Review
Kinks / Kinks
キンクスのデビューアルバム。タイトにガチャガチャ。。 /  ★★★★★★★★★ (9.0)
A面
Beautiful Delilah
So Mystifying
Just Can't Go To Sleep
Long Tall Shorty
I Took My Baby Home
I'm A Lover Not A Fighter
You Really Got Me

B面
Cadillac
Bald Headed Woman
Revenge
Too Much Monkey Business
I've Been Driving On Bald Mountain
Stop Your Sobbing
Get Love If You Want It
キンクスのデビューアルバム。
63年発表なので、現役のバンドとしては、ストーンズの次に古参のバンドとなる。
キンクスといえば、結構けだるいんだけども、ヒネクレてて、とにかく英国っぽい。という印象が強いかもしれない。
しかし、このアルバムは、けだるさなんて全くといっていい程ないし、英国っぽいが、ヒネクレというよりは
割とストレートな内容となっている。

また特徴として、ミックのドラムが数曲でしか聴けない。という事がある。
つまり、セッションドラマー。レーベル側が新人という事で、演奏力に疑問を感じていたらしく
他にもセッションミュージシャンの参加が目立つ。有名な名前で、ジミー・ペイジやジョン・ロードが参加。
あとデイヴィス兄弟の弟君。ギタリストのデイヴのヴォーカルが4曲で聴けるという事があげられるだろう。

このアルバムで一番有名な曲はなんといっても、初期キンクスの代名詞でもある、You Really Got Meであろう。
もちろんこのアルバムの中でも完成度、インパクトともに最高の曲であろうし、
サードシングルとしてリリースされた時も、それまでの2作とは比較にならない程のヒットを記録している。

曲解説。

1曲目はデイヴのヴォーカルの曲でチャック・ベリーのカヴァー曲。タイトなドラムではじまるが
とにかく乱暴というか、ただがなってるだけとしか思えない、ヴォーカルすらもガチャガチャなロックナンバー。
個人的にはなかなか好きな曲で、このアルバムでのデイヴヴォーカルの曲ではベストだと思う。
デイヴのヴォーカルは、他にも、4、6、12で聴ける。どれもカヴァー曲でヴォーカルは当然ガチャガチャ。
6と12は著作権が切れた曲を、プロデューサーがちゃっかり頂いてしまっている曲であるが。
WHOも1stアルバムでは、シェル・タルミープロデュースなのだが。シングルでしっかり歌わせられているのが笑える。

2曲目はイントロが素晴らしく、ポップで初期キンクスらしい曲。隠れた名曲である。
3曲目もその部類だ。歌詞もかわいいが、サウンドがとてもスマートでキュートな名曲だと思う。

御機嫌な5曲目、デイヴの乱暴な6曲目を通過し、このアルバムのハイライト
7曲目となるワケだが。コレに関してはアレだ。元祖パンクとも言われる曲で、がちゃがちゃやってるだけの
ギターソロはあまりにも有名。ペイジが弾いているだの、デイヴがちゃんと弾いた。だの不毛な論争もあったらしいが
その辺はどーでもいい。個人的にはデイヴの演奏であると思うが・・・。
8曲目はロックンロールクラシックナンバー。非常にゴキゲンな曲。
10曲目の曲はレイのハープをフューチャーしたインストナンバーで、(ラリー)ペイジとの共作。
(ジミー)ペイジはこの曲を改作して、65年にソロで、She Just Satisfiesという曲を発表している。
11、12ともにカヴァーナンバー。11の方は、これまたチャック・ベリーの有名曲である。

13曲目が、個人的に7以外ではこのアルバムのベスト。キャッチーでホロリとくるメロディーも必殺級なのに
サビの部分のコーラスとか素晴らしすぎる。レイの作曲能力の高さ・・というよりは
そのすさまじいポテンシャルを垣間見ることが出来る曲だと思う。


当時のバンドのデビュー・アルバムらしくカヴァーも多いのだが、オリジナル曲の質の高さってのは
ビートルズ級のものがあると思う。ストーンズは初期のオリジナル曲。イマイチだもんね。
また、こういうビート音楽にしては、黒っぽさを前面に出す・・どころか、それほど感じない程
スマートな印象をうける作品でもある。 デイヴとかこの時16か17の若造なのに。


また、紙ジャケでの方は、なかなか当時としては珍しい、リアルステレオの音源が聴ける。
エコーは風呂場で聴いたみたいにすごいのだが、一聴の価値アリ。

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