アルバム評というより、バンド評になってしまいそうだ
何故かというと、この「A VISION」は、彼らが残してくれた唯一のアルバムだから。
1998年当時JAGUARは大型新人して最も期待の大きかったバンドだったと思う。
フロントマンのマルコム君はよくインタビューで「俺たちは世界で一番のバンドになるんだ」と言っていた。ビッグマウスなんていわれていたけど、「世界で一番」と言う発想が、何だか可愛くて好きだった。

当時、彼らの曲を聞いたときの感想は、「ああ、まさに90年代のUKロックだなー」。その一言に尽きる。アルバムをトータルで聴いたら、とっても完成度は高い。耳なじみもいい。
でも、何か足りないものがあった。
メンバーはルックスも演奏も良かった、マルコム君には華があった。でも、何か足りなかった。

今だからそう思うのかもしれない。でも、「世界で一番」というあの言葉は、マルコム君が自分に、自分達に、言い聞かせてた言葉だったのかなぁなんて、思ってしまう。

「JAGUAR」というバンド名だが、アメリカに同じ名前のバンドがいたということで確か裁判になり、バンド名はマルコム君のファミリーネームである「CARSON」に変更になった。
実はこれが私が最後に聞いた確かな彼らの情報で、その後の消息は定かではない。解散してしまったらしいが、いきさつも全くわからない。

JAGUARの曲を聴くたび、寂しいような哀しいような、フクザツな気分になる。

あの頃、彼らの曲には何か足りないと思っていた。個性か、パワーか、・・・わからないけれど。

でも、わたしは今でもときどき彼らの曲を聴く。
寂しくなる。哀しくなる。でも、何度も繰り返して聴いている。

これはもしかしたら、すごいことなのかも。

マルコム君、今どうしているのかわからないけれど、一言伝えたいことがある。

世界で一番にはなれなかったけど、あなた達の曲は、今でも心に残っている、と。

A VISION JAGUAR(CARSON)
1UP AND DOWN
2.BUT TOMORROW
3.I QUIT
4.COMING ALIVE
5.TOGETHER
6.INTO YESTERDAY
7.A VISION
8.FEELING FREE
9.SWEET SOUL MUSIC
10.NOTHING
11.BETTER BLUE
12.CLOSER TO THE END
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MALCOM CARSON -VOCALS AND GUITARS

TAM JOHNSTONE-DRUMS,KEYBOARDS,BACKING VOCALS

JULIAN CARR-BASS GUITAR
JAGUAR(CARSON)
A VISION
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