4.05 ローマ〜ミラノ
朝6時30分発のミラノ行きの電車に乗ってミラノに着いたのが午後12時前。これから会場探しとホテル探し。前日は公演が遅れて帰りの地下鉄がなくなり、車でフィリッポにホテルまで送ってもらったので、この日は会場の近くでホテルを探すことに。運良く最寄り駅の付近でホテルをみつける。でもその駅から会場までは10分くらいバスに乗らないといけなかった。ホテルでメイク以外をすませバスで会場まで行く。
この日は最初から一番前で見るのをあきらめていた。当然すでに70〜80人くらい並んでいた。まあ今日はしゃ〜ないなと思いメイクをした。周りの人も僕のコスフレを見て喜んでいた。でも今日はデェ〜ロをできないくらい声も出ない。しかも熱もあったのでかなりしんどかった。
しかし僕は少し列をはずれコスフレをアピールしいろんな人と写真を撮ったり、質問に答えたりいろんな人と話していると、どこからかデェ〜ロと聴こえてきて、僕にデェ〜ロをやれよと言ってくる人がいた。よ〜し...しゃーないな。盛り上げたろ!と少しやる気が出てきた。そしてデェ〜ロをやり出すと退屈していた人達がみんな楽しんでくれた。
そうして盛り上がってきたころ、列の一番前の人達に「こっちへ来いよ!」と大きく手招きしてきた。なんだなんだと一番前に行くと「これからWe Will Rock Youのリズムを僕らでやるから歌えよ」って感じで言ってきた。僕が「昨日のコンサートでエキサイティングしすぎて声がでないんだ」と言うと「大丈夫手伝ってあげるから...」とWe Will Rock Youのリズムとともに僕が歌い出す。周りの人も段々盛り上がってきた。
列の一番前にいたアンドリューという男が「今日のチケット持っているのか?」と訪ねてきた。「もちろん持っているよ。あそこにかばんを置いて並んでるよ」と言うと彼は「かばんをこっちへ持って来いよ。ここに入れてあげるよ。」と言う。なんと一番前に入れてくれる!コスフレをしてこんなにもラッキーなことはない。
アンドリューは「君はラッキーだ!僕らは朝の3時から並んで一番前を確保したんだからね。」とすごい気合いの入れ様だ。ロジャーと一緒に撮った写真も見せてもらった。やはり一番前に並ぶ熱狂的なやつとは僕も気が合うので楽しい。
別の人は僕に「お腹空いてないか?空いたら言えよ。サンドイッチもクッキーもチョコもなんでもあるから」とすごい親切だ。前日のローマ公演を見に行った人から僕の写真が掲載された新聞をもらったり、ブリクストン公演に来ていた夫婦に一緒に写った写真をもらったり、たくさんの親切を受けた。どこの国でもそうだが普通の格好して行ったらただのアジア人にすぎなかったかも知れないが、コスフレをしてデェ〜ロやパフォーマンスしたりするだけでこんなにも喜んでもらったりたくさんの親切を受ける僕はとても幸せな気分だった。
アンドリューが「そのバナナマイクどうする?」と聞いてきた。僕は持って入るよと言ったが、「ミラノはローマと違って警備も厳しいぞ!その鉄の棒は武器とみなされたら取り上げられるぞ!」と言った。
確かにどこの国でもカメラチェックより武器、凶器になるもの危険な行為がかなり禁止されているので、ちょっと心配になったけど、ズボンの中に入れて入ることにした。いよいよ開場!チケットを見せてかばんの中身を見せて猛ダッシュ!みんないっせいに走り出す!これが結構きつい。マイクの棒をズボンに入れているのでめっちゃ走りづらい......。階段を上がってスタンド席に入って今度はスタンド席からアリーナ席を目指す!走って走ってセンターステージのど真ん中を無事確保!アンドリュー達とは逸れたが、僕はこのセンターステージのど真ん中がお気に入りだ。何の障害もなくドラムまでハッキリ見えるし、ポールやロジャー、ブライアンが近くまで必ずやってきてくれるからだ。
いよいよ開演!開場ではクイーン!クイーン!クイーン!とクイーンコール!みんなの手拍子とともにオープニングのエミネムの歌が流れる。Reachin' outのポールの歌で歓声が沸き起こり、続いてTie your mother downのイントロで大興奮の渦に巻き込まれる!みんな飛び跳ねながらいきなり大合唱だ!サビの部分は巨大スピーカーから本人らが歌う声よりも大きな歓声だ!エンディングで少しミスってたけど、そんなことどうでもいい感じに盛り上がってる。終わるとすぐにブライアンコール。
そしてCan't Get enoughに続く。I want to break freeは最初の部分はポールは歌わないが客が大合唱なので全然OKなのだ。クイーンファン約2万人とクイーンの曲を大合唱できるこの喜びはコンサートに行かなければ味わえない。
かなりの迫力だ!Fat bottomed girlsのイントロも大合唱だ!最後の間奏の部分でブライアンとポールがジワジワとセンターステージに向かってくるのは興奮します。ブライアンはかっこよすぎです。
次にブライアンはオンギター!ポールロジャース!といって彼を紹介し、ポールのギターでCrazy little thing called loveが始まる!イントロが長いので客が既に歌ってしまうが、そのあとポールが最初から歌い始める。ポールがSeagullをセンターステージ先端でギターを持って歌うが、ロジャーがゆっくりとセンターの先端に置かれたコングのところまで歩いてくると大歓声に包まれる。
そして曲にあわせてコングを叩く。客はカメラをロジャーの方に向けてパチパチとフラッシュをたく。かわいそうだが、ほとんどの客はロジャーの方しか見ていない。
後半のヨーロピアンツアーではそう言う理由かは定かでないがセットリストからはずされた。曲が終わるとロジャーコール!次にポールはブライアンを紹介する。
ブライアンはアコースティックギターを持ちセンター最先端の椅子に座る。ブライアンコールの後は、ブライアンメイ!ブライアンメイ!とフルネームコールだ!ブライアンは'39を歌いながら演奏する。
終わったらまたブライアンコールだ!
