カスタマイズの部屋
TS−500ケーラー搭載の巻




ヤフオクでパーツ取り用に手に入れたTSでしたが
意外と状態がいい上にレアカラーでした。
ただ、なぜかロックナットだけ付いていたり
中途半端にフィンガーボード削られてたりと
そのままでは使えない状態でした。
サーキットはまったく問題なかったので
アームを付けちゃえということで改造が始まりました。

入手したときのボディの状態です。

もともとぼくが持っているTS−600のペグが純正でなかったの
で、純正パーツが欲しくて入手したというわけで、ペグ以外はオマ
ケのようなギターでした。しかし、キャンディアップルレッドのよ
うなフィニッシュは、まだ十分にツヤが残っていて、大きな打痕も
なく、状態もよかったので、パーツ取り用から復活への道を行くこ
とになった運のいいギター君です。ヤフオクで7千円という格安で
落札しました。
入手したときのヘッドの状態です。

なぜかヘッドの部分だけロックされるようになっていました。また
ナットのすぐそばに斜めに、かつすごく低い位置にセットされてい
たので、ものすごいテンションがかかってました。
ロッドカバーははずされていて、1本だけビスが残ってました。
このあと、ペグはTS−600に移設され、ヘッドのロックは加工
が、お粗末だったため取り外されました。
ちょっと見にくいけどケーラー取り付け作業直前の画像です。

ペグをTS−600に移設しちゃったので穴ぼこだけあいてます。
一緒に写ってるハードケースはアリア純正のTS専用ケースです。
これはケース単体でヤフオクで入手しました。5100円で落札で
きました。この100円というのが大事なんですね(笑)。
ケーラー取り付け作業直前のヘッド部分です。

何もかも剥ぎ取られてかわいそうな感じがしますね。でも移植され
たパーツはTS−600で元気にがんばっているので、こいつも報
われることでしょう。
ケーラー取り付け作業直前のナット部分(上の画像のアップ)

ロック固定用のビス穴が結構無意味に大きく開いているのが良
くわかります。何でこんなに大きな穴を開けちゃったんでしょう。
というより、なんでアームも付いてないのに、ここをロックさせた
かったんでしょう(笑)。ロック部分を取り外したら、一緒にナット
も取れてしまいました。一心同体だったようです(笑)。
かなりきれいなブリッジ部分です。

あまりにもきれいだったので、これもTS−600に移設しようと
取り外しを試みましたが、手前の真ん中のビスがなめていて、なか
なかいう事を聞いてくれません。全部で5本のビスで固定されてい
て、ほかの4本は外れたのですが、この1本はどうしても抜けませ
でした。木部の中でビスが錆びていたので、余計に抜けにくくなっ
いたようです。
なぜかスキャロップ?

画像の真ん中のポジションの左側だけちょっと削ってあるのが見え
でしょうか?なぜここだけ削ってあるのか?このギターの隠された
謎のひとつです。まあ、ここで思いとどまってくれたのが、今にな
れば幸いなことでした。
今回取り付けるケーラーのパーツです。

これ本物じゃないんです。大阪の某工房で特売していたのをネット
で見つけて購入しました。9800円でしたが、新品なので、まあ
いい買い物をしたんでしょうね。フロイドローズなんかだと、ユニ
ットのどこかにライセンスド〜とかってよくあるんですけど、これ
は、ケーラーのケの字もありません。ばったもんってやつ?
純正と並べてみました。

こんなに大きさが違うんですね。引き返すなら今のうちか(笑)?
表から見たらザグリはあんまり必要なさそうですが、けっこう厚み
があるんですね。なんかちょっと不安になってしまいました。
ブリッジ固定ビス撤去作業中です。

サドルを全部取り外し、固定ビス5本のうち4本を抜き取ったあと
残る1本の撤去作業を開始しました。はじめはビスの頭の部分を電
気ドリルで削っちゃおうかと思ったのですが、万が一ブリッジを削
っちゃうと、取り返しが付かなくなるので、ここは落ち着いて人力
で、作業しました。ネジ山をマイナスドライバーでぐりぐり削って
いきました。
やっとネジの頭が取れました。

さすがドライバーはネジよりも固いんですね。少しづつではありま
すが、見事ネジの頭は取れました。1時間半くらいかかりました。
ブリッジをはずして木部から飛び出したビスをプライヤーでガチッ
とつかみ、ビス摘出手術が成功しました。
ザグリの位置決め。

いよいよ本題に突入です。テンプレートがないのでケーラーの下に
とび出してる部分をおおよそで採寸して、それを図りだしてマーキ
ングしたところです。もともとTSモデルのブリッジは1段落とし
こみでセットされてるので、それほど大きなザグリは必要ないよう
でした。そう思ってました、この時点では(笑)
やっとザグリ完了。

