|

キンクスってバンドのこと。
キンクスは魅力的なバンドです。
有名曲だけ聴いて満足しちゃいそうなバンドだけど
実は隠れた名曲だらけのバンドなのです。
キンクスの魅力がこの文章で伝わるといいなぁ・・と思って書いてみました。
オリジナルメンバー
レイ・デイヴィス - Vocal, Guitar,
デイヴ・デイヴィス - Guitar, Vocal,
ミック・エイヴォリー - Drums (〜1984)
ピート・クエイフ - Bass Guitar (〜1969)
途中加入メンバー
ジョン・ダルトン - Bass Guitar (1969〜1979)
ジョン・ゴスリング - keyboards (1970〜1979)
ジム・ロッドフォード - Bass Guitar (1979〜)
イアン・ギボンズ - Keyboards (1979〜)
ボブ・ヘンリット - Drums (1986〜)
☆ヤンチャなキンクス PYE初期〜PYE中期☆
キンクスはデイヴィス兄弟が友人たちと組んだレイヴンスというバンドを母体にして生まれた。
最初は全く売れなくて1stシングルもダメダメ、2ndに至っては100数枚しか売れていない。
しかし3rdシングルの"You Really Got
Me"が大ヒット。
全英1位に輝いて以降、リフ一発のヤンチャなガレージサウンドとひねくれた独自の感性を持つ
いわゆる「キンキー・サウンド」な曲を量産、ヒットを飛ばしまくる。
一般的に「キンクス」といわれるのはこのあたりまでだ。
アルバムにするとサード・アルバムまでに過ぎない。
レイ・デイヴィスが自信を持ってリリースしたTill
The End of The Nightが全英8位と
狙いよりはチャートアクションが悪かったためか、あっさり方向転換。
以降数枚は今となっては再評価もされ人気も高いのではあるが、
当時は売上は右肩下がりになっていく。
もしも完成していたら史上初のコンセプトアルバムとなったであろうがSgtに先を越されてしまった
フォークサウンドとSE効果を大々的に取り上げた4thアルバムや、
英国でもヒットし、今日ではキンクスの最高傑作とまで言われるWaterloo
Sunsetが収録された
5thアルバムであるSomething Else等は今日では特に評価は高い。
☆暴走の始まり PYE中期〜PYE後期☆
キンクス、いやレイ・デイヴィスの暴走が始まるのは次のアルバムからである。
基本的にキンクスは引きこもり的である。基本的にキンクスは独りよがりである。
基本的にキンクスはオッサンくさい。基本的にキンクスは売れるとか売れないとか気にしてない。
60年代後期というのはコンセプトアルバムの最盛期である。
しかもサイケデリックというのもキーワードだ。しかしキンクスが向かった先は
サイケデリックとは全く関係ない「田舎の生活」である。
田舎の生活を描いたVillage Green Preservation
Societyは世紀の名作だし
昔の英国の良き時代、ヴィクトリア王朝から続く伝統等を歌ったコレまた世紀の名作
Arthur or the Decline and Fall of the British
Empireも今日では評価は高いが売れていない。
次作となる、Lola vs Powerman and The Moneygoroundではキーボード奏者を加え
当時流行しつつあったスワンプロックの片鱗を見せるのだが、
キンクスのそれは他のそれとは違うものである。なんたってオッサン臭さがにじみ出ている。
ここまで時代を無視していいのだろうか?? と疑問になるが間違いなく名作である。
その後サウンドトラックとなるPercyをリリース。
☆無視された黄金期 RCA期☆
Percyのリリース後、Pyeレーベルを離れRCAに移籍。
RCA期のキンクスの暴走度がとにかく高い。
レイがやりたい事をやってるだけの自己満足アルバムばっかりだ。
初期から考えるとガレージ→カントリー→ジャグ・バンド→キャバレーバンド
くらいの変化があるくらい売れない方向、売れない方向に向かっている時期の頂点である。
しかもRCAでのアルバムは基本的に全部といっていい程コンセプトアルバムだ。
「マズウェルの田舎者」についてのアルバム、「誰だってスターなんだよ」と歌うアルバム
PYE時代のヴィレッジ・グリーンの続編ともいえるアルバムを2枚
昼メロドラマ風のアルバムを出して、RCA最後のアルバムは「学校の思い出」である。
もはや独自の路線を進みすぎて、この時期は初心者にはオススメ出来ない。
しかし、キンクスの名曲というのは実はこの時期に集まっているのである。
メンバーもダブル・ジョンの時期、サブメンバーにホーンや女性コーラスも加えて
とにかくサウンドは豪華なキャバレーサウンド。曲も素晴らしい曲だらけ。
売れることを意識しなかった事がその曲の良さを最大限に高めているとも思う。
一般的には無視されている時期だが、この時期のキンクスこそ「キンキーなヤツラ」たる部分なのでは?
と個人的には思っている。
☆奇跡の復活 アリスタ期☆
RCAを脱退したキンクスは、アリスタレーベルへと移籍。
ココでは何を思ったかストレートなロケンローをやりまくるのである。
しかも、ヴァン・ヘイレンの事もあってか、アメリカでヒットを飛ばしまくる最高のロックンロールバンド化。
この時期のキンクスには「史上最強のロックンロールバンド」というのが相応しい。
初期のキンクスを思わせるようなガレージサウンド、ダイナミックなステージ。
名曲もやたら多い。
☆その後 ロンドンレーベル期〜ソニー期☆
1984年には本拠地をイギリスに移すという事で、アリスタを抜けロンドンレコードに移籍。
もちろんそれはレイの意向ってのがキンクスらしい・・・。
メンバー交代はあるし、作品はそれほど多くリリースしてはいないのだが
キンクスのキンクスたる部分がにじみ出ている良作をリリースしている。
91年にソニーに移籍した後はスタジオアルバムを一枚、ライブアルバムを一枚のみと
94年くらいからは活動が事実上休止状態となっているのが残念だが
キンクスの事である。思いついたように活動を復帰して素晴らしい音楽を奏でてくれるのであろうと
期待している。
|
|
|