7.08 LONDON HYDE PARK(POST PONED)
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7.07 ロンドン
この日再びロンドンへ降り立った。目的はもちろんQUEEN+Paul Rodgersのハイドパークのコンサートだ。8日に8万人規模の大きなコンサートをすると言う。3月にブリクストンのライブを見た時、地下鉄やあちらこちらにこのハイドパークのコンサートのポスターが貼ってあり、どうしても行きたくなった僕は4月に帰国した際即チケットをネットで購入した。ハイドパークというクイーンにとっても思い出深い意味のある公演だと思ってたし...。
天候は曇り、ところどころで雨が降る恐れあり。現在地下鉄のダイヤが遅れている。との現地からの情報です。というアナウンスを機内で聞いてヒースロー空港から地下鉄へ向かうと、閉鎖されている...。
警備員に「地下鉄は動いてないの?」と聞くと「地下鉄は使えないからバスでロンドン市内まで行きなさい。」と言われ、しかたなくバス乗り場まで...そこには、バスに乗る人の列でごった返している。
どこのバスに乗って良いのかわからないので、「どこのバスに乗れば良いの?ハイドパークに行きたいんだけど。...それとなぜ地下鉄が動いてないの?」また別の警備の人に聞くと「バスはヴィクトリアかパディントンまでしかいかない。地下鉄は爆弾テロがあって全面ストップしている。ローカルバスも動いてない路線もある」と聞いて初めてロンドン市内でとんでもないことになっていることに気付く。
とりあえずヴィクトリアまでバスで行く。ホテルもとっていないのでとにかくホテルを探さなければと思い。ヴィクトリアのホテルインフォメーションでホテルの予約をしようとしたら、警官が来てそこら中の店を閉店させ「とにかく危ないから駅構内へ入れ!」といって大勢の人々が誘導され駅構内へ、もう飲食店から店と言う店は閉店している...。外では救急車、消防車、パトカーのサイレンが鳴りっぱなしだ。さすがにこの時ばかりは身の危険を感じた。
結局ホテルは予約できず、とにかくハイドパークへ向かうことにした。バスは一部動いてたが、ほとんど人は乗っていない。そりゃそうだ。僕も乗るのが恐くて、結局ハイドパークまで歩いて行った。
ハイドパークは広いのでどこでコンサートが行われるのか確認の為行ってみると、高い緑色の鉄の塀の間からLIVE8のセットの片づけが見えた。ここに間違いない。すると大雨が降ってきて、しばらく大きな木の下で雨宿りをする。
ようやく雨もおさまり、LIVE会場付近にいる警備の人に明日のコンサートのことを聞くと....「ごめんね、詳しくはわからないけど、まっすぐ行って入り口のところに貼り紙があるから」とまっすぐ行って貼り紙を見つける。
「HYDE PARK QUEEN AND REM SHOWS POSTPONED」と書かれたチラシが.....良く読むと、QUEENの8日のコンサートは15日にREMの9日のコンサートが16日に.....。何度も何度も読み返し、ハイドパーク公演が延期になったことを実感する。しばらくその場を動く気がしなくぼーっとたたずむ。
あきらめるまで少し時間が必要だった。ようやく決心をつけ、その場を離れホテルを探しに行く...。3時半ころヒースローに着いてもうすでに9時が回ろうとしていた。
サマータイムなのでまだ外は明るい。ホテルはハイドパーク近くのホテルを何件か回り、直接訪ねてやっと泊まることができた。部屋でTVニュースを見ると爆弾テロの死者も30人を超え、その悲惨な状況が映像で流れ、ただこのような事件が二度と起こらぬ様願うことしかできなかった。この時ばかりはとてもコンサートをたのしめる気分にはなれなかった.....。
7.08 ロンドン
ホテルはシングルがこの日は空いてないのでチェックアウトしなければならなかった。朝チェックアウトし、また別のホテルを探しに行く。パディントンの駅付近でいろいろ探してみる。一件安いのを見つける。一泊35ポンド。連泊すると30ポンドになると言う。前日泊まったホテルが53ポンドだったのでかなり安い。ロンドンでのB&B(ベッド&ブレックファーストホテル)は平均50ポンドくらいだから。しかしカードが使えないと言うので、現金をあまり持っていなかったのでいったん外へでて考えることに。
それからまた別のところで聞いてみると一泊40ポンド。値段も悪くないし「4階の部屋は新しくしずかでいいですよ。」というのとクレジットカードが使えるというので即決めた。
チェックインして少し休憩してから、ロンドンの街を歩いてみる。パディントン駅からプレードストリートを通るとエッジウェアロードに当たる。
エッジウェアロード駅は爆弾テロがあった現場だ。そこにはたくさんの花束が.....たくさんの記者やカメラマン達が集まっている、警官もいる。僕はそっと手を合わせ拝み、その場を離れた。ロンドンの街が悲しみにあふれる一方、人々は今日を生きて歩いている。
救援救助にあたる人達、地下鉄復興にあたる人達、警察官、救急隊員、消防隊員、様々な人々が手をとりあってロンドンの街、自分達の愛する街を守ろうと、そして一日でも早く復興できるよう平和な街になるよう努力している。人は時に恐ろしい生き物になるが、時として素晴らしい生き物でもある。そう実感する。
僕はこの事件に関して何の手助けや力になることはできなかった。ただ平和を願うことしかできなかった。
しかし、クイーンとポールロジャースはこのロンドン復興、救援救助にあたった人達5000人を15日のハイドパーク公演に無料招待するという。ブライアンやロジャーも地元ロンドンの一日でも早く平和と復興を願ってのことだと思う。
そして、そのショーはクイーンファンのみならず、ロンドン市民の生きる勇気と希望、平和をもたらしてくれるに違いないとそう思っています。
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