CRADLE OF FILTH
*訳=ダニ・フィルスの揺り篭、塵芥の揺り篭




DAMNATION AND A DAY

このバンドのリーダーでありヴォーカルでもあるダニ・フィルスさん…凄い人です。

これはメジャー移籍してからの1stなんですけど、一つのアルバムに神話の様なドラマ性が顕在しています。
ストーリー性が有るというか。ファンタジックというか・・・・。
そのストーリーの情景を具体化する為に、弦楽器、管楽器、オーケストラ合唱団などを起用しています。

コレがシンフォニックブラックメタルってやつでしょうか。
こんなにシンフォニックにしている所為か、やはりブラックメタル元来の暴虐性や邪悪さは控え目になっていますね。
しかし、これ程まで徹底的にやってもらうと満足いきます。中途半端じゃないので。


そして声が凄いんです。金切り声なんですけど、耳を劈く様な超高音です。「キャァァァァァァーーーーッッ!!」・・・・って(笑)


他には歌詞が出来過ぎ(無論、良い意味で)ています。天才かと。
以下は二曲目の「THE PROMISE OF FEVER」より抜粋したものです。どれ程のモノか御覧になって戴ければ分かると思います。


>始めに
>風と嵐に縁取られ
>果てしなき数字の偉大なる黒き怒りが
>唸り声を形にして吐き出した
>そして天国があった
>幾多の輝石に照らし出されて
>信念と愛とより強気権力の支配がなければ
>誰もが容易く堕落するであろう

>そこに湧き起こるのは茫漠たる戸惑い
>示すべき愛情
>奪われた夢の残影から
>遥か彼方

>悪夢の中で途方に暮れている
>彼の為に場所は設けられた
>進み行く星々とともに、虚ろで傷ついた
>創造物は盗みと共に

>始めに
>夜明けと共に舞い上がり輪を描いて
>このお気に入りの神の化身は魅せられていた
>この岸辺を満たす者達の最期の歌に
>ガブリエルやミカエルと共に
>彼は激しい意思を見せた
>忠誠心の為に、彼の姿を見る喜びに
>天から降る聖歌に拍車がかかった

>熾天使の刻まれた唇から
>彼の者の宿命は冷酷に告げられた
>(狡猾なる手業の張り詰めたハーモニーで)
>一つ一つの音が冷酷なる前兆

>にやっと笑うように後光が
>アラベスク模様を描いて続く党の上に集まった
>彼に向かい聖なる賞賛の声が燃え上がる
>その為に神はあるのだと

>輝くフェリルース
〔以下略〕


・・・・作家かよ。いや、こんな本ありませんよ。聖書か何かっすよコレは。
で、こんな出来過ぎた長ったらしく、古典的言い回しで読む気が失せるような小難しい歌詞が、
インストゥルメンタルを除く全ての曲に付いています。だから曲の時間も当然長くなっていて、アルバムの合計時間が77分。
こいつぁ驚いた。

更に、このアルバムにはちゃんとストーリーが有るらしいです。
ダニさん曰く、『神に背いた堕天使の運命』を「DAMNATION AND DAY」で表現しているらしいです。コレは詳しく解説すると長くなるので、
もっと詳しく知りたいという方は買ってみて下さい。お勧めです。