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| Edward VanHalen |
エドワード・ヴァンヘイレンは、もうギターをやっている人ならばもう説明の必要はないでしょう。誰もが知っているスーパーギタリストです。ライトハンド(多くの人はタッピングという。英語では通じない(苦笑))奏法を世に送り、その後のロックギターのあり方を変えたとまで言われるくらいですね。
Van Halen は1978年にシングル「You Really
Got Me(Kinksのカヴァー)」でデビューし、その後発売したアルバム「Van
Halen」は、新人としては異例の150万枚を売り上げました。私も本家KinksのYou
Really Got Meを聴いたことがあるのですが、あまり格好のよいものではないと思います(ファンの人すいません)。Van
Halenのバーションは完璧にハードロックの曲に仕上がっていますね。Led
Zeppelinも、過去のブルーズやジャズを新しい解釈で演奏して多くの支持を得ましたが、それに近いものがあるような・・・そんな感じでしょうか?
エディの凄さというのは、ライヴ映像を見たことのある人ならわかると思いますが、アルバムで聴くよりも、遙かに「弾いている」ギタリストだと思います。それをあの笑顔で弾きこなしているのだから・・・キーボードまで弾いてしまうし・・・・もう凄いとしか言いようがありませんね・・・ギターをやってて、ライヴを見たことない!という人はぜひ見てみてください。衝撃受けること間違いなしです。
エディはそのテクニックの凄さ(ハミングバードピッキングとか)は言うまでもないですが、バッキングのセンスも目を見張るものがあります。彼独特のつまり方というか、ノリというか、楽譜には表せないものがあってコピーするにはいささか大変なものがあります。エクストリームのヌーノ・ベッテンコートもエディの影響を受けた一人ですが、彼もエディのギターソロよりもむしろバッキングセンスに惹かれたそうです。私のような、ヘボぴーなギタリストがコピーするのは・・・あぁ大変だ・・・
エディの使っている機材ですが、ギターに関しては、デビュー時は自分の組み立てたストラト型ギター、デストロイヤーの改造型などを使っていましたが、その後、クレイマーとエンドース契約し、有名な5150ギターを開発しています。これはもともとエディが組み立てたギターと大差のないもので、リアのハムバッカー一発のみのピックアップに、フロイドローズトレモロを搭載したギターで、88年の「OU812」までは使われていたようです。91年の「For
Unlawful Carnal Knowledge」でも使われたとか。
「F・U・C・K」からはアーニーボール・ミュージックマンとエンドース契約を結んで有名な、上の写真で弾いている「EVH
シグネチャー」を完成させます。リアとフロントにオリジナルハムバッカーを搭載し、フロイドローズを搭載、1ボリュームというギターですが、このギターは世界中のミュージシャンに愛され、B'zの松本孝弘やSteve
Stevensなどが使っていました。(今はエディとの契約が切れて「Axis」という名前になっています。)94年に発表された「Balance」ツアーからはPeaveyと契約を結び、愛息の名にちなんだ「Wolfgang」を使用し始めます。見た目はMMとそう大差はないものの、ネックにはグラファイトを入れて補強するなど、細かい点においてMMよりもさらに進化したギターになっています。
アンプに関してですが、OU812に伴うツアーまではマーシャルのアンプを改造したものを、電圧を上げて使うなどして強烈な歪みを得ていたようです。直列にアンプをつなぐなどして音を大きくするなどの「荒技」のために、真空管が溶けたり基盤が焼けるなどのトラブルも絶えなかったようで、自分のためのアンプを作るためにPeaveyと契約、「5150」を開発します。98年のツアーからは新たに「5150-2」を投入。さらに幅広いサウンドを生み出しています。
思うのですが、エディの考えるアンプやギターというのは、とても「楽器」としての基本が押さえられていて、質の高いものが生み出されていると思います。それは世界の多くのギタリストが、エディのシグネチャーギターやアンプを使っていることからも想像できると思います。ギターと遊ぶようにギターを演奏し、音楽界に衝撃を与えるような奏法を次々と開発し、さらに機材においても革新的なことをどんどん取り入れて多くの人を魅了してきたエドワード・ヴァンヘイレンは、まさに「ギターの申し子」という言葉がぴったりだと思います。