Love of my lifeを演奏する前ブライアンはこの曲はフレディのために...というと会場ではフレディコールが沸き起こる。なりやまない......みんなクイーンファンはフレディのことは忘れていない。フレディはクイーンのメンバーだし、フレディにみんな感謝している。
それはこのコンサートに訪れたファン、ミュージシャンすべてそうだ。このコンサートはある意味フレディを偲ぶ意味もあると思う。クイーンファンが一度にクイーンの曲を合唱しクイーンの曲を楽しめるのは素晴らしいことだ。
目の前で演奏するHammer to fallは最高である。ブライアンのレッドスペシャルもハッキリと見える。98年時に確認したピックアップの切り替えスイッチの上のブライアンのシールもまだ貼ってあった。
I'm in love with may carではロジャーコールに包まれながらロジャーが叩きながら歌う。
Thease are the day of our livesでは毎度のことながら、バックのスクリーンで懐かしのメンバーが写し出されると大歓声が沸き起こる。この映像を見るとクイーンは日本のファンを忘れていないし、原点を振り返るような思い出深い映像だ。日本のファンにとってうれしいことである。イタリア人でさえ興奮するのに日本人なら興奮、涙しない人はいないだろう。
Radio Ga Gaで約2万人のハンドクラップは興奮する僕はこの映像を撮ろうと思い、デジカメを客席の方へ向けて撮ってみる。僕は一番前なので客がどう言う動きをしているかわからないので迫力あるハンドクラップを見たかったのだ。
A kind of magic、I Want it allと続き、ラストナンバーBohemian Rhapsodyではバックのスクリーンに映像が写らなくて音声だけが流れる。周りの人はそれだけでも興奮するけど、僕は映像が流れないのが心配でちょっと不安だった。でも途中でちゃんと映像が流れると大歓声だ!もう客は興奮して叫びまくる。
最後まで大合唱で感動の渦に巻き込まれる。しかしポールは客の大合唱のあとちゃんときめるところはちゃんと歌って大歓声とともに終了する。
終わった後フレディコールが起こる。この感動を味わって涙が出てきそうになる。オ〜〜〜〜〜〜と言う声となりやまない拍手でアンコールを要求するファン達。
Show Must go onのイントロとともにアンコールが始まる。最初の部分はポールは歌わず客が歌う。Allright Nowはポールの曲でも一番の盛り上がりを見せる。僕も実際この曲だけ知ってた。
We Will Rock Youはおきまりのパンパンハッ!で大盛り上がり!We Are The Championsはピアノのイントロがながいのでこれも客がすぐに歌ってしまう。終わりに近づくにつれ終わってほしくないという気持ちで一杯になる。
3月28日のブリクストンから始まって毎日のように見てきたコンサートだったがこれで僕のヨーロッパツアーも終わりかと思うと終わってほしくなかった。God Save the Queenでコンサートは感動と言う名の幕を閉じる。コンサート後も僕はいろんな人と写真を撮ったり握手したり、たくさんのグラッチェと言う感謝の言葉をもらいとても幸せだった。あとでアンドリュー達にもあった。僕達は感動を分かち合うように抱き合った。多くを語らなくても同じ会場で同じコンサートを見たものにとって同じ感動なのだ。かたい握手を交わし別れた。
コンサート会場から帰る途中、車からたくさんの人に「よ!フレディ!」と声をかけられたが、僕の中ではホテルまでのせて行ってほしいと内心思いながら....現金を使い果たしバスもなくなり、タクシー代もなかったが、少々の小銭で屋台の焼肉サンドを買って歩いて帰ろうとした。
ホテルの近くの駅からバスで15〜20分くらいのとこだったので歩けると思い込んでたが、これがきつかった。途中道に迷ったりして車も人もまったくいないし、お金もないので困った。バスの駅を見つけ路線図を見てなんとなく歩くこと気付けば深夜2時を回っていた。たまたま見つけたタクシーの運転手に訪ねると道を教えてもらいなんとか帰ることができた。疲れとともに僕のヨーロッパツアーは幕を閉じた。
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4.05 MILAN FORUM SET LIST
01. Reachin' Out
02. Tie Your Mother Down
03. Can't get enough
04. I want to break free
05. Fat Bottomed Girls
06. Crazy litttle thing called love
07. Seagull
08. '39
09. Love of my life
10. Hammer to fall
11. Little bit of love
12. I'm in love with may car
13. guitar solo
14. Last Horizon
15. Thease are the day of our lives
16. Radio Ga Ga
17. Feel making love
18. A kind of magic
19. I Want it all
20. Bohemian Rhapsody
(アンコール)
21. Show Must go on
22. Allright Now
23. We Will Rock You
24. We Are The Champions
25. God Save the Queen
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