Steve Clark

1960 - 1991




Steve Clark
Steve Clark(以下スティーヴ)は知らない人もいるかもしれませんが、今は亡き、DEF LEPPARDのギタリストです。彼はLEPPS結成時からのオリジナルメンバーで、アルバムで言うと「HYSTERIA」まで彼のプレイを聴くことができます。彼は私にリズムギター(というか淡々とリフを刻むという意味で)のかっこよさや重要さを再認識させてくれたギタリストでもあります。DEF LEPPARDは2ndの「HIGH’N DRY」までは、こういう言い方をすると語弊があるかもしれませんが、結構ありきたりのロックのリフを刻んでいたように思います。しかし3rdアルバム「PYROMANIA」から彼のソングライターとしての才能が開花しました。もちろんマット・ラングのプロデュースもあるでしょうが、このアルバムでDEF LEPPARDしか持ち得ないスタイルを確立したように思います。まぁこのあたりのことは関連書籍にかかれていますから、私が言うまでのもないでしょう。


彼にはクラシックギターの素養があり、LEPPS独特のアルペジオのフレーズは彼のアイデアだと言われています。彼の思いつくアルペジオフレーズは弾いていても気分の良いものです。このアルペジオこそが、彼の持ち味であるとともにLEPPSの持ち味にもつながっていったのではないかと思うのです。


彼の使用していたギターですが、主にレスポールを用いていたようで、また曲によってはファイアーバードといった、ギブソンのギターがお気に入りだったようです。なかでも私のなかではスティーヴ = レスポールカスタムという公式ができあがっていまして、ビデオで観られる3PUの白いカスタムを弾く彼の姿はとても印象に残っています。アンプに関しては詳しい資料がないのでご存じの方はご一報くだされば幸いです。



 彼はスタジオ作業はあまり好きではなく、それよりもライヴをやっていたい、といった典型的なロックミュージシャンだったようで、一概にそれだけではないでしょうが、それが彼をアルコールへと走らせ、91年に命を落とすことになっていったのではないかと思います。相棒のフィル・コリンともとても仲がよく、よりたくさんの楽曲を書き、演奏したかったであろう彼のことを考えると今でも気の毒に思います。派手な速弾きやソロはありませんが、フィルの派手なプレイのかげで縁の下の力持ち的な役割を果たしているスティーヴは、私の中ではとても偉大なギタリストです。(2000/5)