<材質(ボディ・ネック)>
エレクトリックギターはアコースティック楽器ほど材質によって音質に影響を受けませんが、それでも音質を決定づける重要な要素であることは変わりありません。十分に吟味してください。
@ ボディ
一種類の材を使っている場合、1ピースの単板と単板を張り合わせた2〜3ピースのものが多く存在します。単板の数による音質の差はほとんどないと考えてよいのですが、低価格のものは5〜6ピースのものも存在するので、注意が必要です。
● マホガニー
最も一般的な材と言えます。暖かみのある音が特徴です。ギブソンのSG・フライングVなどギブソン系のギターに多く使われています。
● メイプル+マホガニー
レスポールなど多くのギターで使われいます。シャープな音のメイプル材をトップに使い、暖かみのある音のマホガニー材をバックに使うことで、バランスの良いしっかりした音が得られます。
メイプル材はカーリー(虎目)やキルティッドの木目が出ているものがあります。音的には普通の材よりも特にいいということはありませんが、非常に美しい仕上がりになります。
このような材は、北向き斜面のような日当たりが悪い環境で育った木に多く見られますが、木の密度が均一でないため木目を横切るような縞模様が現れます。これが楽器の音に微妙に影響するため、バイオリンなどのアコースティック楽器の名器に使われていました。ただし、希少なため非常に高価になります。
● アッシュ
フェンダー系のギターによく使われていた材です。木目がワイルドで、音の立ち上がりがよく低域もよく出ます。最近はあまり使われていないようです。
● アルダー
これもフェンダー系のギターによく使われています。木目は細かく音のヌケがいいです。
● バスウッド
フェンダータイプのギターで比較的低価格のものによく使われています。やや丸くふくらみのある音質でバランスがよく、コストパフォーマンスの高い材といえるでしょう。
● コリーナウッド
ギブソンのフライングV・エキスプローラ・SGなどで使われていたことのある材です。黄色っぽい色をしており、基本的にナチュラルフィニッシュです。音についてはよくわかりませんが、オールドモデルは希少価値が高く、コレクターズアイテムと考えてよいでしょう。
● ウォルナット
最近あまり見かけなくなった材のひとつです。茶色っぽい色をしており、これも基本的にナチュラルフィニッシュです。
● シカモア
これも最近は見かけないですが、昔レスポールのコピーモデルで使われていたこともありました。虎目のギターを安価に作るのに適していたのでしょう。ちなみにこの材は、野球のバットの材としても有名です。
● ローズウッド
フェンダーのテレキャスターなどにこの材のモデルがありました。粘りのある音質といえますが、今では希少価値の高いギターといったところでしょうか。
A ネック・ヘッド
一種類の材を使用していても1ピースのものだけでなく、3ピースなどのものも存在します。音質の変化はほとんどなく、強度を高めていると考えたほうがよいでしょう。
● メイプル
フェンダー系のギターによく使われている材です。硬く変形に強いので、ネックに適した材といえるでしょう。音質的にはシャープな音になります。
● マホガニー
いろいろなタイプのギターに使われている材です。メイプルほど強くないのでマメにチェックが必要ですが、暖かみのある音を好む人には適しているでしょう。
● メイプル+マホガニー
メイプルの強さとマホガニーの音質をミックスした材、3プライや5プライのものがありました。最近はあまり見かけないのはコストが高くなるからでしょうか。
B フィンガーボード
● メイプル
ネックの材がそのままフィンガーボードになっているもの(1ピース)とフィンガーボードの部分に同じ材を張り合わせてあるものがあります。どちらのタイプも音質的にはシャープで違いはほとんどなく、後者のほうが強度が高いことが異なる点です。
● ローズウッド
最も多くのギターに使われています。タッチの感触がよく、運指もスムーズに行えます。メイプル・マホガニーのいずれのネック材との相性もよく、音質はバランスがとれています。
従来はブラジリアンローズウッドが使われていましたが、ワシントン条約により伐採が禁止されてからは高級材になっています。現在はインディアンローズウッドが主流です。
● エボニー(黒檀)
レスポールカスタムなど一部のギターで使われています。ローズウッドがこげ茶っぽい色であるのに対してこの材は名前のとおり真っ黒です。黒のギターにはよく合います。音質はローズウッドに比べて若干硬めのようですが、それほど大差はないようです。