなく
その人それぞれの個性として受け止めている。
そういう偏見のないリョウだから売れっ子になったんだろう。
大体、何が「普通」かなんて、誰にもわからない。
そもそも「普通」って何?
最近では障害者の性について話題になったりしてたけど
このお話はもっと広い意味で性について考えるきっかけになるかも。
人間の欲望は果てしなくエロの世界は深いです。
それから、解説でも引用されていたけど、一番はっとさせられた所。
でもぼくは真実も深部も見たくはない。
表面を飾ろうとする気持ちだけで、ぼくにはどの女性も魅力的に見えた。
悪趣味でちぐはぐな衣装だと人をあざけることは、
ほんとうは誰にもできないはずなのだ。
この世界では誰もが、手近なボロ隠しをまとっている。
黄金の心をもつ正しい人間だけが裸で外を歩けばいい。
僕は裸は嫌だからボロを着る。
いつまでたっても届くことのない本当の自分なんて無いのと同じだ。
悪趣味でちぐはぐな衣装こそが実はその人の本質であり、
魅力なのかもしれない。
2005.11.13
|
|
BOOK
石田衣良
江國香織
角田光代
川上弘美
重松清
村上春樹
吉田修一
よしもとばなな
その他
>>back
|