上の画像で見る分では、最初はたいしたザグリは必要ないと思って
いたので、彫刻刀で削ってたんです。で、だいたい終わったところ
ケーラーを乗っけてみたところ、これが全然あわない。アームアッ
プさせるための可動範囲が思った以上に広いので全体的に掘り下げ
ないと、うまくフィットしないんですね、これが。というわけで、
初日の作業は早々に切り上げて、翌日ホームセンターに行って、ノ
ミを買ってきました。これは正解でした。すごい効率が良く、なお
かつ平面がわりと簡単に出せるんですね。面白いように作業が進ん
だと思ったら今度は切れ味が悪くなり、またここで中断。翌日は砥
石を買ってきました。これでノミを研いで作業を再開し、やっとザ
グリが終わったのは3日目の夜でした。ということで上の画像から
ここまでくるのに3日もかかってるんですよ。
意外な落とし穴が・・・。

ザグリも終わっていよいよカーラーをセット、ということでビスの
した穴を開けるため位置決めしてみると、ヘッド側のビスが宙に浮
ことが判明。元のブリッジのためのザグリがここで裏目に出たわけ
です。ならばそこを何かで埋めなければということでアガチスの木
片を加工しました。

その木片をセットするとこんなかんじ。

上の画像の木片をおいてみました。あんまりゆるゆるでも弦の振動
に影響するかもしれないので、きつめで作りました。ボディと段差
がでないように、ちょっと削っては様子を見て、という感じでなか
なか神経を使う作業でした。
ビスで固定して・・・。

木片に穴を5つあけました。両端はケーラー固定用で、その間の3
つは木片をボディに固定するためのビス穴だったのですが、真ん中
のビスが途中で切れてしまったので死んでしまいました(笑)。結局
2つでボディに固定しています。幸いケーラーのビスも木片を貫通
して、ボディまで届いているのでなんとかなるだろう、というか、
もう、集中力がなくなってしまいました(笑)。
祝セット完了!!

やっとセット終わりました。しかし上の画像からすぐにこうなった
わけではありません。またビスをきってしまいました。なんでこん
なにヤワに作ってるんだ、このビスは!結局木片をもう一度はずし
て、折れたビスを取り除いて、翌日似たようなビスを買ってきて、
やっとここまできたんです。ステンレスのビスが見つからなかった
ので、ちょっと光沢に差が出てしまいました(笑)。
ここからヘッド部分の作業です。

ヘッド部分のロックとナットを取り付けました。テンションがちょ
っときつくなり過ぎるので、スプリングワッシャーをかましてあり
ます。0.5ミリくらいなんですけど、この微妙な隙間がいい具合
です。
次はペグの取り付けです。

これは、もともとTS−600についてたものなんですけど、シャ
フトが長く、弦を通す穴が高い位置にあいてので、テンションがゆ
るゆるだったんです。だけど今回はロック部分でテンションが調整
できちゃうので、採用することにしました。ちなみにシャーラーな
んですよ、このペグ。
もとの穴を埋めて・・・。

ペグをヘッドに固定するためのビス穴が微妙にずれているので、こ
のまま新たにビスを打っちゃうと抜けてしまう恐れがあるので、木
片を加工してもとの穴を埋めました。材は杉かな?またの名を爪楊
枝といいます(笑)。ちょっと細く削って木工ボンドをつけて差し込
んで、とび出してる部分はノミできれいに削ります。この技、けっ
こう使えますよ。木ネジが緩んだときは、たいていこれで対処でき
ます。
じゃじゃ〜ん、出来上がり!

こんな感じに仕上がりました。なかなかヘヴィ・メタルっぽいでき
でしょ。全体的にいろいろばらして磨き上げたので、このまま売れ
そうな雰囲気です。
ボディのアップはこんな感じ

自分で言うのもなんですがかなりいいできです。ケーラーって、ブ
リッジの部分はロックしないんですね。けっこう派手なアーミング
をすると、チューニングは狂います。ファインチューナーがあるか
らいいけど、ないと困りますね。ヘッドでロックしちゃってるんだ
チューニング狂ったら直しようがないですからね。あとオクターブ
の調整範囲がけっこう狭いです。チューン・O・マチックと同じく
らいしかないです。最初にザグリの位置を決めるときに間違えると
どうしようもなくなりますね。弦高を各弦ごとに調整できるのはい
いですね。フロイドローズはできないですからね、これが。まあ本
物じゃないからなんともいえないけど(笑)。
ヘッドのアップはこんなかんじです。

こっちもなかなかいいかんじです。シャーラーってメッキがすごく
きれいですよね。このおかげでかなりしまって見えます。ロッドカ
バーがないので、自作で作ってみようかな。できたらまたアップし
ますので、今回はここまでで完了です